【無免許でも車購入OK?】買える条件と注意点をわかりやすく解説

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運転免許がなくても車は買える?そんな疑問に答えるため、法律上の仕組みや注意点、無免許で車を所有する際のリスクをわかりやすく解説します。

CARPRIME編集部

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Chapter
無免許でも車は買えるのか?購入の可否とその理由
なぜ免許がなくても車を購入できるのか?
無免許で車を所有する際の主なリスクと注意点
無免許運転のリスクと法律違反の罰則
無免許だと任意保険の「記名被保険者」になれない
運転しなくても発生する維持費の負担
一部販売店やローン審査でのハードル
無免許で車を買うときによくある質問と誤解
無免許で車を持つ際の安全な管理方法とアドバイス

無免許でも車は買えるのか?購入の可否とその理由

結論から言うと、運転免許を持っていなくても車を購入し、所有者になることは可能です。自動車販売店で契約する際に免許証の提示を求められることがありますが、これは多くの場合、本人確認や購入後の運転者の確認のためであり、契約そのものの法的要件として免許の所持が必須なわけではありません。

ただし、最も重要な点として、購入できたとしても無免許のままその車を運転することは、道路交通法で固く禁止されている重大な犯罪行為です。

「車を買えること」と「車を運転できること」は全く別であるという点を、まず最初にしっかりと認識しておきましょう。

なぜ免許がなくても車を購入できるのか?

免許がなくても車を購入できるのは、法律上、車の「所有」と「運転」は別個のものとして扱われているからです。車を登録する際に作成される自動車検査証(車検証)には、その車の「所有者」と「使用者」を記載する欄はありますが、特定の「運転者」を記載する欄は存在しません。

つまり、法律上は車の所有者が必ずしもその車を運転する義務はなく、購入契約の成立と運転免許の有無は直接関係ないのです。購入時の本人確認手続きでは、もし運転免許証がなければ、マイナンバーカードや健康保険証、パスポートといった他の身分証明書で代用できる場合があります。

法律上、車を所有するだけであれば無免許でも問題ないため、例えば免許取得前に欲しい車が見つかった場合でも、購入契約自体は可能です。

無免許で車を所有する際の主なリスクと注意点

無免許運転のリスクと法律違反の罰則

言うまでもありませんが、無免許で運転すれば道路交通法違反となり、「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」という非常に厳しい罰則が科せられます。

また、無免許であることを知りながら車を貸したり、運転させたりした人も処罰の対象となるため、周囲の人も注意が必要です。

無免許だと任意保険の「記名被保険者」になれない

車購入時に自賠責保険(強制保険)への加入は必須ですが、任意保険の加入には注意が必要です。任意保険では、主にその車を運転する人として「記名被保険者」を指定する必要があり、運転免許を持っていない人はこの記名被保険者になることはできません。

ただし、ご自身が運転せず、所有のみを行う場合は、ご自身が「契約者」(保険料を支払う人)となり、実際に運転する免許を持ったご家族などを「記名被保険者」として設定することで保険に加入できます。その際の保険料は、記名被保険者の年齢や運転免許証の色、ノンフリート等級などによって決まります。契約者自身の運転歴の有無は保険料に直接影響しません。

運転しなくても発生する維持費の負担

運転免許の有無にかかわらず、車を所有した時点から、軽自動車税(または自動車税)、自賠責保険料、駐車場代などの維持費の支払い義務が発生します。免許を取得するまでの期間や、家族など他の人が運転する予定がない期間であっても、所有しているだけでこれらの費用はかかり続けます。

長期間車を使えない状態が続くと、乗っていない車に費用だけがかさんでしまう点に留意しましょう。

一部販売店やローン審査でのハードル

販売店によっては、後のトラブル(無免許運転を助長したと見なされるリスクなど)を避けるため、無免許の人への販売に慎重な姿勢を示すケースがあります。

また、オートローンを組む場合、多くの信販会社や銀行では、契約者自身が運転免許証を保有していることを申し込みの条件としています。そのため、無免許のまま自分の名義でローンを組むことは難しい場合が多く、事前に販売店やローン会社に、購入やローンの申し込みが可能かどうかを相談することが不可欠です。

無免許で車を買うときによくある質問と誤解

Q1. 無免許でも本当に車を購入できるの? 

