日本にはワゴンRがあります

アヘッド スズキ ワゴンR 2017

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「軽自動車と聞いて、どんな形のクルマがパッと頭の中に浮かびますか?」街角でこんな質問をしたら、たぶんほとんどの方が「ワゴンタイプ」を思い浮かべるのではないかと思います。

text:竹岡 圭 [aheadアーカイブス vol.174 2017年5月号]
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日本にはワゴンRがあります

日本にはワゴンRがあります

▶︎ワゴンR(2017年)
車両本体価格:¥1,415,880(税込)
(HYBRID FX・セーフティパッケージ・全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車・2WD)
排気量:658cc 
最高出力:38kW(52ps)/6,500rpm 
最大トルク:60Nm(6.1kgm)/4,000rpm 
JC08モード燃費:33.4km/ℓ



登場の仕方をちょっと間違えていたら、配達用商用車の亜流くらいで終わってしまっていたかもしれないこのカテゴリーを、オシャレで便利な乗用車どころか、軽自動車と言えばこのカタチというところまで上手に牽引してきたのが、軽ワゴンのパイオニア「スズキ ワゴンR」なんですよね。

最初に開発部門から「軽乗用車のワンボックスカー」を作りたいとして、コンセプトの提案があったのは1987年のことだそう。この時は、いささか時代の先を行き過ぎているとして、提案は却下されたそうですが、バブル景気最高潮の1990年に正式な開発プロジェクトとして再開。

その後、バブル景気が終焉を迎えるのに合わせて、予定していた仕様をシンプル化し、1993年に実用性メインのお手頃価格モデルとしてデビューしたら、これが大当たり!

まったく新しいカテゴリーのモデルだったため、もしかすると名前を聞いただけでどんなクルマかイメージができるという、わかりやすさも受け入れられた理由のひとつだったのかもしれません。

実はこのネーミング、鈴木 修会長の「スズキにはセダンもあるけど、ワゴンもあ〜る」という駄洒落から生まれたものなんだとか。やっぱり持っている人は違いますね!

さて、そのワゴンRも6代目。今回のポイントは「軽さと広さと燃費と安全」 まぁいわゆる正常進化なわけですが、ちょっと驚いたのはいきなり3種類のデザインで登場したこと。これはワゴンR史上初めてのことじゃないかと思います。

シンプルに言っちゃうと「定番」と「スタイリッシュ」と「ストロング」というところですが、最近のクルマ選びは、それだけデザインが占める割合が高まっている証だと言ってもいいかもしれませんね。

そしてさらにイマドキなのが、全6グレードの内4グレードがマイルドハイブリッド仕様だと言うこと。最長10秒間のモーターによるクリープ走行など、軽自動車のメインステージとなる街中で、燃費がよりよくなるようなプログラミングを重要視したのも頷けるポイントです。

軽自動車だからこそのニーズや扱いやすさを追求する、ユーザーにきちんと目線を向けたクルマ作りが、いかにもスズキらしいですよね。

新型が出るたび、自らベンチマークとしてのハードルを上げてきたワゴンR。24年間、君臨してきた理由はきっとそこにあるのでしょう。

歴代ワゴンR

1代目(1993年)
2代目(1998年)
3代目(2003年)
4代目(2006年)
5代目(2012年)

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