最新の道の舗装(アスファルト)はどう進化している?
更新日:2024.09.17
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アスファルトによる舗装路は、一見すると変わっていないように見えるが、着実に進化が進んでいる。では、具体的に、従来のアスファルトとどう異なり、走りへの影響はどう及ぼすのだろうか?
文・塚田 勝弘
文・塚田 勝弘
- Chapter
- 排水性の高さが特徴の高機能舗装とは?
- 高機能舗装が使われる道路は?
排水性の高さが特徴の高機能舗装とは?
片側に複数の車線がある高速道路において、新しい路面と旧い路面が混在しているケースに遭遇したことがあるはずだ。排水性舗装、低騒音舗装、ポーラスアスファルト舗装などと呼ばれていて、こうした新しい路面を総じて高機能舗装などと呼ばれる。
路面が乾いた状態(ドライ)では、新旧ともにあまり差を実感させないかもしれないが、雨天時や降雪時(ウェット)で顕著なのが、まず排水性舗装などと呼ばれる舗装で、透水効果が大きいため、舗装路上に水たまりができにくく、文字どおり水はけのいい舗装になっている。
この排水性舗装は、アスファルトの隙間が大きく、その下にある不透水層の上に重ねて舗装されている。従来の舗装の空隙(くうげき)率は、約5%であるのに対し、高機能舗装は15~25%と高くなっている。
路面が乾いた状態(ドライ)では、新旧ともにあまり差を実感させないかもしれないが、雨天時や降雪時(ウェット)で顕著なのが、まず排水性舗装などと呼ばれる舗装で、透水効果が大きいため、舗装路上に水たまりができにくく、文字どおり水はけのいい舗装になっている。
この排水性舗装は、アスファルトの隙間が大きく、その下にある不透水層の上に重ねて舗装されている。従来の舗装の空隙(くうげき)率は、約5%であるのに対し、高機能舗装は15~25%と高くなっている。
高機能舗装が使われる道路は?
雨を舗装体内に浸透させ、舗装内を通して排水溝に流出させる構造が特徴。ハイドロプレーニング現象を防ぐほかに、スリップしにくく、水はね防止効果、ロードノイズなどの騒音を低減させる効果もある。使用される道路は、交通量の多い都市部や追い越し車線、勾配やコーナーなどが多い。
こうした高機能舗装は、費用と工事期間などのコストが嵩むものの、排水性の高さに加えて、静粛性が高く、夜間走行時の視認性が向上する利点がある。高機能舗装により期待されるのは、事故の低減で、事故率が低減したという統計もあるようだ。
車道のほか、歩道や広場、新しく造成された街並みなどに多く使われているインターロッキングブロックという石畳、ブロックのような路面もある。ブロック同士をかみ合わせて敷き詰められるのが特徴で、目地(ブロックとブロックの間)には砂が使われていて水が吸いやすくなっている。道路で使う際はこちらも水はけのいい路面といえる。
とくに、危険を伴う豪雨時の高速走行は、こうした高機能舗装を走行した方が視界もよく、グリップ力も感じられやすい。ただし、過信は禁物で法定速度を遵守するのが鉄則だと肝に銘じたい。
こうした高機能舗装は、費用と工事期間などのコストが嵩むものの、排水性の高さに加えて、静粛性が高く、夜間走行時の視認性が向上する利点がある。高機能舗装により期待されるのは、事故の低減で、事故率が低減したという統計もあるようだ。
車道のほか、歩道や広場、新しく造成された街並みなどに多く使われているインターロッキングブロックという石畳、ブロックのような路面もある。ブロック同士をかみ合わせて敷き詰められるのが特徴で、目地(ブロックとブロックの間)には砂が使われていて水が吸いやすくなっている。道路で使う際はこちらも水はけのいい路面といえる。
とくに、危険を伴う豪雨時の高速走行は、こうした高機能舗装を走行した方が視界もよく、グリップ力も感じられやすい。ただし、過信は禁物で法定速度を遵守するのが鉄則だと肝に銘じたい。
塚田 勝弘|つかだ かつひろ
自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。