ルームミラーの切り替えレバーってどう使うの?
更新日:2024.09.09
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ルームミラー(バックミラー)は、運転時に後方確認で重宝する安全装備の一つです。そのルームミラーをよく見ると、下に小さなレバーのようなものが付いています。これは、なんのために付いているのでしょうか?
ルームミラーの機能
ルームミラーは、室内の前方中央、天井近くに装備される鏡のことで、一般に運転者が前方を向きながら車両後方も確認出来る画期的なアイテムです。
以前は、室内の天井部分に取り付けられることが多かったルームミラーですが、最近はフロントガラスに設置される車種が増えています。また近年では、ステーの根本に車両前方をセンシングするためのカメラを内蔵している車両も見かけるようになりました。
ルームミラーは、ドライバーが後方の情報を受け取るためにあります。3BOXのセダンなどであればミラーをさえぎるものは後部座席の乗員ぐらいですが、ミニバンやワゴンでは後部座席乗員だけでなく荷物なども映りこみ、後方の視認がしづらくなります。
また光学的な反射現象を使用した装備であるため、後続車両のヘッドライトが明るいと運転に支障をきたすことがあります。
以前は、室内の天井部分に取り付けられることが多かったルームミラーですが、最近はフロントガラスに設置される車種が増えています。また近年では、ステーの根本に車両前方をセンシングするためのカメラを内蔵している車両も見かけるようになりました。
ルームミラーは、ドライバーが後方の情報を受け取るためにあります。3BOXのセダンなどであればミラーをさえぎるものは後部座席の乗員ぐらいですが、ミニバンやワゴンでは後部座席乗員だけでなく荷物なども映りこみ、後方の視認がしづらくなります。
また光学的な反射現象を使用した装備であるため、後続車両のヘッドライトが明るいと運転に支障をきたすことがあります。
ルームミラー下部の切り替えレバーはなんのため?
以前のルームミラーは、夜間、映りこんだ後方車両のヘッドライトが眩しいときは、ミラーの角度を傾け眩しさから逃れていました。ところがこの方法は、後方確認ができなくなり危険です。そこで開発されたものが「防眩式ミラー」です。
これは、2つの異なる反射率を持つ鏡を利用したもので、レバーの切り替えで低い反射率の鏡にすることで、眩しさを低減します。使い方は、ルームミラー下側の切り替えレバーを操作するだけです。
これは、2つの異なる反射率を持つ鏡を利用したもので、レバーの切り替えで低い反射率の鏡にすることで、眩しさを低減します。使い方は、ルームミラー下側の切り替えレバーを操作するだけです。
進化した防眩ルームミラー
前述した切替式の防眩機能は、プリズム式とも呼ばれるもので、文字どおりプリズム鏡を使用しています。ルームミラーの反射率が低くなれば、それだけルームミラーに映し出される情報も減るということにもなります。
しかし、都度手動で切り替えを行うのは面倒…。そこで最近では、自動で光を感知して反射率を調整する「自動防眩式ミラー」を採用するクルマが増えています。これは、鏡の前に配置された液晶の光の透過率を変えることで防眩機能をもたせたもの。電源をONにすれば、自動的に作動します。
しかし、都度手動で切り替えを行うのは面倒…。そこで最近では、自動で光を感知して反射率を調整する「自動防眩式ミラー」を採用するクルマが増えています。これは、鏡の前に配置された液晶の光の透過率を変えることで防眩機能をもたせたもの。電源をONにすれば、自動的に作動します。
バックモニターを兼ねるインテリジェントルームミラー
一部のミニバンで見かけるようになった機能です。インテリジェントルームミラーは、通常状態では通常のルームミラーとして機能しますが、スイッチを入れると車両後部に設置されたカメラの映像が映しだされます。これにより、後部車内空間の乗員、荷物などに邪魔されることなく、後方確認が可能になります。
こうなるともはや、鏡というより映像モニターですね。
こうなるともはや、鏡というより映像モニターですね。
我が国では2016年の道路運送車両法改正により、車両後部の情報を得る手段を外部ミラーに限定せず、デジタルカメラでも可能となりました。気になるのは、その映像が再生されるディスプレイがどこに設置されるかですが、そのひとつの回答がBMW i8のサイドカメラの映像です。
やや大振りなi8のルームミラーに映し出されているのは、ちょうどサンルーフから頭部を出して後方を眺めたような合成画像。これなら、後方確認と同時に両サイドの様子が見えます。車線変更やバック時などで、後方とサイドミラーの確認のためにドライバーが首を振る必要がなくなり、安全性も高まるというわけです。
防眩機能の無かった昭和の車にくらべると、現代の車はルームミラーひとつとっても隔世の感があります。今後、車を見る際に注目してみるといいですね。
やや大振りなi8のルームミラーに映し出されているのは、ちょうどサンルーフから頭部を出して後方を眺めたような合成画像。これなら、後方確認と同時に両サイドの様子が見えます。車線変更やバック時などで、後方とサイドミラーの確認のためにドライバーが首を振る必要がなくなり、安全性も高まるというわけです。
防眩機能の無かった昭和の車にくらべると、現代の車はルームミラーひとつとっても隔世の感があります。今後、車を見る際に注目してみるといいですね。