【2025年版】国産エンジンランキング|性能と人気で選ぶ名機5選

2019 S2000 F20C

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スポーツカーから高級車まで、日本車には世界に誇るエンジンが数多く存在します。中でも性能や知名度、そしてファンからの人気や歴史的な価値を兼ね備えた「名機」と呼ばれるエンジンたちは、車好きの心を掴んで離しません。

そこで今回は、「国産エンジン ランキング」というテーマで、国内メーカーが生んだ代表的な名エンジン5機を総合的な観点から選出し、ランキング形式で紹介します。

CARPRIME編集部

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第5位|スバル EJ20型ターボエンジン:水平対向2.0LでWRCを制した名機
第4位|マツダ 13Bロータリー:唯一無二の1.3Lツインローター
第3位|ホンダ F20C VTEC:9000rpmまで回る2.0L高回転NA
第2位|トヨタ 2JZ-GTE:直6 3.0Lツインターボのチューニング王
第1位|日産 RB26DETT:GT-Rを支えた2.6Lツインターボの伝説
まとめ|あなたの心に響く国産名エンジンは?

第5位|スバル EJ20型ターボエンジン:水平対向2.0LでWRCを制した名機

第5位は、スバルを象徴するEJ20型エンジンです。

排気量2.0Lの水平対向4気筒ターボエンジンで、WRC(世界ラリー選手権)などのモータースポーツで数々の功績を残した名機でもあります。1989年の初代レガシィへの搭載に始まり、高性能モデルを中心にスバルの主力エンジンとして、搭載モデルの生産が終了した2019年度末(2020年初頭)まで、約30年間にわたり活躍しました。

ターボ仕様では、国内の自主規制値であった280PS(ネット値)に達するモデルも多く存在し、インプレッサWRX STIなど搭載車種を幾度も高性能2.0Lターボ車の代表格に押し上げました。

水平対向(ボクサー)エンジン特有の低重心レイアウトによる優れた走行安定性や、独特の排気サウンド(いわゆるボクサーサウンド)も大きな魅力で、今なお多くのファンに愛されています。

第4位|マツダ 13Bロータリー:唯一無二の1.3Lツインローター

第4位には、世界でも稀な量産ロータリーエンジンとして知られるマツダの13B型を挙げます。

排気量は654cc×2ローター(公称1,308cc、税制上などは1.3Lクラスとして扱われることが多い)ですが、自然吸気からターボチャージャー付き、さらにはシーケンシャルツインターボ仕様まで存在し、特にFD3S型RX-7に搭載された13B-REW型シーケンシャルツインターボ仕様では最終的に280馬力(ネット値)を発生した高出力エンジンです。

搭載車種は、サバンナRX-7(SA22C型)、RX-7(FC3S型、FD3S型)といった歴代RX-7シリーズのほか、コスモシリーズ(2代目コスモAPからユーノスコスモまで)など多岐にわたります。ロータリーエンジン特有の構造により、往復動部分を持たないため高回転まで極めて滑らかに吹け上がるフィーリングと、同出力クラスのレシプロエンジンと比較してコンパクトかつ軽量であるという特徴を両立しており、これは従来のピストンエンジンでは容易に真似できない点です。

マツダはこの独創的なロータリーエンジン技術を象徴する13B型エンジンで多くのファンを魅了し、さらにその技術の結晶である4ローターのR26B型ロータリーエンジンを搭載したマツダ787Bは、1991年のル・マン24時間レースで日本メーカーのエンジンとして初の総合優勝を果たすという歴史的快挙を成し遂げました。
13B型エンジンが生み出す独特のロータリーサウンドも、今なお多くのファンを惹きつけています。

第3位|ホンダ F20C VTEC:9000rpmまで回る2.0L高回転NA

第3位は、ホンダが生んだ高回転NAエンジンの傑作F20C型です。

排気量2.0Lの直列4気筒自然吸気エンジンで、ホンダ独自の可変バルブタイミング・リフト機構VTECにより、低回転域での実用的なトルクと高回転域でのシャープな伸びとパワーを両立しています。

