もはや軽自動車のレベルを超えてる?と思った令和時代の軽自動車5選!

スズキ ワゴンR 初代

※この記事には広告が含まれます

元号が平成から令和へと変わった2019年。日本市場における新車の販売台数のうち約4割は軽自動車となっています。まさに平成は軽自動車が大きく進化した30年とも言えるでしょう。軽自動車という規格ができたのは戦後まもない1949年のこと。その後、度々規格が変更され、1990年(平成2年)に軽自動車のエンジン排気量は現在と同じ660ccとなりました。そして1998年(平成10年)10月に全長が3.4m以下まで拡大され、安全基準も普通乗用車並に引き上げられ現在に至っています。

文・萩原文博
Chapter
スズキ ワゴンRの大ヒットによって軽自動車のカタチは大きく変化した!
運転が初心者の人から高齢者まで乗る機会が多い軽自動車だから、安全性を重視してチェック!
ホンダ N-BOX/N-BOXカスタム
スズキ スペーシア
ダイハツ タント
日産 デイズ
三菱 eKクロス

スズキ ワゴンRの大ヒットによって軽自動車のカタチは大きく変化した!


軽自動車の排気量や規格が変わっただけでなく、1993年(平成5年)にスズキワゴンRの登場によって軽自動車のカタチは大きく変わります。ワゴンRはボディサイズに制限のある軽自動車のサイズ枠いっぱいを使うため全長を高くしたトールボーイスタイルというデザインを採用したハイトワゴンです。このデザインにより、室内空間は大幅に拡大され居住性だけでなく、利便性も向上し大ヒット。一躍、軽自動車の主力モデルへとなっていきます。そして、初代ワゴンRによる軽自動車革命から10年後の2003年ハイトワゴンよりさらに広い室内空間を実現したスーパーハイトワゴンのダイハツタントが登場。現在の軽自動車の売れ筋モデルとなっています。

このように規格変更、安全基準の向上そしてデザインの変化によって軽自動車の実力はいつの間にか小型乗用車を上回るほどに進化しています。そこで、令和元年となる2019年にもうこれは軽自動車のレベルじゃない!と思える実力派軽自動車を5車種紹介します。

運転が初心者の人から高齢者まで乗る機会が多い軽自動車だから、安全性を重視してチェック!


今回、5車種選ぶポイントの中で最も重視したのが安全性です。幅広い年齢層の方が乗る機会が多い軽自動車。万が一のドライバーのヒューマンエラーをリカバリーしてくれる安全装備の充実度を最大のポイントとしました。そして、室内の広さを含んだ利便性、最後に走行性能としました。そうした視点で選ぶとやはり人気カテゴリーであるスーパーハイトワゴンの実力の高さが光っていることが改めてわかります。ちなみに紹介する順番は優劣ではありません。

ホンダ N-BOX/N-BOXカスタム


まず、紹介するのは新車販売台数No.1に輝き続けるホンダN-BOXです。スタンダードモデルとカスタムと呼ばれる押し出し感を強めた2タイプを設定しています。N-BOX、N-BOXカスタムともに通常のベンチシート仕様に加えて、助手席が57cmもスライドするEXと呼ばれる助手席スーパースライド仕様も用意しています。


エンジンは直列3気筒の自然吸気とターボの2種類で全車トランスミッションはCVTが組み合わされます。運転支援システムは10の機能をパッケージングしたホンダセンシングを標準装備。軽自動車で初めて、高速道路での追従走行を可能としたACC(アダプティブクルーズコントロール)を標準装備しました。質感の高いインテリアはさすが、普通車をメインとした自動車メーカーが作ったモデルというレベルの高さです。

スズキ スペーシア

続いて紹介するのはスズキスペーシアです。現行モデルは2017年12月に登場しました。デビュー当初はスタンダードモデルとカスタムの2種類でしたが、2018年12月にアウトドアテイストをプラスしたスペーシアギアを追加し、3つの個性から選ぶことが可能です。搭載するエンジンは直列3気筒の自然吸気とターボの2種類で全車トランスミッションはCVTが組み合わされます。


