輸出仕様の新型ハイエースが登場!日本仕様はどうなる?
更新日:2024.09.09
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トヨタ ハイエースといえば建設土木などの分野において圧倒的な支持を得ている商用1BOXの代名詞。そんなハイエースに海外仕様の新シリーズが登場した。その進化が目指したものとは? そして、日本仕様はどうなるのだろうか。
文・山本晋也
文・山本晋也
輸出仕様のハイエースについて①|フィリピンで海外版ハイエースが発表された
発表の場に選ばれたのは東南アジアでも成長著しいフィリピン。新興国を中心とした国や地域に投入されるというハイエースのフルモデルチェンジを発表するにはふさわしい国だ。
セミボンネットと呼ばれるノーズを得た海外仕様の新型ハイエースは、新世代プラットのセミキャブオーバースタイルを得た。こうした大きく変身したボディは安全性能を大きく高めることができ、Euro NCAP 5★相当の性能を実現したという。
セミボンネットと呼ばれるノーズを得た海外仕様の新型ハイエースは、新世代プラットのセミキャブオーバースタイルを得た。こうした大きく変身したボディは安全性能を大きく高めることができ、Euro NCAP 5★相当の性能を実現したという。
輸出仕様のハイエースについて②|全長はショートボディでも5mを超える
この新型ハイエースには、従来通りショートとロングがあり、標準ルーフとハイルーフが用意される。小さな方のボディでも全長5,265mm×全幅1,950mm×全高1,990mm。大きな方のボディは全長5,915mm×全幅1,950mm×全高2,280mmになる。ホイールベースはショートが3,210mm、ロングが3,860mm。もはや従来までのハイエースとは別物だ。
パワートレインも、2.8Lディーゼル「1GD」エンジン、3.5LガソリンのV6「7GR」エンジンを搭載。公開された画像から6速MTを採用していることも確認できた。
いずれにしても、そのスペックは日本仕様のハイエース(200系)とはかけ離れたものであり、日本でのニーズにはマッチしないことは明らかだ。
パワートレインも、2.8Lディーゼル「1GD」エンジン、3.5LガソリンのV6「7GR」エンジンを搭載。公開された画像から6速MTを採用していることも確認できた。
いずれにしても、そのスペックは日本仕様のハイエース(200系)とはかけ離れたものであり、日本でのニーズにはマッチしないことは明らかだ。
海外向け新型ハイエース
輸出仕様のハイエースについて③|日本では従来モデルを継続販売する
積載性能だけでいえば「大は小を兼ねる」が、日本の現場で使われているハイエースには狭い場所にも入っていける機動力が求められる。狭いスペースに置いておけることも重要なファクターであろう。つまり、日本での用途においては4ナンバー(小型車)サイズを用意することは絶対条件だ。
そこで、海外ではセミキャブオーバースタイルの新型ハイエースとなったが、日本市場向けには従来モデルのハイエース(つまり現行の200系)を継続販売していくと発表されている。
じつは様々な法規においても4ナンバーサイズの商用1BOXは、配慮されている面がある。政府としても、このサイズの商用1BOXは、ある種の規格品として機能していると認めているのだろう。日本では新型ハイエースへのモデルチェンジは行われないといえそうだ。
とはいえ、余裕のボディサイズにV6エンジンを組み合わせた新型ハイエースは、キャンピングカーのベースとして魅力的な存在といえる。かつて「グランドハイエース」というモデルが存在していたこともあった。セミキャブオーバースタイルの新型ハイエースを乗用ユースとして日本市場への投入を期待している声も大きくなるのではないだろうか。
そこで、海外ではセミキャブオーバースタイルの新型ハイエースとなったが、日本市場向けには従来モデルのハイエース(つまり現行の200系)を継続販売していくと発表されている。
じつは様々な法規においても4ナンバーサイズの商用1BOXは、配慮されている面がある。政府としても、このサイズの商用1BOXは、ある種の規格品として機能していると認めているのだろう。日本では新型ハイエースへのモデルチェンジは行われないといえそうだ。
とはいえ、余裕のボディサイズにV6エンジンを組み合わせた新型ハイエースは、キャンピングカーのベースとして魅力的な存在といえる。かつて「グランドハイエース」というモデルが存在していたこともあった。セミキャブオーバースタイルの新型ハイエースを乗用ユースとして日本市場への投入を期待している声も大きくなるのではないだろうか。
山本晋也
自動車メディア業界に足を踏みいれて四半世紀。いくつかの自動車雑誌で編集長を務めた後フリーランスへ転身。近年は自動車コミュニケータ、自動車コラムニストとして活動している。ジェンダーフリーを意識した切り口で自動車が持つメカニカルな魅力を伝えることを模索中。