できるドライバーはやっている!?車の A/Cボタンの上手な使い方を紹介

「A/C」とは、エアコンディショナー(Air/Conditioner)の略称で、家庭に設置されているエアコンと同等の機能が備わっています。

家庭用エアコンには、冷房と暖房そして除湿がついていますが、車用にはこのうちの冷房と除湿機能のみがついており、空気を暖める暖房の機能はついていません。しかし、その代わりエンジンの熱を利用して、冬場でも暖房機能を得ることができます。

それでは車のA/Cボタンは、冷房効果を得る以外にどんな使い方ができるのでしょうか。これは除湿効果を利用することで得られる効果ですが、車内の窓ガラスの曇りを解消することができます。

湿度の高い日や雨の日などに運転していると、いつの間にか車内の窓ガラスが曇ってきてしまい、視界を妨げることがあります。突発的な窓ガラスの曇りではデフロスターが有効ですが、A/Cボタンをオンにしておけば窓ガラスの曇りを防止することができます。

ちなみにデフロスターもエアコンの除湿効果を最大限活かして曇りを一気に解消するもので、A/Cボタンと基本的には同じです。車内はどうしても狭いので大人数で乗り込むとそれだけで湿気がこもりますので、そのときには積極的にA/Cボタンを利用しましょう。

続いてのA/Cボタンの便利な使い方ですが、高速道路でガソリンスタンドがしばらくない区間や、山道でガソリンスタンドが見つからない場面で有効な使い方です。

うっかりガソリンの残量計を確認せずに乗り続けてしまい、しばらくガソリンスタンドが見つからないときは、A/Cボタンをオフにすることで燃費が良くなります。

空気を冷やすためにはコンプレッサーを作動させる必要があるのですが、このコンプレッサーを動かすためにも燃料が必要となり、冷房を効かせるとそのぶんだけどうしても燃費が悪くなってしまいがち。燃費を抑えながら走行する必要がある場合には、A/Cボタンをオフにすると燃費の効率化を図ることができます。

ただし、これはあくまで冷房をかけている場合の話で、暖房は先述の通りコンプレッサーを使用しないので燃費に影響はありません。ちなみに冷房をオフにするとおおよそ10％ほど燃費の効率化が期待できるといわれています。

車内を涼しくしてくれるだけでなく、除湿機能や燃費効率化のためにも使えるA/Cボタン。今後は、積極的にご活用されてみるのはいかがですか。