映画やドラマでよく見るシーン…車はそんなに簡単に爆発するの?

爆発

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アクション系の映画やドラマを見ていると、クルマが爆発する光景が度々映ります。この光景を見て、「クルマって映像作品でよく爆発しているけど、実際にそんな簡単に爆発するの?」と素朴な疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、クルマが果たして簡単に爆発するのか、映画やドラマの演出を例に分かりやすく解説していきます。

文・PBKK
Chapter
クルマのガソリンタンクに銃弾が撃ちこまれても爆発しない
衝突直後にクルマが爆発!?
クルマが崖から転落しながら爆発…炎上?
簡単には爆発しないが条件次第では爆発することもある

クルマのガソリンタンクに銃弾が撃ちこまれても爆発しない

映画やドラマで、クルマのガソリンタンクに向かって銃弾が撃ちこまれ爆発する演出がありますが、実際は銃弾が撃ちこまれただけではクルマは爆発しません。

銃から発射された弾丸自体が発火する場合は、ガソリンに引火しますが、普通の弾丸は熱は持っているだけで金属の塊にすぎず、クルマからガソリンが外部に漏れて空気(酸素)と混合していたり、火種があるなどの条件が揃わなければ簡単には爆発しません。

衝突直後にクルマが爆発!?

クルマが正面衝突した直後に爆発炎上!このような演出もよく見かけるのではないでしょうか。しかし、この爆発も通常では起こらない現象です。衝突によって配線断裂が起き、それにより生じた火種や他の衝突火花などがガソリンタンクなどから漏れ出たガソリンに引火すると火災が発生します。

そして、火災発生から爆発へと繋がることは考えられますが、クルマが衝突した途端に爆発することは、通常は発生しません。

クルマが崖から転落しながら爆発…炎上?

こちらも様々なジャンルの映画やドラマで使われる演出です。ガードレールを突き破ったクルマが崖を転がり落ちながら爆発する。

落下と爆発というとても派手な光景で迫力もありますが、先にご紹介した接触直後の爆発と同様に、転落中にクルマが爆発することは、よほどのことがない限りありません。

このように、映画やドラマでクルマが簡単に爆発する光景は、物語の演出のために行われているということになります。では、実際にクルマが爆発するのはどのような時でしょうか。

簡単には爆発しないが条件次第では爆発することもある

不備がない限り、車両が勝手に爆発して大惨事になることはありません。しかし、一定の条件が揃うと、クルマが爆発してしまうかもしれません。

可燃物がエンジンルームに残っている
エンジンルーム内に、拭き掃除に使ったマイクロファイバーなどの可燃物を誤って置いたままにしていると、エンジンルームの熱により可燃物が燃え、最悪の場合クルマが爆発する恐れがあります。

太陽光による発火
車内アクセサリー取付のために吸盤を利用していたり、ガラス付近にペットボトルを置いていると、吸盤やペットボトルが太陽光を一つに集め、集まった部分が焼け焦げて火災が発生、最悪爆発する恐れがあります。

バッテリーの引火
接続端子を逆にする、過充電を行うなど、誤った方法でバッテリーを使っているとバッテリーが熱を持ち、引火してクルマも爆発してしまう恐れがあります。また、電気自動車のリチウムイオンバッテリーも強い衝撃を受けると破損し、化学物質に引火して爆発を起こす危険性があります。

クルマは簡単には爆発はしませんが、ちょっとした油断や誤解などで大事になってしまう恐れがあります。十分注意しましょう。
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