ハイブリッド車やアイドリングストップなど…じつはエコじゃない!? 事実3つ
更新日:2018.11.19

地球温暖化抑制のために自動車の排出ガスによる大気汚染を抑える、といった目的で、環境省からも推奨されている「エコドライブ」や「エコカー」。燃費の改善もできるため、お財布に優しい(=エコ)とも言われますが、本当に”エコカーだからエコ”、”エコドライブすればエコ”と言って良いのでしょうか?
文・吉川賢一
文・吉川賢一
エコカーは、エコではない!?
「エコカー」の代表といえるハイブリッド車は、ガソリン車に比べて燃費に優れ、エコカー減税や補助金でお得に購入ができます。
しかしながら、同クラスのガソリン車と比べると、車両本体価格には大きな開きがあり、その差を燃料代で埋めるためには、10年ほど乗り続けなければならないようです。これでは、お財布に優しい(=エコ)クルマとはいえませんよね。
また電気モーターや動力用のバッテリーを装備することで、重量は100kg近く(EVだと約200~300kg)重くなります。環境省がエコドライブをすすめるなかで、「100kgの荷物を載せて走ると3%燃費が悪化するので不要な荷物はおろそう」と啓蒙する一方で、重量が重たくなるエコカーを奨めているのには、どこか矛盾のようなものを感じてしまいます。
他にも、大きなニッケル水素バッテリーやリチウムイオンバッテリーは、バッテリーの生産に多くのエネルギーが必要な上、廃棄処理も難しいのが現状です。各自動車メーカーも、使用済の動力用バッテリーのリサイクルに力を入れてはいますが、まだまだ十分とはいえません。
さらに、廃車となったハイブリッド車からの廃棄物には、再利用しにくい材料も多く、処理場では不適切な焼却によるダイオキシン類の発生や、 汚水の流出も不安視されています。環境に負荷のない廃棄技術が整っていないまま、ハイブリッド車を売り出してしまったことには、疑問を感じずにはいられません。
しかしながら、同クラスのガソリン車と比べると、車両本体価格には大きな開きがあり、その差を燃料代で埋めるためには、10年ほど乗り続けなければならないようです。これでは、お財布に優しい(=エコ)クルマとはいえませんよね。
また電気モーターや動力用のバッテリーを装備することで、重量は100kg近く(EVだと約200~300kg)重くなります。環境省がエコドライブをすすめるなかで、「100kgの荷物を載せて走ると3%燃費が悪化するので不要な荷物はおろそう」と啓蒙する一方で、重量が重たくなるエコカーを奨めているのには、どこか矛盾のようなものを感じてしまいます。
他にも、大きなニッケル水素バッテリーやリチウムイオンバッテリーは、バッテリーの生産に多くのエネルギーが必要な上、廃棄処理も難しいのが現状です。各自動車メーカーも、使用済の動力用バッテリーのリサイクルに力を入れてはいますが、まだまだ十分とはいえません。
さらに、廃車となったハイブリッド車からの廃棄物には、再利用しにくい材料も多く、処理場では不適切な焼却によるダイオキシン類の発生や、 汚水の流出も不安視されています。環境に負荷のない廃棄技術が整っていないまま、ハイブリッド車を売り出してしまったことには、疑問を感じずにはいられません。
アイドリングストップは、エコ妨害!?
アイドリングストップ機能は、赤信号で停車したとき、人を待っているとき、荷物の積みおろしのときなどに、燃料消費をとめるメリットがあります。データによると、5分間のアイドリングストップで、CO2を160g削減でき、約10円の節約になるそうです。
しかし、アイドリングストップ機能が逆効果となってしまうケースもあるのです。それは、停止と発進を頻繁に繰り返すような渋滞の場面。エンジンの再始動時は、瞬間的にガソリンを消費するので、エンジン再始動をして、ちょっと進んで、エンジン停止して、を繰り返すようなシーンだと、かえってアイドリングストップがエコ運転の邪魔となってしまうこともあるのです。
しかし、アイドリングストップ機能が逆効果となってしまうケースもあるのです。それは、停止と発進を頻繁に繰り返すような渋滞の場面。エンジンの再始動時は、瞬間的にガソリンを消費するので、エンジン再始動をして、ちょっと進んで、エンジン停止して、を繰り返すようなシーンだと、かえってアイドリングストップがエコ運転の邪魔となってしまうこともあるのです。
<次のページに続く>
- 次ページ
- ふんわりアクセルは誰のため?