チューニングの醍醐味のパーツ交換にトライ!でも何から始めればいいの?【二歩目:マフラー&エアクリーナー編】

チューニングという言葉の本来の意味は音楽用語の「調律」。音楽では音の周波数を調整することですが、クルマでは万人向けに仕上げられた市販車を自分の好みにあわせることをチューニングの本筋と考えればわかりやすいでしょう。とはいえ、どこから手をつけたら良いのでしょうか?

文・工藤貴宏/写真・宮越孝政

Chapter
チューニングの第一歩はなにをすればいいのでしょう?
エアクリーナーの効果はどうなの?
チューニングカーは特別なメンテナンスが必要になるの?

チューニングの第一歩はなにをすればいいのでしょう?

HKS(メーカーお尋ね記事)宮越孝政

HKS近藤さん:クルマによっても違うのですが、一般的なハナシをすると、まずマフラーでしょうか。

昨今は純正の制御が高度化しているので、以前と違ってマフラーを交換しただけで大きく性能がアップするというのは難しいのですが、先々さらにチューニングを進めていったときに、マフラー交換はかならず必要になります。先を考えてマフラー交換しておくのが、第一歩としてお勧めですね。

HKS S660 和田 清志

写真:和田 清志

メーカーが付けたノーマルマフラーとチューニングマフラーはどう違うのでしょうか?

HKS近藤さん:基本的には、ノーマルよりも太いパイプ径(太さ)で作って排気効率をよくしています。それで排気ガスがスムーズに流れるようになるので、パワーやレスポンスが向上するというわけです。

この排気効率が、エンジンのチューニングを進めていったときにもメリットとなるのです。

ただ、音が大きくなりすぎないか気になりますよね。

HKS近藤さん:昨今は法律の音量規制が厳しくなっているので、音量は大きくならないよう設計しています。その変わり、音質を変えて、運転が爽快になるように考えられています。

また一部の商品はノーマルよりも軽い設計になっていて、車両の軽量化にもメリットがありますよ。

マフラー交換は、エンジンの性能をよくするだけでなく、見栄えや音、そして軽量化にも貢献するのです。

エアクリーナーの効果はどうなの?

HKS ALTO

クルマによっては、マフラーよりも先にむき出しタイプのエアクリーナーをつけると気軽にパワーアップすることができるそうですが?

HKS近藤さん:チューニングパーツとしてのエアクリーナーは純正交換タイプとむき出しタイプの2種類があります。

純正交換タイプは、ボックスやパイピング(吸気が流れる経路)はノーマルと同じでフィルターだけを交換しますから、お手軽でリーズナブルに効率アップできます。ただ、むき出しタイプに比べると効果はそれほど大きいわけではありません。

HKS ALTO

いっぽうむき出しタイプは、純正のエアクリーナボックスだけを外して交換するタイプと、パイピングまで変更するものがあります。

どちらも吸気効率が上がって、空気を吸いやすくなるのでエンジンの効率が上がり、高回転の伸びもよくなりますね。エアダクトを作って、フレッシュエアを多く当てるとさらに効果的です。

あとは好み次第ですが、吸気サウンドを楽しめるのもメリットですね。

HKS ALTOWORKS

チューニングカーは特別なメンテナンスが必要になるの?

チューニング初心者にとっては、メンテナンスも気になるところです。特別なメンテナンスは必要となってくるのでしょうか?

HKS近藤さん:吸排気(エアクリーナーやマフラー)やコンピューターチューニング程度で、サーキットではなく公道をメインで使っているクルマであれば、それほど気を遣う必要はありません。ふつうのクルマと同じようにしっかり定期点検をして、サボらずオイル交換をすれば大丈夫です。

ただし、サーキットを走る前や走った後は、オイルをしっかり交換するように心がけましょう。これはチューニングカーに限ったことではありませんけれどね。

ところで、HKSはエンジンオイルも用意しています。チューニングカーにはこれを入れたほうがいいのでしょうか?

HKS近藤さん:チューニングカーだからと言ってかならずしも専用のオイルを入れる必要はありません。

HKSがオイルをラインナップしているのは、オイルをチューニングパーツのひとつと考えているからです。エンジンの能力をしっかり高めるように考えてつくっているので、正しい使い方をすればエンジンを守って速さに結びつきます。

高度なチューニングを施し、サーキットでタイムアタックをするようなクルマにメリットを生むオイルですね。

HKS

チューニングの目的は、クルマの潜在能力を引き出すこと。しかし、サーキット専用車を除けば日常の扱い辛さや快適性を犠牲にすることなく進めるのが大前提。そのためには、パーツの役割とメリットをしっかり理解するのが重要です。

工藤 貴宏|くどう たかひろ

1976年生まれの自動車ライター。クルマ好きが高じて大学在学中から自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。卒業後に自動車専門誌編集部や編集プロダクションを経て、フリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジン搭載のマツダCX-5。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

工藤 貴宏|くどう たかひろ