マニュアル車が安全とは言い切れないワケ
更新日:2024.09.09
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現在日本では「MT(マニュアル)」車が減少し、「AT(オートマチック)」車が主流になっています。都市部で発生する慢性的な渋滞や信号の多さから、MTと比べて操作が煩雑とならない分、AT車のシェアが伸びるのは理解できます。
しかし、ドライバーの中にはMTを好んで購入される方もおり、MTでないと乗れないという方もいます。一定の需要があるので、現在もMTタイプの新車が発売されています。そして調査によると、MTの方がATより事故率が少ないというデータも出ています。
今回はMT車が安全と言われている理由や、本当にMT車は安全なのかを分かりやすく解説していきます。
文・PBKK
しかし、ドライバーの中にはMTを好んで購入される方もおり、MTでないと乗れないという方もいます。一定の需要があるので、現在もMTタイプの新車が発売されています。そして調査によると、MTの方がATより事故率が少ないというデータも出ています。
今回はMT車が安全と言われている理由や、本当にMT車は安全なのかを分かりやすく解説していきます。
文・PBKK
そもそもMT車とAT車とは?
MT車とは、クラッチやシフトチェンジなどの操作を手動で行うタイプの車です。クラッチペダルやシフトレバードライバーが操作して車を運転します。
日本では慢性的に発生する渋滞や、信号の多さなどがネックとなり、MT車では走りにくい場面が多いとされてきました。そこでシェアを伸ばしたのがAT車です。AT車ではMT車で必要だったクラッチやシフトチェンジの操作を自動で行ってくれます。AT車では、ドライバーの手はハンドル操作だけを行えばよいので、簡単に運転できます。
AT車は登場当初遅い、燃費が悪いなどのデメリットがありましたが、次第に高速で、燃費効率がよいAT車も発売されるようになりました。そしてAT車のみを選ぶドライバーも増え、今では日本における98%の車がAT車仕様になっています。
日本では慢性的に発生する渋滞や、信号の多さなどがネックとなり、MT車では走りにくい場面が多いとされてきました。そこでシェアを伸ばしたのがAT車です。AT車ではMT車で必要だったクラッチやシフトチェンジの操作を自動で行ってくれます。AT車では、ドライバーの手はハンドル操作だけを行えばよいので、簡単に運転できます。
AT車は登場当初遅い、燃費が悪いなどのデメリットがありましたが、次第に高速で、燃費効率がよいAT車も発売されるようになりました。そしてAT車のみを選ぶドライバーも増え、今では日本における98%の車がAT車仕様になっています。
事故率でみるとMTの方がATよりもかなり低い
鳥取環境大学では、AT車とMT車の事故率を調査し、比較を行いました。その結果、車100台あたりで見ると、AT車の事故率がMT車の約2倍になりました。
AT車は運転が簡単な分、ドライバーの注意が散漫になり、事故につながりやすいのではないかという分析結果も出ています。またブレーキとアクセルの踏み間違いなどの事故はMT車では起こりにくいなど、他の原因も考えられます。
また、MT車は操作に手順が必要な分、自然と注意して運転するようになります。また、内部構造がAT車よりもシンプルになるので価格も安くなり、メンテナンスもしやすいなど、AT車にはないメリットもあります。このような点が気になる方は、MT車購入を検討してみるのもよいかもしれません。
ただし、AT限定の免許しか持っていない場合は、MTを運転できる免許を新規取得する必要があるので注意しましょう。
AT車は運転が簡単な分、ドライバーの注意が散漫になり、事故につながりやすいのではないかという分析結果も出ています。またブレーキとアクセルの踏み間違いなどの事故はMT車では起こりにくいなど、他の原因も考えられます。
また、MT車は操作に手順が必要な分、自然と注意して運転するようになります。また、内部構造がAT車よりもシンプルになるので価格も安くなり、メンテナンスもしやすいなど、AT車にはないメリットもあります。このような点が気になる方は、MT車購入を検討してみるのもよいかもしれません。
ただし、AT限定の免許しか持っていない場合は、MTを運転できる免許を新規取得する必要があるので注意しましょう。
MT安全神話に乗っかってMT車を選ぶのは危険
今まで説明したきたように、MT車は安全性が高そうです。しかし絶対に安全かと言われれば、疑問が残ります。
現在、MT車に乗るドライバーは、車好きやトラック運転手・バスのドライバーなど、比較的車に詳しく、かつ運転に慣れているドライバーが多い傾向にあるでしょう。そのため、普段AT車に乗り慣れているドライバーが慣れないMT車に乗る場合、リスクの危険性が高まると言えます。
また、日本の自動車の約98%はAT車との統計が出ています。このような場合、AT車の事故率がMT車と比較しやや高いとは言え、MT車が完璧に安全とは言い切れません。
さらに、MTが主流であった昭和40年代で事故が最多だった年の1969年の発生件数は約70万件となっています。AT主流の現在の事故件数は減少を続けており、2018年の交通事故件数は約43万件となっています。このことから、車の安全性と変速方式を強引に結びつけることは難しいようです。
MT車にも危険はあります。車を購入する場合は、MT車だから安全という基準で車を購入するのではなく、どんな用途でどのように使いたいのかを基準にしましょう。また、運転する際は、AT車、MT車に関わらず安全運転を心がけましょう。
現在、MT車に乗るドライバーは、車好きやトラック運転手・バスのドライバーなど、比較的車に詳しく、かつ運転に慣れているドライバーが多い傾向にあるでしょう。そのため、普段AT車に乗り慣れているドライバーが慣れないMT車に乗る場合、リスクの危険性が高まると言えます。
また、日本の自動車の約98%はAT車との統計が出ています。このような場合、AT車の事故率がMT車と比較しやや高いとは言え、MT車が完璧に安全とは言い切れません。
さらに、MTが主流であった昭和40年代で事故が最多だった年の1969年の発生件数は約70万件となっています。AT主流の現在の事故件数は減少を続けており、2018年の交通事故件数は約43万件となっています。このことから、車の安全性と変速方式を強引に結びつけることは難しいようです。
MT車にも危険はあります。車を購入する場合は、MT車だから安全という基準で車を購入するのではなく、どんな用途でどのように使いたいのかを基準にしましょう。また、運転する際は、AT車、MT車に関わらず安全運転を心がけましょう。