車の冷房と燃費の関係|節約に効く最適なエアコン温度とは?

カーエアコン

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猛暑の中でクルマを運転するとき、エアコンの使用は欠かせません。しかし、エアコンをつけると燃費が悪くなるという話も耳にします。では、車の冷房で燃費によい適正温度は何度くらいなのでしょうか。

CARPRIME編集部

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Chapter
車のエアコン適正温度は何度?
エアコン使用で燃費が悪化する理由
豆知識
ガソリン車とハイブリッド・EVでの違い
ガソリン車
ハイブリッド車
電気自動車(EV)
燃費を節約するエアコン活用術
乗車前に換気する
適正温度を維持する
内外気モードを上手に使い分ける
駐車環境を工夫する
走行速度によって窓とエアコンを使い分ける
定期メンテナンスを行う
冷房効率を上げる車内アイテム・工夫
サンシェードで直射日光をカット
遮熱フィルム・断熱ガラスを活用
シートカバー・ハンドルカバーで熱吸収を防ぐ
ソーラー換気ファン
小型サーキュレーター・送風ファン
世界初のカーエアコンはトランクサイズ!?
カーエアコンに関する記事
まとめ

車のエアコン適正温度は何度?

結論から言うと、車の冷房の適正温度は日本車なら25℃輸入車(外車)なら22℃とされています。

この温度にエアコンを設定すれば、暑い夏でも車内の快適さと燃費のバランスを両立できます。
一般的には外気温より5〜6℃低い設定が理想とも言われており、例えば外が30℃ならエアコン設定温度は24〜25℃前後が目安です。

極端に冷やしすぎればエンジン(または電動コンプレッサー)の負荷が増え、逆に温度設定を高くしすぎても暖かい空気を余計に冷やすためエネルギーを消費します。

したがって、25℃程度の適正温度を保つのが、燃費の面でも快適性の面でも無理のない範囲と言えるでしょう。

エアコン使用で燃費が悪化する理由

エアコンをつけると燃費が落ちるのは、コンプレッサーを動かすためにエンジン(またはバッテリー)の力を消費するからです。車のエアコンはエンジンの動力を使って冷媒を循環させ、空気を冷やします。この過程でエンジンに負荷がかかり、燃料消費が増加するのです。
実際、JAFのテストによると、外気温・車内温度とも25℃の条件でエアコンを使用し続けた場合、燃費が約12%悪化したというデータもあります。
また、車載エアコンは家庭用エアコンと違い、設定温度を上げても省エネ効果が少ない点も特徴です。設定温度よりも「内気循環」や「外気導入」といったモードの使い方で効率が大きく変わります。

豆知識

車のエアコンユニット一式の重さは約15〜25kgにもなります。車に常時積まれる重量物であり、燃費に少なからず影響を与えています!

ガソリン車とハイブリッド・EVでの違い

三菱 eKクロス EV

三菱 eKクロス EV

ガソリン車

エンジンの力でコンプレッサーを回すため、エアコン使用による燃費低下は体感しやすく、10〜20%悪化する場合もあります。特に排気量の小さい車では影響が大きくなります。

ハイブリッド車

モーター駆動でエアコンを動かすことができるため、燃費の悪化は5〜15%程度に抑えられます。ただし長時間使用すると、充電のために結局エンジンを回す必要があり、燃料を消費します。

電気自動車(EV)

エアコンはすべて駆動用バッテリーから電力を消費します。そのため、冷房の使用で航続距離が10〜30%減少することもあります。
ただし、最新のEVでは高効率ヒートポンプ方式を採用し、エネルギー消費を抑える技術が進んでいます!

燃費を節約するエアコン活用術

乗車前に換気する

炎天下で駐車していた車に乗り込んだら、まず窓を開けて熱気を逃しましょう。1〜2分の換気でエアコン効率が大きく上がります。

適正温度を維持する

冷やしすぎず、25℃前後を維持することで、無理なく快適な空間を保てます。車種によっては「エコモード」を活用すると、冷房の効きを自動的に調整し、燃費を重視した制御が可能です。

内外気モードを上手に使い分ける

冷えた空気を循環させる「内気循環」を活用しましょう。ただし、長時間続けると酸素濃度が下がり眠気の原因になるため、適度に外気を取り入れることも重要です。

駐車環境を工夫する

日陰に停めたり、サンシェードを使用したりすることで、車内温度の上昇を抑えられます。直射日光を避けるだけでも、エアコン起動時の負荷が減ります。

走行速度によって窓とエアコンを使い分ける

時速40km以下の低速走行では窓を開けた方が燃費に有利ですが、高速走行では空気抵抗が増えるためエアコン使用の方が効率的です。

定期メンテナンスを行う

エアコンフィルターが汚れていると風量が落ち、冷房効率が下がります。定期的な交換・掃除で燃費悪化を防ぎましょう。

冷房効率を上げる車内アイテム・工夫

サンシェードで直射日光をカット

駐車中にサンシェードを使用することで、車内温度の上昇を抑えられます。最近は断熱アルミタイプやフロントガラス全体を覆うジャバラ式など高性能モデルも豊富。
ダッシュボードの劣化防止にもつながり、一石二鳥です。

遮熱フィルム・断熱ガラスを活用

フロントやサイドガラスに赤外線カットフィルムを貼ると、外からの熱を大幅に軽減できます。結果として冷房の効きが早くなり、燃費の節約にも効果的です。
特にファミリーカーやミニバンでは、後席の快適性アップにも貢献します。

シートカバー・ハンドルカバーで熱吸収を防ぐ

黒いレザーシートは熱を吸収しやすいため、夏場は座面が高温になります。ベージュやグレーなど明るめのシートカバーを装着すると、熱の蓄積を防ぎ、冷房効率も向上します。

ソーラー換気ファン

駐車中でもソーラーパネルで電力を供給し、車内の熱気を外へ排出するグッズです。特に真夏の炎天下での停車中に有効で、乗車時のエアコン負荷を軽減します。

小型サーキュレーター・送風ファン

車内全体の空気を循環させることで、冷気を均一に分散させます。USB電源で動くタイプなら、後席でも使えて便利。家族ドライブ時の快適性もアップします。

世界初のカーエアコンはトランクサイズ!?

世界で初めて乗用車にクーラー(冷房装置)が搭載されたのは、1939年米国・パッカード社の車でした。当時はトランクをほぼ占領するほど巨大な装置で、価格も高価。現在のようなコンパクトで高性能なエアコンが登場するのは、1960年代以降のことです。
技術の進歩により、今では燃費にも配慮された“賢いエアコン制御”が当たり前になっています。

カーエアコンに関する記事

まとめ

エアコンの適正温度を守り、ちょっとした工夫を取り入れるだけで、真夏のドライブでも快適性と燃費の両立は十分可能です。
環境にもお財布にも優しいエコドライブのために、エアコンと車内アイテムを上手に活用して、快適なカーライフを送りましょう。
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