A1. はい、購入できます。日本の法律では、車の「所有」と「運転」は別個に扱われており、運転免許を持っていなくても車を所有すること自体は禁止されていません。ただし、購入できても、ご自身が運転免許を取得するまでは絶対に運転できないという点を固く認識しておいてください。


Q2. 購入手続きに運転免許証は必須? 

A2. 必須ではありません。自動車販売店で契約する際の本人確認は、運転免許証がない場合、健康保険証やマイナンバーカード、パスポートといった他の公的な身分証明書で代用可能です。
また、車両を登録(ナンバープレートの取得)する手続きにおいても、運転免許証は必要書類に含まれておらず、印鑑登録証明書や住民票など、定められた書類があれば問題ありません。


Q3. 他人に運転してもらえば問題ない?

 A3. はい、実際にその車を運転する方が、その車を運転できる有効な運転免許を保有していれば問題ありません。実際、運転免許を持たない親が家族のために車を購入し、免許を持つ家族が運転するケースや、法人のオーナーが所有する車を従業員やプロの運転手に運転してもらう例もあります。
ただし、後述する任意保険の補償対象となる運転者の範囲を正しく設定することが非常に重要です。また、無免許であることを知りながら運転を依頼・容認することは、させた側も処罰の対象となりますので絶対にやめましょう。

Q4. 任意保険は免許取得後にしか入れない? 


A4. いいえ、それは大きな誤解です。無免許の車の所有者でも、任意保険に加入することは可能であり、誰かがその車を運転する可能性がある場合は、納車前に必ず加入しなければなりません。 自動車の任意保険は、主にその車を運転する人(「記名被保険者」)を指定して契約します。運転免許のないあなたは記名被保険者にはなれませんが、車の所有者として保険料を支払う「契約者」になることはできます。
そして、実際にその車を運転する予定の、免許を持っているご家族などを「記名被保険者」として設定すれば、納車されたその日から任意保険を有効にすることができるのです。 「免許取得後に加入する」という考えで、任意保険に未加入のまま納車された車を誰かが運転することは、万が一の事故の際に全く補償が受けられない無保険状態となり、計り知れないリスクを負うことになるため、絶対に避けてください。

無免許で車を持つ際の安全な管理方法とアドバイス

  • 無免許期間中の運転は絶対に避ける 

    無免許運転は、ご自身の将来を失いかねない重大な犯罪です。運転免許を取得するまでは、ご自身が決して運転しないことはもちろん、他人に無免許運転をさせることもないよう、車の鍵の管理を徹底しましょう。

  • 納車方法は有免許者か配送サービスで対応 

    購入した車を自宅まで移動させる際は、ご自身で運転することはできません。販売店に積載車などで自宅まで届けてもらうか、運転を依頼できる免許を持った家族や友人などに運転してもらう必要があります。

  • 所有者としての維持管理義務を忘れずに 

    たとえご自身が運転できなくても、車の所有者として、毎年の軽自動車税(または自動車税)の納付や、定期的な車検の実施、自賠責保険の更新といった法律上の義務は発生します。車検切れや自賠責保険切れのまま車を保管・放置しないよう注意し、必要な手続きは所有者の責任として忘れずに行いましょう。

  • 車購入と免許取得のタイミングを計画的に 

    車の取得と免許取得の時期は、できるだけ近い方が望ましいです。運転できない期間が長くなるほど、乗らない車のために駐車場代や税金といった維持費だけがかさむことにつながります。可能であれば、運転免許取得の具体的なめどが立ってから車を購入するのが、経済的にも最も賢明な方法です。
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