日本が世界に誇る最強で最高の国産エンジン5選!
更新日:2024.09.09
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いま自動車のパワートレインでは世界的に電動化がトレンドになっている。もはやエンジンにこだわっている時代ではないともいえるが、内燃機関ならではのビート感はクルマの魅力のひとつであると考えるユーザーも少なくない。
あまたの国産エンジンが、多くのファンを生んできた。そこから名機と呼ぶにふさわしい5つのユニットを選んでみた。
文・山本 晋也
あまたの国産エンジンが、多くのファンを生んできた。そこから名機と呼ぶにふさわしい5つのユニットを選んでみた。
文・山本 晋也
最強で最高の国産エンジンその①|日産「VR38DETT」最高出力600馬力・最大トルク652Nm
2019年11月時点において、新車時の状態で見たときの国産エンジンにおける最高出力と最大トルクの両スペックでトップとなっているのが日産GT-R NISMOに搭載される専用チューニングを受けた「VR38DETT」型エンジンだ。
そのスペックは最高出力600PS(441kW)/6,800rpm、最大トルク652Nm(66.5kg-m)/3,600-5,600rpmというものだ。エンジン形式はV型6気筒ツインターボ、総排気量は3,799ccとなっている。
ボア×ストロークは95.5×88.4mmとショートストロークで、大パワーと高レスポンスを両立しようという狙いも見て取れる。
そのスペックは最高出力600PS(441kW)/6,800rpm、最大トルク652Nm(66.5kg-m)/3,600-5,600rpmというものだ。エンジン形式はV型6気筒ツインターボ、総排気量は3,799ccとなっている。
ボア×ストロークは95.5×88.4mmとショートストロークで、大パワーと高レスポンスを両立しようという狙いも見て取れる。
最強で最高の国産エンジンその②|ホンダ「K20C」は、量産エンジンではリッターあたり最高の性能を持つ
最高出力は大排気量になるほど有利な傾向にあるが、それとは別にエンジンの設計を評価するのに排気量あたりの最高出力で比べることもある。いわゆる「リッターあたり何馬力が出ているか」という評価軸だ。
この数字が注目を集めたのは1989年にホンダが初めてVTEC機構を採用した「B16A」型エンジンが100馬力を超えたことで話題となったが、現時点でもカタログモデルにおけるトップとなっているのは、ホンダ シビックタイプRに搭載されている2.0L 4気筒ターボのVTEC TURBO「K20C」型エンジン。
最高出力は320PS(235kW)で、リッターあたり160馬力となっている。輸入車や、限定生産のコンプリートカーなどでは、この数字を上回るエンジンもあるが、国産の量産ユニットとしては「K20C」がトップとなっている。
この数字が注目を集めたのは1989年にホンダが初めてVTEC機構を採用した「B16A」型エンジンが100馬力を超えたことで話題となったが、現時点でもカタログモデルにおけるトップとなっているのは、ホンダ シビックタイプRに搭載されている2.0L 4気筒ターボのVTEC TURBO「K20C」型エンジン。
最高出力は320PS(235kW)で、リッターあたり160馬力となっている。輸入車や、限定生産のコンプリートカーなどでは、この数字を上回るエンジンもあるが、国産の量産ユニットとしては「K20C」がトップとなっている。
最強で最高の国産エンジンその③|レクサス「F」系に搭載される5.0L V8エンジンは480馬力を超える
国産車の現行ラインナップではV8エンジンそのものに希少価値がある。中でもレクサスRC Fに搭載される5.0L V8エンジン「2UR-GSE」はNA(自然吸気)エンジンとして最高スペックとなる481PS(354kW)というカタログスペックを実現している。
その発生回転は7,100rpmと排気量からすると高回転寄りとなっているのも貴重な存在だ。なお、最大トルクは535Nm(54.6kg-m)を4,800rpmで発生、排気量から期待する以上のトルク感を実現しているという点でも不満のない“現代の名機”といえる。
その発生回転は7,100rpmと排気量からすると高回転寄りとなっているのも貴重な存在だ。なお、最大トルクは535Nm(54.6kg-m)を4,800rpmで発生、排気量から期待する以上のトルク感を実現しているという点でも不満のない“現代の名機”といえる。
最強で最高の国産エンジンその④|ホンダ「F20C」は、驚異のレブリミット9,000rpmを実現しS2000に搭載
ここからは過去に遡って記憶にも記録にも残る国産エンジンをピックアップしてみよう。いまやダウンサイジングターボが世界的なトレンドとなっているため、気持ちよいフィーリングで高回転まで使えるNAエンジンというのは希少な存在となっている。
おそらく過去の名機を超えることは難しい。その意味では、ホンダの2シータースポーツカーであるS2000専用に開発された「F20C」型エンジンを超えるNAエンジンは将来においても生まれないといえる。
2.0Lで250PSという最高出力も驚きだが、その発生回転数が8,300rpmとオートバイ並みの高回転だったのも今では考えられない。さらにレブリミット(エンジンが許容する最高回転)は9,000rpmというのも驚異的だった。
おそらく過去の名機を超えることは難しい。その意味では、ホンダの2シータースポーツカーであるS2000専用に開発された「F20C」型エンジンを超えるNAエンジンは将来においても生まれないといえる。
2.0Lで250PSという最高出力も驚きだが、その発生回転数が8,300rpmとオートバイ並みの高回転だったのも今では考えられない。さらにレブリミット(エンジンが許容する最高回転)は9,000rpmというのも驚異的だった。
最強で最高の国産エンジンその⑤|トヨタ「2JZ-GTE」はチューニング次第で1,000馬力超も実現可能
エンジンの最高出力についてあれこれ語る際に「ノーマルの数値だけではわからない部分がある」という指摘もある。とくに国産エンジンにおいては、かつて280馬力という自主規制があった。そのため、どんなエンジンでも同じ最高出力で横並びだった。
しかし、それぞれの潜在能力は異なっていた。そうした秘めたるパフォーマンスはチューニングによって解放されるわけだが、中でもピークパワーにおいて高い可能性を秘めていたのがトヨタの3.0Lの直列6気筒ツインターボ「2JZ-GTE」型エンジンだ。
その高いポテンシャルはチューニング派には知られていたが、メジャーになったのは映画『ワイルドスピード』だろう。現在でもD1-GPなどドリフト競技では主力エンジンのひとつで、3.4Lまでスープアップした上に、ビッグタービンを組み合わせることで800馬力以上を発生することもある。
またチューニング次第では1,000馬力を超えることもあるほどで、国産エンジン最強のポテンシャルを持つエンジンといっても過言ではない。
しかし、それぞれの潜在能力は異なっていた。そうした秘めたるパフォーマンスはチューニングによって解放されるわけだが、中でもピークパワーにおいて高い可能性を秘めていたのがトヨタの3.0Lの直列6気筒ツインターボ「2JZ-GTE」型エンジンだ。
その高いポテンシャルはチューニング派には知られていたが、メジャーになったのは映画『ワイルドスピード』だろう。現在でもD1-GPなどドリフト競技では主力エンジンのひとつで、3.4Lまでスープアップした上に、ビッグタービンを組み合わせることで800馬力以上を発生することもある。
またチューニング次第では1,000馬力を超えることもあるほどで、国産エンジン最強のポテンシャルを持つエンジンといっても過言ではない。
電動化ムーブメントの中で、純粋に楽しめるエンジンが出てくる可能性は低くなっているが、それでもエンジンにこだわっているメーカーやエンジニアも少なくない。ここでピックアップしたユニットを超えるエンジンの登場に期待したい。