フェアレディZ・MR2などTバールーフを採用した車たちを一挙紹介
更新日:2024.09.09
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最近では見かけなくなってしまったTバールーフのクルマ達。1970年代にアメリカで安全基準が厳しくなり、従来のオープンカーで安全基準をクリアするにはコストの採算が取れなくなってしまいました。そこで安全基準をクリアしつつ風を感じるクルマとして誕生したのがTバールーフでした。今回はそんなTバールーフを採用したクルマ達を紹介しています。
文・西川昇吾
文・西川昇吾
トヨタ MR2(初代AW系、2代目SW系)
国産車初のミッドシップマシンとしてデビューしたMR2。
初代、2代目どちらにもTバールーフが採用されていました。(初代は後期型のみ)2代目SW系を中心に現在ではジムカーナなどの競技で使われているイメージが強いですが、当初はデートカーなコンセプトも持ち合わせていました。
ノーマルルーフ車に比べTバールーフ車はルーフ開口部の剛性が強化され、ガラス製のルーフということもあり、2代目MR2でノーマルルーフ車に比べ30キロほど重量増となっています。
最終型であっても生産終了から20年ほど経過しているため、雨漏りに悩まされているオーナーも多い模様ですが、競技やハード走行に使われることが少なかったTバールーフ車は今でも大切にしているオーナーが多い印象を受けます。
初代、2代目どちらにもTバールーフが採用されていました。(初代は後期型のみ)2代目SW系を中心に現在ではジムカーナなどの競技で使われているイメージが強いですが、当初はデートカーなコンセプトも持ち合わせていました。
ノーマルルーフ車に比べTバールーフ車はルーフ開口部の剛性が強化され、ガラス製のルーフということもあり、2代目MR2でノーマルルーフ車に比べ30キロほど重量増となっています。
最終型であっても生産終了から20年ほど経過しているため、雨漏りに悩まされているオーナーも多い模様ですが、競技やハード走行に使われることが少なかったTバールーフ車は今でも大切にしているオーナーが多い印象を受けます。
日産 フェアレディZ(2代目S130型~4代目Z32型まで)
初代からアメリカ市場での販売を視野に入れて開発されたフェアレディZ。
2代目S130からTバールーフを採用しています。ちなみに1980年にTバールーフモデルはラインナップされましたが、これは国産車初のTバールーフ車となっています。
その後4代目フェアレディZまでTバールーフをラインナップ。特に4代目Z32型はバブル期に販売されたクルマかつ、同社のスカイラインGT-Rの方がスポーツ志向が強かったためか、デートカーとしてのイメージが強かったらしく、さらに2by2はTバールーフ車のみという設定から現在の中古車市場ではTバールーフ車の方が多く見受けられます。
なお、1992年からコンバーチブルが用意され、Z33型からはクーペとロードスターというラインナップになったためTバールーフはラインナップからなくなってしまいます。
2代目S130からTバールーフを採用しています。ちなみに1980年にTバールーフモデルはラインナップされましたが、これは国産車初のTバールーフ車となっています。
その後4代目フェアレディZまでTバールーフをラインナップ。特に4代目Z32型はバブル期に販売されたクルマかつ、同社のスカイラインGT-Rの方がスポーツ志向が強かったためか、デートカーとしてのイメージが強かったらしく、さらに2by2はTバールーフ車のみという設定から現在の中古車市場ではTバールーフ車の方が多く見受けられます。
なお、1992年からコンバーチブルが用意され、Z33型からはクーペとロードスターというラインナップになったためTバールーフはラインナップからなくなってしまいます。
日産 エクサ(2代目)
クーペボディをベースにリアハッチにキャノピーを取り付け、シューティングブレークにしたりすることも可能と、1台で複数のボディタイプを楽しむことが出来たエクサ。
しかし残念ながら日本市場向けのモデルはクーペかシューティングブレークどちらか固定でしか選べませんでした。エクサは全車Tバールーフを標準装備しており、この全車Tバールーフ標準装備というのは日本車初のことでした。
しかし残念ながら日本市場向けのモデルはクーペかシューティングブレークどちらか固定でしか選べませんでした。エクサは全車Tバールーフを標準装備しており、この全車Tバールーフ標準装備というのは日本車初のことでした。
スズキ X-90
生産期間2年2か月ほどと短命に終わり、生産台数も1300台ほどと貴重なX-90。
装備されたTバールーフはサンシェードが標準で付けられ、トランクに収納可という結構親切な設計となっています。またエスクードをベースにしているため、車体構造は普通車によくあるモノコック構造ではなく、クロスカントリービークルによく見られるラダーフレームとなっています。ルーフ形状が車体剛性に影響を与えないラダーフレームだからこそTバールーフが実現できたと考えます。
装備されたTバールーフはサンシェードが標準で付けられ、トランクに収納可という結構親切な設計となっています。またエスクードをベースにしているため、車体構造は普通車によくあるモノコック構造ではなく、クロスカントリービークルによく見られるラダーフレームとなっています。ルーフ形状が車体剛性に影響を与えないラダーフレームだからこそTバールーフが実現できたと考えます。
西川昇吾
1997年生まれ。富士スピードウェイ近隣で生まれ育ち、大学で自動車に関する学習をする傍ら、自動車ライターとしての活動を始める。過去にはコミュニティFMのモータースポーツコーナーにてレギュラー出演経験あり。「書くこと、喋ることで自動車やモータースポーツの面白さを伝える」ことを目標とし、様々なジャンルのライティングや企画に挑戦中。