三菱の人気SUV、エクリプスクロスディーゼル ブラックエディションってどんなクルマ?【スペック&価格編】

三菱 エクリプスクロスディーゼル 吉川賢一 鈴木祐子

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2019年6月、『エクリプス クロス』に2.2リットルのクリーンディーゼルを搭載した新グレードが登場しました。スタイリッシュなクーペフォルムと、ダイナミックなSUVの機動力を融合した、オフロードが得意なミツビシらしいSUVです。今回は、スポーティな特別仕様BLACK EDITIONをまとった、『エクリプス クロス ディーゼル』の魅力についてご紹介します。

文・吉川賢一/写真・鈴木祐子

吉川 賢一|よしかわ けんいち

モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。

吉川 賢一
Chapter
エクリプスクロスディーゼルの概要は?
エンジンスペックやトランスミッションは?
グレード構成は?

エクリプスクロスディーゼルの概要は?

エクリプスクロスのボディサイズは4,405×1,805×1,685(全長×全幅×全高[mm])、車両重量は1,680kg、最小回転半径は5.4mです。ガソリン車(4WD)は車両重量1,550kgですので、約130kgの差、つまり大人2人分は重たくなっています。クーペルックなデザインをしながらも、後席は広めに作られており、また荷室も十分に使える広さを備えていますので、「大きすぎず丁度良いサイズのSUV」という印象です。
試乗したのは「BLACK EDITION」と呼ばれるモデル(342万4680円)です。通常モデルに対し、フロントグリルやドアミラー、アルミホイール、前後のスキッドプレートなどを、ブラック艶塗装を施した、特別仕様です。

競合車の一台、ホンダ ヴェゼルは、4,340×1,790×1,605 (全長×全幅×全高[mm])、車両重量は1390kg、最小回転半径は5.3m (※18インチは5.5m)ですので、エクリプスクロスの方が、全長+65mm、全幅+15mm、全高+80mm、重量は+290kgと、一回り大きく重たいクルマです。
そんなエクリプスクロスの魅力のひとつが、「S-AWC」という、前後タイヤの駆動力配分とブレーキを制御する4WD走行制御システムです。「ミツビシの4WD」と言えば、かつてWRCで活躍したランサーエボリューション(通称:ランエボ)を思い浮かべる方もおられるかと思いますが、ランエボに搭載されていたのは、AYC(アクティブヨーコントロール)という4WD制御です。後輪左右の駆動力をコントロールして、コーナリング中に発生するヨーモーメントを制御し、旋回性能を向上させるシステムで、WRCで優勝した一つの要因にもなった優秀なシステムでした。
このAYCに、ASC(スタビリティコントロール)、ABSを組み合わせたのが、S-AWC「SUPER ALL WHEEL CONTROL(車両運動統合制御システム)」です。特に、泥道や滑りやすい雪道、そして雨のオンロードなど、あらゆる路面状況であっても、「意のままの操縦性」と「卓越した安定性」を実現してくれますので、絶大な安心感を与えてくれます。

エンジンスペックやトランスミッションは?

今回、設定されたクリーンディーゼルのグレードは、FFと4WDの2種類、8速スポーツモードATと組み合わされています。クリーンディーゼルエンジンは、2.2Lコモンレール式DI-D(ダイレクト・インジェクション・ディーゼル)インタークーラー付ターボチャージャー。最高出力は145ps/3500rpm、最大トルク380Nm/2000rpmと、低回転から実にトルクフルなエンジン特性をしていますので、力強く、そして滑らかな加速を味わえます。
またエクリプスクロスディーゼルの燃費は、JC08モード燃費で15.2km/L、WLTCモード燃費で14.2km/Lです(4WD 8AT)。実燃費に近いWLTCモードで14km/Lを超えているので十分に低燃費だといえますが、例えば、マツダCX-3のクリーンディーゼルエンジン(4WD 6AT)はWLTCモード燃費で19.0~21.2km/L、同CX-5(4WD 6AT)は16.6km/Lですので、ライバルと比べるとやや劣勢です。

グレード構成は?

ガソリン直噴ターボ、ディーゼル直噴ターボ共に、上から「Gプラスパッケージ」、「G」、「M」という3グレードの構成です。価格は以下。(消費税8%計算)

1.5L ガソリン直噴ターボ 8速スポーツモードCVT

Gプラスパッケージ 2,891,160円(2WD) / 3,107,160円 (4WD)

G                           2,718,360円 (2WD) / 2,934,360円 (4WD)

M                          2,539,080円 (2WD) /2,755,080円 (4WD)

2.2L クリーンディーゼル直噴ターボ 8速スポーツモードA/T

Gプラスパッケージ  3,403,080円 (4WD)

G                          3,230,280円 (4WD)

M                         3,061,800円 (4WD)
Gプラスパッケージには、AndroidスマートフォンやiPhoneをUSBポートにつなぐだけで、Android AutoとApple CarPlayのお気に入りのアプリケーションを使用できる「スマートフォン連携のディスプレイオーディオ」、駐車時の安全確認をサポートするマルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)、またタッチパッドコントローラーや、後側方車両検知警報システムが標準装着されています。また、GとGプラスパッケージには、225/55R18のタイヤ+18inchアルミホイール(切削光輝仕上げ)、レーダークルーズコントロール、へッドアップディスプレイ等が標準装着されています。なお、「M」だと、215/70R16タイヤ+16inchアルミホイール、その他の装備も廉価な装備になりますので、販売の中心は「G」グレードになるようです。
その他メーカーオプションとして、7インチWVGAディスプレイメモリーナビゲーション(216,000円)、ロックフォードフォズゲート製の9スピーカープレミアムサウンドシステム(102,600円) 、本革&パワーシート(226,800円)などが選択できるように設定されています。

比較的コンパクトなボディに、パワフルな2.2Lクリーンディーゼルエンジンを搭載し、滑らかで安定感のある走りがウリのエクリプスクロス ディーゼル。ミツビシ自慢のS-AWCも備えており、非常に魅力的な一台といえます。実際に試乗してみたレポートもありますので、ぜひご覧ください。
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