ハイエースの歴代モデルを解説|初代から現行型まで
更新日:2024.09.09
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さまざまな業種で活用されているだけでなく、キャンピングカーのベースとしても人気の高いトヨタ ハイエース。その信頼性と耐久性の高さは、世界各国で認められ、多くの人に愛用されています。そんなハイエースの歴史をたどってみましょう。
文:立花義人
文:立花義人
初代ハイエース(1967-1977)
1967年、トヨタ自動車は、キャブオーバー(運転席の後ろにエンジンを置いたレイアウト)の商用車を発売しました。
モノコック構造のボディに、足回りはフロントに独立懸架+コイルスプリング、リアにリーフリジッドを採用。エンジンは、56psを発生する1.3Lガソリンと、70psを発生する1.5L ガソリンの2種類で、ワンボックスとトラックが用意されました。
そのうちワンボックスモデルには、3/6人乗りのデリバリーバン、9人乗りのワゴン、12/15人乗りのコミューターがあり、15人乗りコミューターはロングホイールベース仕様で、救急車のベース車輌としても使われました。
丸みを帯びたスタイリッシュな外観を持つ初代モデルは、当時、比較的無機質なデザインの多かった商用車のなかで、洗練された印象がありました。
モノコック構造のボディに、足回りはフロントに独立懸架+コイルスプリング、リアにリーフリジッドを採用。エンジンは、56psを発生する1.3Lガソリンと、70psを発生する1.5L ガソリンの2種類で、ワンボックスとトラックが用意されました。
そのうちワンボックスモデルには、3/6人乗りのデリバリーバン、9人乗りのワゴン、12/15人乗りのコミューターがあり、15人乗りコミューターはロングホイールベース仕様で、救急車のベース車輌としても使われました。
丸みを帯びたスタイリッシュな外観を持つ初代モデルは、当時、比較的無機質なデザインの多かった商用車のなかで、洗練された印象がありました。
2代目ハイエース(1977-1982)
1977年に登場した2代目は、機能性、居住性、安全性を大幅に向上するとともに、荷室面積と容積を拡大しました。フロントデザインも大きく変わり、初代の丸目4灯からフロントグリルのない丸目2灯となり、シンプルながら都会的で洗練されたモダンな印象となりました。
基本ボディは、ワンボックスとトラックで、ワンボックスのバンとコミューターは、標準、ロング、スーパーロングの3種類となり、スーパーロング系にはハイルーフ仕様も用意。ワンボックスワゴンには、9人乗りと10人乗りの2タイプがありました。
エンジンは、当初、1.6Lと1.8Lの2種類のガソリンのみでしたが、1979年のマイナーチェンジで2.2L ディーゼルが追加されました。
この2代目は、パワーステアリングや両側スライドドア、コミューター系には後席リクライニング、オーバーヘッドデュアルエアコンなどが採用され、商用利用だけでなくRV(レクリエーショナルビークル)としての性格を強めた装備を充実させました。
基本ボディは、ワンボックスとトラックで、ワンボックスのバンとコミューターは、標準、ロング、スーパーロングの3種類となり、スーパーロング系にはハイルーフ仕様も用意。ワンボックスワゴンには、9人乗りと10人乗りの2タイプがありました。
エンジンは、当初、1.6Lと1.8Lの2種類のガソリンのみでしたが、1979年のマイナーチェンジで2.2L ディーゼルが追加されました。
この2代目は、パワーステアリングや両側スライドドア、コミューター系には後席リクライニング、オーバーヘッドデュアルエアコンなどが採用され、商用利用だけでなくRV(レクリエーショナルビークル)としての性格を強めた装備を充実させました。
3代目ハイエース(1982-1989)
3代目は、ワンボックスを中心に質感を高める改良が施されました。なかでもワゴンがRVとして利用されるようになってきたことを受け、ワゴンはフルフラットが可能な室内シートや、商用バンの板バネではなくコイルスプリングを用いた4リンク式のリヤサスペンションを採用するなど、居住性と乗り心地が向上しています。
またワゴンの最上級グレードであるスーパーカスタム サン&ムーンルーフ付は、縦に2つ配置する角目4灯ヘッドライトにツートーンのボディカラーなどで、高級路線で設計されていました。
