路面電車の軌道がある道路の正しい運転方法

路面電車1

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北海道や長崎県など一部の都道府県では、いまも路面電車が走っています。旅行や出張などで路面電車のある都道府県に行く際は、路面電車に対して車がどうルールを守って運転すればよいか知っておく必要があります。

今回は路面電車の軌道が道路上にあるとき、どうクルマを運転すればよいかを分かりやすく解説していきます。

文・PBKK
Chapter
やむを得ず右折などをする場合は横断OK(条件あり)
例外的に軌道敷内走行が許されている場合も
安全地帯の存在にも注意

やむを得ず右折などをする場合は横断OK(条件あり)

路面電車が通る部分を「軌道敷(レールの幅に左右それぞれ610mmを加えた部分)」と呼びますが、原則として車の軌道敷内走行は認められていません。ただし路面電車はどうしても性質上道路と交差してしまうので、どんな状況でも車が立ち入ってはいけないと定めるのには無理があります。

そこで例外的に、クルマの軌道敷内右折などは認められています。ただし事故を起こさないように、軌道敷に進入する際は条件をクリアする必要があります。

まず走行車線上で合図を出しながら待ちます。この際、決して軌道敷内に入ってはいけません。そして車や路面電車が切れ、安全だと思われるタイミングで余裕をもって進入します。事故の元になるので、焦って軌道敷内へ進入するのは絶対にやめましょう。

例外的に軌道敷内走行が許されている場合も

軌道敷内を車が直進走行することは原則禁止ですが、例外的に「軌道敷内通行可」の標識がある軌道敷内は走行可能です。

ただし、道路交通法第21条3項には、「軌道敷内を通行する車は後方から路面電車が接近してきたとき、路面電車の正常な運行を邪魔しないように、速やかに軌道敷内から出るか、一定の距離を保って走行をしなければならない」とあり、軌道敷内を走行するときはかなり気を遣って走らないといけません。

安全地帯の存在にも注意

軌道敷周辺には、乗客が乗り降りできるように安全地帯が設けられている場合もあります。クルマの運転時は、この安全地帯の存在にも注意しないといけません。

まずクルマは、安全地帯内に進入してはいけません。人身事故を起こす危険性があるので当然のことです。同時に乗客の邪魔になるので、安全地帯左側と前後10m以内は駐停車してはいけません。

そして安全地帯の側では徐行する必要があります。安全地帯から急に人が飛び出したりする可能性もあるので、徐行しないと危ないよということです。
路面電車はレールを走るのでクルマと違って急には止まれず、ぎりぎりのタイミングで右折などを行うと大きな事故につながる可能性もあります。路面電車軌道敷内を右折したり走行したりするときは、細心の注意を払いましょう。
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