知ってた?実はF1参戦していた意外な国産メーカー

F1 ホンダ

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ホンダがF1で華々しい勝利を飾る裏側で、F1での活躍を夢見るもそれが叶わなかったチームが存在しました。今回は、実はF1参戦していた意外な国産メーカーを紹介します。
Chapter
水平対向エンジンでF1挑戦 スバル
トラックメーカーがF1エンジン開発 いすゞ
バブル景気という時代

水平対向エンジンでF1挑戦 スバル

WRCの印象が強いスバルですが、実は90年代にF1へ挑戦していました。1989年にスバルは1987年からF1に参戦していたイタリアのコローニに出資を行い、「スバル・コローニ」として参戦します。パワーユニットは、レーシングエンジン専門会社であるモトーリ・モデルニとスバルが共同開発した水平対向12気筒エンジンを搭載。

水平対向エンジンの持つ低重心・低振動などの特性を活かし活躍が期待されたものの、エンジンの信頼性を欠いたことから一度も予選を通過することなく、たった一年でF1を撤退する結果となりました。

トラックメーカーがF1エンジン開発 いすゞ

トラックのイメージが色濃い、いすゞ。しかし、90年代にはF1を視野に入れたエンジンの開発を行っていました。ディーゼルエンジンで有名ないすゞは、1990年に自社のエンジン技術を確かめるという目的で「P799WE」という3.5Lガソリンエンジンの製作を始めます。

当初F1への参戦は予定されていなかったことから、ベンチテストのみで計画は終了予定でしたが、予想を超えるクオリティからチーム・ロータスのF1マシンへ搭載しテストを行うこととなりました。

1991年にシルバーストン・サーキットで行われたテストでは、同日テストを行っていたアイルトン・セナが乗っているマクラーレン・ホンダの約6秒遅れという記録を達成。さらにロータスのピーター・コリンズが「私の経験に基づけば、レーシングエンジンを1発で始動できたのは初めてだ」とコメントしたことからもクオリティの高さがうかがえます。

その後、当初の目標をクリアしたとしていすゞは計画を終了しました。

バブル景気という時代

1980年から90年代はバブル景気の影響を受け、他にもスズキやHKSといった国産自動車メーカーがF1への挑戦を計画していたとされています。そしてその多くがバブル崩壊とともに終了しましたが、頓挫した計画からも国産メーカーのF1にかける情熱を感じ取れるだけに、実際にレースで走る姿を見れなかったのは残念でなりません。
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