フォルクスワーゲン パサートオールトラック2.0TDI 4MOTION ①クルマの概要は?【新型車インプレッション】

VW パサートオールトラックは、ワゴンボディーのパサートヴァリアントをベースとして、よりオフロード向けに設計された4WDワゴンです。

地面から車体までの高さをパサートヴァリアントから+30mmの160mmとしたスタイルや、前後バンパーやアンダーガード、カラーを変えたホイールアーチ、大径タイヤホイールで、SUVに近いデザインをしています。そんな、パサートオールトラックの魅力についてご紹介します。

文・吉川 賢一/写真・鈴木 祐子

Chapter
車両のスペックは?
エンジンやミッションは?
グレード構成は?

車両のスペックは?

フォルクスワーゲン パサート オールトラック

パサートオールトラックのボディサイズは4,780×1,855×1,535(全長×全幅×全高[mm])、車両重量は1,680kgです。パサートに対して全長-5mm、全幅+25mm、全高+65mm、重量は+120kgの違いがあります。

キャビンから後ろの荷室エリアの長さが強調されたスタイリングをしており、”背が高くて長いワゴン”という印象を受けます。

フォルクスワーゲン パサート オールトラック

駆動方式は4WDのみとなっています。フォルクスワーゲンが「4MOTION」と呼ぶこの4WDシステムは、高められた車高と併せて、雪道やラフロードでも安定した走りを発揮します。

ドライバーのアクセルワークだけでなく、ホイールスピードやステアリングアングルなどのパラメーターを分析して、理想的な駆動トルクを計算し、瞬時に前後輪のトルク配分を変更します。アウトドアやキャンプなど、たくさんの荷物を載せて、荒れた山道や雪道を走ることが多い方には、絶大な安心感です。

エンジンやミッションは?

フォルクスワーゲン パサート オールトラック

欧州向けのパサートオールトラックには、ガソリンとディーゼルの2種類のエンジンが用意されていますが、日本へ導入されているのは、ディーゼルエンジンのみとなっています。

2.0L 直列4気筒ターボの「TDI」は、最大出力は140kW(190ps)/3,500-4,000rpm、400Nm(40.8kgf)/1,900-3,300rpmのパワーを発揮します。トランスミッションは、6速デュアルクラッチの「DSG」が全車標準装備です。

このTDIエンジン、低速だとカラカラという音と若干ブルブルした振動がありますが、高速走行でのクルージング時は低回転からの力強いトルクを発揮し、なめらかで安定した走りをします。

また、最先端の排気ガス浄化システムにより、世界的にも厳しいと言われる日本のポスト新長期規制にも適合している最先端のクリーンディーゼルです。

フォルクスワーゲン パサート オールトラック

またJC08モード燃費で17.3km/L(燃料タンク容量66L)は、このサイズのクルマにしては驚異的な燃費です。

エンジン性能だけでなく、DSGや4WD制御、アイドルストップ機構、ブレーキエネルギー回生システム、コースティングモードなどが影響しており、“エネルギーを無駄なく使うことができる環境技術に優れたクルマ”といえるでしょう。

グレード構成は?

フォルクスワーゲン パサート オールトラック

ベースグレードの『TDI 4MOTION(516万9000円)』、上級グレードの『TDI 4MOTION Advance(577万9000円)』の2種類があります。

フォルクスワーゲン パサート オールトラック

Advanceには、先進のフルデジタルメーター(標準仕様はフルカラーマルチファンクションメーター)、電子制御ショックアブソーバーのアダプティブシャシーコントロールシステム「DCC」、使用タイヤサイズが245/50R18(標準仕様は225/55R17)、アラウンドビューカメラ、駐車アシスト機能などが標準装備となります。

フォルクスワーゲン パサート オールトラック

その他のナビゲーションシステムやオーディオ、先進安全技術のクルーズコントロールやステアリングアシスト、プリクラッシュブレーキシステムいった装備には差がなく、パサートオールトラックはベースグレードを選んだとしても、高い満足感を感じるクルマとなっています。

フォルクスワーゲン パサート オールトラック

快適な室内空間と、優れた安全性能、パワフルなクリーンディーゼル×フルタイム4WDを搭載したパサートオールトラックは非常に魅力的な一台です。そしてパサートオールトラックの最大の魅力は、クラス最大級の広い荷室にあります。そちらのレポートもぜひご覧ください。

吉川 賢一|よしかわ けんいち

モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。

吉川 賢一|よしかわ けんいち