エアバッグが開く条件は?エアバックの仕組みは?誤作動したケースも?
更新日:2024.09.09
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前席のエアバッグは、標準装備されている安全装置のひとつですが、誤作動により事故以外の場面で開いてしまうことが過去に報告されています。エアバッグはどんな条件で開くのでしょうか。
文・吉川賢一
文・吉川賢一
- Chapter
- エアバッグが開く条件
- 事故じゃないのに開くことも?
- エアバッグが誤作動した事例
エアバッグが開く条件
運転席と助手席のエアバッグは、一般的にスピードが約30km/h以上で正面から衝突した場合や、衝撃角30°以内の強い衝撃を受けた場合に、フロント部分の数か所にあるクラッシュセンサーが感知して、開く仕組みとなっています。
エアバッグが開くために要する時間は、時速に換算すると100km/hから300km/h。ほんの一瞬で開きます。
ただし、エアバックは完璧なものではありません。過去には事故が起きたのに開かなかった事例もいくつか報告されています。たとえば、低速運転での衝突、電柱や標識のポールなどがクラッシュセンサーからズレて一部のみが衝突した事例、ガードレールや平面の壁に対して斜めの衝突、トラックなど大型車の下に潜り込むような衝突、側面や後方からの追突などです。エアバッグは、事故の際に100%開くものではないのです。
エアバッグが開くために要する時間は、時速に換算すると100km/hから300km/h。ほんの一瞬で開きます。
ただし、エアバックは完璧なものではありません。過去には事故が起きたのに開かなかった事例もいくつか報告されています。たとえば、低速運転での衝突、電柱や標識のポールなどがクラッシュセンサーからズレて一部のみが衝突した事例、ガードレールや平面の壁に対して斜めの衝突、トラックなど大型車の下に潜り込むような衝突、側面や後方からの追突などです。エアバッグは、事故の際に100%開くものではないのです。
事故じゃないのに開くことも?
作動しないケースとは逆に、縁石や路肩に乗り上げた衝撃、脱輪の衝撃、段差からジャンプの衝撃など、車の損傷が少なくても、乗員に強い衝撃が感じられるようなときに、クラッシュセンサーが働いて、エアバッグが開いてしまうという事例も過去にはありました。
これらの事例は、クルマのマニュアルに注意事項として記載されているもので、メーカーとしても誤作動とは言えないのが実情とのこと。
ちなみに、エアバッグは一度開いてしまうと、ディーラーや専門業者に交換を依頼することになります。
運転席、助手席両方のエアバッグが開いた場合、破裂したハンドル部分、エアバッグ、配線部品、クラッシュセンサーなど、多くの部品を取り替える必要があり、部品交換費用の相場は10万円~30万円、さらに工賃がプラスされてかなりの出費となります。
これらの事例は、クルマのマニュアルに注意事項として記載されているもので、メーカーとしても誤作動とは言えないのが実情とのこと。
ちなみに、エアバッグは一度開いてしまうと、ディーラーや専門業者に交換を依頼することになります。
運転席、助手席両方のエアバッグが開いた場合、破裂したハンドル部分、エアバッグ、配線部品、クラッシュセンサーなど、多くの部品を取り替える必要があり、部品交換費用の相場は10万円~30万円、さらに工賃がプラスされてかなりの出費となります。
エアバッグが誤作動した事例
過去、独立行政法人国民生活センターに寄せられた「エアバッグの誤作動被害」には、キャッツ・アイと呼ばれる道路上の突起物に車体の下部が擦れて作動、クラクションを鳴らそうとして作動、段差や接触など大した衝撃もないのに突然エアバッグが作動といった事例が報告されています。
これらは、すべて15年前の事例で、現在の新型車では、ほぼ発生しないように思われますが、古いクルマでは、エアバッグが開いてしまう可能性があることを知っておくと、いざというときに慌てずに良いかもしれません。
これらは、すべて15年前の事例で、現在の新型車では、ほぼ発生しないように思われますが、古いクルマでは、エアバッグが開いてしまう可能性があることを知っておくと、いざというときに慌てずに良いかもしれません。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。