ATとMTどっちが速い?ATよりもMTが優れている点を解説!
更新日:2024.09.09
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現在、日本で買える新車でMTの設定があるのは、86、フェアレディZ、ロードスターなどのスポーツカーが中心です。AT販売比率が95%を超える日本では、MTが生き残る道はとても困難なように思えます。しかし、MTにはMTなりの楽しさがあることも事実。ATよりもMTが優れている点を探ってみました。
まず気になるのは加速。AT車はMT車に劣るのか?
ATとMT。最高出力も最大トルクも同じエンジンなら、どちらの加速が速いのでしょう。
某海外自動車雑誌が行ったトヨタ86のデータによれば、0-100㎞/h加速で0.5-1秒ほど、最高速では約15km/hほどMTが速かったようです。
いずれもギア比が関係するので一概にはいえないのですが、ATはミッションの重量も重いので、加速や最高速に影響してくるのでしょう。
ただし、これはトルコン式ATの話し。現在、主流のツインクラッチ式のDCTとなると話は違ってくるようです。
某海外自動車雑誌が行ったトヨタ86のデータによれば、0-100㎞/h加速で0.5-1秒ほど、最高速では約15km/hほどMTが速かったようです。
いずれもギア比が関係するので一概にはいえないのですが、ATはミッションの重量も重いので、加速や最高速に影響してくるのでしょう。
ただし、これはトルコン式ATの話し。現在、主流のツインクラッチ式のDCTとなると話は違ってくるようです。
コンピュータが人間を上回る?
コンパクトながら、最高のパフォーマンスを発揮するBMW M2には、2015年の発表当初から6速MTと7速DCTの用意がありました。
新車発表時に公開されたスペック表によれば、最高速はともに250㎞/hながら、0-100㎞/h加速は6MTが4.5秒だったのに対し、DCT(7速)は4.3秒と、MTよりも優れていることをアピールしていました。
また燃費についても、6MTが8.5L/100km(約11.8km/L)、DCTが7.9L/100km(約12.7㎞/L)と、DCTのほうが優れた結果を残しています。
DCTには、ギアが7枚あるのでより的確なギア比を選択できることを差し引いても、DCTとMTは同等もしくはDCTのほうが優れているのだと思われます。
しかし、DCTにはトランスミッション機構が複雑になるので、MTよりも重量増になると言われます。そこでATにふたたび注目が集まっています。
新車発表時に公開されたスペック表によれば、最高速はともに250㎞/hながら、0-100㎞/h加速は6MTが4.5秒だったのに対し、DCT(7速)は4.3秒と、MTよりも優れていることをアピールしていました。
また燃費についても、6MTが8.5L/100km(約11.8km/L)、DCTが7.9L/100km(約12.7㎞/L)と、DCTのほうが優れた結果を残しています。
DCTには、ギアが7枚あるのでより的確なギア比を選択できることを差し引いても、DCTとMTは同等もしくはDCTのほうが優れているのだと思われます。
しかし、DCTにはトランスミッション機構が複雑になるので、MTよりも重量増になると言われます。そこでATにふたたび注目が集まっています。
トルコンATのニュージェネレーション
レクサス LCに、DCTではなくトルコン式の10ATが搭載されたことに疑問を感じた方もいるかもしれませんよね。その理由は、AT技術の進化にありました。
レクサス LCに採用されたDirect Shift-10ATのサイズは、従来の8ATと同等。トルコン式ATでしばしば問題となるエネルギーロスの問題に対し、ギアは歯面の摩擦係数を低して、ギア噛み合い時のエネルギー伝達ロスを削減。さらにクラッチは、機構内の摩擦材形状を最適化し、回転時のクラッチの損失トルクを約50%低減して、伝達効率を高めています。
また、高性能・小型トルクコンバーターを新開発し、ロックアップ領域を拡大。多段化もあって、スムーズかつ切れ味の良い変速を実現したといいます。その変速時間は、0.22秒とアナウンスされています。
レクサス LCに採用されたDirect Shift-10ATのサイズは、従来の8ATと同等。トルコン式ATでしばしば問題となるエネルギーロスの問題に対し、ギアは歯面の摩擦係数を低して、ギア噛み合い時のエネルギー伝達ロスを削減。さらにクラッチは、機構内の摩擦材形状を最適化し、回転時のクラッチの損失トルクを約50%低減して、伝達効率を高めています。
また、高性能・小型トルクコンバーターを新開発し、ロックアップ領域を拡大。多段化もあって、スムーズかつ切れ味の良い変速を実現したといいます。その変速時間は、0.22秒とアナウンスされています。
最近、BMWがDCTを廃止して多段ATにシフトしつつあるのも、そういった理由があるようです。
以前のトルコン式は明らかにMTに劣っていたのですが、プレミアムクラスに限っていえば新世代ATが主流になるのかもしれませんね。
以前のトルコン式は明らかにMTに劣っていたのですが、プレミアムクラスに限っていえば新世代ATが主流になるのかもしれませんね。