一年中使える!? シートヒーターの有効な使い方

シートヒーター

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猛暑だった夏も終わり、徐々に肌寒くなってきました。寒い日に役立つクルマの装備のひとつに、シートヒーターがありますが、本革シートを備えた高級車だけでなく、最近ではスタンダードクラスの車種でも装着しているクルマが増えてきました。今回は、そんなシートヒーターの有効な使い方をご紹介します。

文・赤井福
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暖房機能
シートが少々濡れても大丈夫
夏でもシートヒーターは使える!?

暖房機能

クルマの暖房は、通常、エンジンの熱で暖まった水を使って空気を温めるため、時間がかかります。

バッテリーの電気を使い、シートを尻下や背中から温めてくれるシートヒーターは、エアコンから暖かい風が出てくるよりも、素早く温まります。

高級車に多い合成皮革や本革シートは、シート素材自体の冷えが、ファブリック(モケット)と比べて肌に直接伝わりやすいので、冬場には非常に助かる装備です。

シートが少々濡れても大丈夫

雨や雪が降っているとき、衣服に水分がついたまま車内に乗り込んでしまい、座っているシートが湿っぽいままドライブする、といった場合もありますよね。こんなときにもシートヒーターは役に立ちます。

完全に乾かすということは無理ですが、シートと衣服の間のジメジメを取り除くことはできます。シート表皮の裏側から空気を吸い込むシートベンチレーション機能が備わっているクルマは、これと併用すると、さらに乾燥は早くなります。

梅雨時期やスキーシーズンなどには、非常に役立つ機能です。

夏でもシートヒーターは使える!?

シートヒーターは冬だけに使う機能と思っていると、ちょっとだけ損をしてしまうかもしれません。

筆者がディーラーの営業マンをしていたとき、旦那さんは大の暑がり、奥さんは冷え性の寒がりというご夫婦と出会いました。

デュアルエアコンで運転席と助手席をそれぞれ温度設定しても、旦那さんの適温は奥さんには寒すぎるとのこと。そのため車内の温度設定で揉めごとが多かったと記憶しています。

そんなご夫婦が新車を購入する際、筆者は、奥さまにシートヒーターのオプション装着をすすめました。暖かい季節には、価値が無いように思えるシートヒーターですが、冷えすぎる車内温度対策にとても有効に使えるからです。

夏場など、ドライバーの適温にエアコンの設定温度を合わせると、体を動かすことがない助手席のパッセンジャーが寒いと感ていることが少なからずあります。少し厚着をしたり、ブランケットをかけたりして調整している方もいるかと思いますが、面倒ですよね。

そんな条件下でのシートヒーターの利用は、車内の空気を暖めることなく、直接温めてくれるので効果抜群です。

ご夫婦にはシートヒーター付きの試乗車を1日使っていただき、シートヒーターの虜となった奥さまは、オプション装着をして購入。1年中スイッチをONにして助手席に乗っているとのことでした。

その後も数多くの女性に夏場のシートヒーターの使用をすすめると、多くの女性から驚きと喜びの声をいただきました。冷え性の多い女性にとってオールシーズン使えるシートヒーターは、とても便利な装備だと身をもって体感しました。


定番の使い方から、ちょっと変わった使い方まで、シートヒーターの有効な使い方をあげてみました。特に男女の体感温度の違いから生まれる設定温度問題を解消するシートヒーターの使い方は、ぜひ試していただきたい使い方です。

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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。
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