エンジンは、新開発の1.8Lと2.0Lのガソリン、2.2Lのディーゼル(後に2.4Lに変更)を設定。ミッションは、5MTとオーバードライブ付きの4ATが用意されました。
さらにアウトドアブームを背景に、ワゴンと一部のバンにパートタイム式の4WDモデルを設定するなど、高級RVワゴンとしての性格を強めたグレード構成となっていました。
またワゴンの最上級グレードであるスーパーカスタム サン&ムーンルーフ付は、縦に2つ配置する角目4灯ヘッドライトにツートーンのボディカラーなどで、高級路線で設計されていました。
エンジンは、新開発の1.8Lと2.0Lのガソリン、2.2Lのディーゼル(後に2.4Lに変更)を設定。ミッションは、5MTとオーバードライブ付きの4ATが用意されました。
さらにアウトドアブームを背景に、ワゴンと一部のバンにパートタイム式の4WDモデルを設定するなど、高級RVワゴンとしての性格を強めたグレード構成となっていました。
4代目ハイエース(1989-2004)
ロングセラーモデルとなった4代目は、ワゴンは高級ワンボックスRVとして、バンはより使い勝手に優れる耐久性の高い道具として、それぞれの性格をはっきり枝分かれさせたうえで、価値を高める改良がなされました。
エンジンは、2.0Lまたは2.4Lのガソリンと、2.8Lのディーゼルを用意。ワゴンの内装は、クラウンのような豪華な印象と質感になり、高級グレードには電動パワーシートやパワースライドドアも用意するなど、高級ミニバンブームの火付け役として大きな役割を担ったモデルだと言えます。
エンジンは、2.0Lまたは2.4Lのガソリンと、2.8Lのディーゼルを用意。ワゴンの内装は、クラウンのような豪華な印象と質感になり、高級グレードには電動パワーシートやパワースライドドアも用意するなど、高級ミニバンブームの火付け役として大きな役割を担ったモデルだと言えます。
5代目ハイエース(2004-)
4代目ワゴンが確立した高級ワンボックスRVとしてのポジションは、2002年に登場したアルファードに移管されたことを受けて、2004年にモデルチェンジしたハイエースは、商用モデルとしての機能を極める、いわば原点に立ち返る改良がなされました。
商用といってもそのジャンルは幅広いため、標準モデルに加えてロング、スーパーロング、幅広ボディ、標準ルーフ、ハイルーフなど、用途によってさまざまな仕様が用意されています。
また、貨物輸送や人員輸送だけでなく、キャンパーや趣味のクルマとしてもあらゆるユーザー層に支持されており、カスタムカーとしての人気もあります。
さらに、現行モデルには先進の衝突回避支援パッケージ「トヨタ・セーフティ・センス」が搭載されていますし、盗難の多いハイエースであるだけに、イモビライザー(盗難防止システム)が標準装備されているのも安心できるところです。
商用といってもそのジャンルは幅広いため、標準モデルに加えてロング、スーパーロング、幅広ボディ、標準ルーフ、ハイルーフなど、用途によってさまざまな仕様が用意されています。
また、貨物輸送や人員輸送だけでなく、キャンパーや趣味のクルマとしてもあらゆるユーザー層に支持されており、カスタムカーとしての人気もあります。
さらに、現行モデルには先進の衝突回避支援パッケージ「トヨタ・セーフティ・センス」が搭載されていますし、盗難の多いハイエースであるだけに、イモビライザー(盗難防止システム)が標準装備されているのも安心できるところです。
時代とともに進化を重ねてきたハイエースは、暮らしや仕事を支えるクルマとして、世界中の人々のニーズにしっかり応え、人気モデルとなりました。より安全に、より経済的に、より快適に進化してゆくハイエースをこれからも期待したいですね。
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文・立花義人
5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。
文・立花義人
5歳の頃に自動車図鑑で見たアルファロメオのデザインに衝撃を受け、以降クルマに魅了される。様々なクルマの個性を知りたいと考え、免許取得後国産・輸入車問わず20台以上を乗り継ぐ。車検整備を取り扱う企業に勤務していた際、メンテナンスや整備に関する技術や知識を学ぶ。趣味はドライブ、食べ歩き。現在の愛車はパサート・ヴァリアント。