その最大の特徴は、市販車のノーマルエンジンとしては驚異的とも言える最高許容回転数9000rpmという超高回転性能で、当時の量産エンジンとしては世界トップクラスの一つでした。 最高出力は約250PS(馬力)を8,300rpmで発生し、リッターあたり125馬力という高い出力を誇りました。

当時、このF20C型エンジンを搭載した車種は、ホンダの創立50周年を記念して登場した2シーターオープンスポーツの名車「ホンダ S2000(AP1型)」のみであり、まさにS2000のために専用設計されたエンジンと言えます。

そのレーシングカーを彷彿とさせる甲高いエキゾーストノートと、カミソリのように鋭いスロットルレスポンスは、多くのスポーツカーファンや運転を愛する人々を虜(とりこ)にしました。

第2位|トヨタ 2JZ-GTE:直6 3.0Lツインターボのチューニング王

第2位には、チューニングベースとして国内外で不動の人気を誇るトヨタの名機2JZ-GTE型エンジンを選びました。

排気量3.0Lの直列6気筒エンジンに2基のターボチャージャーを組み合わせたツインターボエンジンで、主にトヨタ・スープラ(JZA80型)やアリスト(JZS161型)などに搭載されました。公式スペックの最高出力こそ国内の自主規制値である280PSに抑えられていましたが、鋳鉄製の頑丈なシリンダーブロックに代表される優れた耐久性と高い剛性を備えており、チューニングに対する許容範囲(マージン)が非常に大きいことで知られています。

そのため、適切な部品交換やセッティング次第では1000PSを超えるような大幅なパワーアップも実現可能とされています。 国内外のドラッグレースやドリフト競技といったモータースポーツシーンでの輝かしい活躍も数多く、生産終了から年月を経た現在でも、その強靭さとポテンシャルの高さから多くのファンに熱狂的な支持を受けています。

まさに日本が世界に誇る「直列6気筒ターボエンジン」の代表格と言えるでしょう。

第1位|日産 RB26DETT:GT-Rを支えた2.6Lツインターボの伝説

堂々の第1位に輝いたのは、日産スカイラインGT-R(BNR32型、BCNR33型、BNR34型)の心臓部として、数々の伝説を築き上げたRB26DETT型エンジンです。

排気量2.6Lの直列6気筒ツインターボエンジンで、当時の国内自動車メーカー間の自主規制により最高出力は280馬力とされていましたが、実際にはそれを上回る300PS前後の実力を持っていたと言われています。

全日本ツーリングカー選手権(グループA)などのレースで勝つために開発された経緯を持ち、実際にレースシーンでは圧倒的な強さを見せつけました。各気筒に独立したスロットルバルブを持つ6連スロットルチャンバーや、セラミックタービンを採用したツインターボシステム(初期型)など、当時の先進技術を惜しみなく投入したスカイラインGT-R専用設計とも言えるエンジンであり、日産の技術力の象徴とも言える存在です。

その強靭な基本設計からチューニングの潜在能力も極めて高く、適切な強化を施すことで1000馬力を超えることも可能とされ、長らく、1000馬力超の大パワーにも耐えうる国産エンジンの代表格として、また時には「究極のチューニングベース」などとも称賛されました。

現代の高性能エンジンと比較しても色褪せないその魅力と実績は、まさに伝説的な名機として、国内外の多くの自動車ファンに深く愛されています。

まとめ|あなたの心に響く国産名エンジンは?

日本車には他にも素晴らしいエンジンが数多く存在しますが、今回は性能、人気、歴史的価値などを総合的に考慮して5つの名エンジンを選出しました。

自動車の動力源は電動化へと大きく舵を切りつつありますが、かつての内燃機関、特に高性能エンジンが奏でる独特のサウンドや回転フィール、そしてその背景にある技術者たちの情熱は、クルマ好きにとって依然として特別な魅力であり続けるでしょう。

あなたが考える「国産エンジンの名機」はどのエンジンでしょうか?ぜひ、その熱い思いを巡らせてみてください。
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