スペーシアは両エンジンにISGと呼ばれるモーター機能付発電機と専用のリチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載し、軽スーパーハイトワゴンの中で唯一JC08モード燃費30.0km/Lを達成した優れた燃費性能が魅力です。また、運転支援システムはアダプティブクルーズコントロールこそありませんが、デュアルセンサーブレーキサポートを装備し、ペダルの踏み間違いなどでの急発進を防いでくれます。

ダイハツ タント


そして軽スーパーワゴンのラストは2019年7月9日にフルモデルチェンジしたばかりのダイハツタントです。軽スーパーハイトワゴンのパイオニアのタントはダイハツの新しいクルマ作りである「DNGA」を採用した第1弾モデルで、クルマの基礎から一新しました。従来モデルに採用されてミラクルオープンドアを進化させ、運転席を最大540mmスライド可能としたことで、リアのピラーインスライドドアからのアクセスが向上したミラクルウォークパッケージを実現しています。


搭載するエンジンは直列3気筒の自然吸気とターボの2種類で全車トランスミッションはCVTが組み合わされますが、従来型から大幅に改良され、大幅に高効率化を実現。優れた燃費性能とスムーズな加速を両立しています。運転支援システムは進化した予防安全機能、次世代「スマートアシスト」を採用。車線逸脱制御機能や全車速追従機能付ACCなど軽自動車トップクラスの安全性を実現しています。

日産 デイズ

続いては2019年に登場したハイトワゴン、日産デイズです。このモデルは軽自動車維新と呼ばれていて、安全性、走行性能において小型車を超える質の高さが特徴です。スタンダードモデルとハイウェイスターと呼ばれる上級モデルが設定されています。注目はハイウェイスターで、搭載される2つのエンジンにはモーターアシスト機能を装着し、JC08モード燃費は22.8~29.8km/Lを実現しています。

写真:宮越孝政
写真:宮越孝政

運転支援機能はリーフやセレナに搭載され、好評のプロパイロットを設定。高速道路などではハンドルに手を添えていれば、クルマが道路に沿って走行してくれるというスグレモノです。また、このデイズもプラットフォームやエンジンを一新し、軽自動車とは思えない高い安定性を実現した走行性能も魅力です。

三菱 eKクロス

写真:栗原祥光

最後は三菱らしいハイトワゴンとクロスオーバーSUVを融合した個性派モデル三菱eK X(クロス)です。このモデルは日産デイズの兄弟車となりますが、日産がデイズと上級モデルのデイズハイウェイスターというラインアップに対して、三菱はeKワゴンとekクロスというまったく別コンセプトのクルマに仕立てています。

写真:栗原祥光

搭載されているパワートレインは660ccの直列3気筒自然吸気とターボの2種類でそれぞれモーターアシスト機能を装備しています。運転支援システムは「Mパイロット」と呼ばれる高速道路同一車線運転支援技術をオプション設定し、衝突被害軽減ブレーキシステムや踏み間違い防止装置となど4つの機能がセットとなったeアシストは標準装備となっています。ダイナミックシールドという三菱のデザインコンプとを採り入れた個性的なフロントフェイスで存在感タップリです。


以上が令和時代を代表する実力派軽自動車5台です。「でも660ccではパワーが足りないでしょう」という人はターボエンジンを選べば1L自然吸気エンジン以上の加速フィールにきっと驚かされるでしょう。軽自動車はもはや日本を代表するクルマ文化なのです。

最後に各車の車両本体価格を紹介します。ホンダN-BOXは138万5640円~200万80円、スズキスペーシアは133万3800円~190万8360円、ダイハツタントは122万400円~187万3800円、日産デイズは127万3320円~177万8760円、三菱eKクロスは141万4800円~176万5800円となっています。

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細