RX-7、サバンナ、コスモ…歴代マツダロータリーエンジン搭載車10選

孤高のエンジン、ロータリーエンジンを積んだマツダ車をご紹介します。1967年に登場したコスモスポーツに始まり、2012年に生産を終えたRX-8まで、どれも魅力的なクルマです。

Chapter
①コスモスポーツ(1967-1972)
②ルーチェ ロータリークーペ(1969-1972)
③カペラ(1970-1974)
④サバンナ 前期型 S102系(1971-1973)
⑤ロードペーサー(1975-1979)
⑥初代 サバンナ RX-7(1978-1985)
⑦2代目 サバンナ RX-7(1985-1991)
⑧ユーノス コスモ(1990-1996)
⑨RX-7(1991-2002)
⑩RX-8(2003-2012)

①コスモスポーツ(1967-1972)

マツダ コスモスポーツ

1967年5月に10A型ロータリーエンジンを搭載し発売されたモデルが、コスモスポーツでした。1964年に東京モーターショーで存在が明らかにされてから、2年半以上の歳月を掛けて熟成を重ねたうえで市販化されました。

コスモスポーツの10A型は、総排気量491cc×2というレイアウトで、世界初の市販型多(マルチローター)ロータリーエンジンとして、注目を集めました。

その性能は、最高出力110ps、最高速度185km/h、0-400m加速16.3秒。レシプロエンジンではなしえない抜群の加速性能に、流線型を突き詰めたスタイリングで、「夢のスポーツカー」とも言われました。

コスモスポーツ 画像ギャラリー

②ルーチェ ロータリークーペ(1969-1972)

マツダ ルーチェロータリークーぺ

1966年にデビューしたルーチェは、当時のマツダラインナップの頂点に位置する4ドアセダンモデルです。エンジンはレシプロの1.5Lですが、2.0Lクラスのボディを持ち、乗車定員6名という珍しいパッケージも特徴でした。

そのセダンの3年後、ロータリーエンジンを積んだクーペがラインナップに追加されます。カーデザインの巨匠ジウジアーロが、カロッツェリア・ベルトーネ在籍中に手がけたスタイリングは、当時のトレンドに即した美しいものでした。

フロントに搭載されたエンジンは、655cc×2の13A型ロータリーエンジンで、最高出力126psを発揮し、最高速度は190km/hに達しました。

面白いのは、この時代、すでにFFの駆動方式を採用していたことで、セダンモデルよりも大きなボディに組み合わせることで、広い室内を実現していましたが、発売後にさまざまな問題が露見し、わずか976台で生産が打ち切られました。

③カペラ(1970-1974)

マツダ カペラ 初代

1970年に登場したカペラは、ファミリアの上位車種で、ボディは2ドアクーペと4ドアセダンを用意。エンジンは、10A型を発展させた新開発の573cc×2の12A型ロータリーと、1.6Lのレシプロがありました。

12A型ロータリーは、最高出カ120ps/6,500rpm、最大トルク16.0kgm/3,500rpm(グロス)。最高速度190km/h、0-400m(SS 1/4マイル)15.7秒(MT車)という、当時の日本車としては並外れた性能を持っていました。

カペラ 画像ギャラリー

④サバンナ 前期型 S102系(1971-1973)

マツダ サバンナ クーぺGS 1971

サバンナは、コスモスポーツ、ファミリア、ルーチェ、カペラに次ぐ、5番目のロータリーエンジン搭載車として、1971年9月に登場。販売開始月には約5,000台を受注するなど、デビュー前から注目度の高いモデルでした。

71年に発売されたモデルは、すべて10A型ロータリーエンジンでしたが、翌72年には最高出力を120psに引き上げた12A型ロータリー+5速MTのGTを追加。サバンナの足まわりは、ロータリーのハイパワーに対応するべく、リアのショックアブソーバーをバイアスマウントしたり、4輪ディスクブレーキを備えていたことが特徴でした。

ツーリングカーレースでも活躍し、スカイラインGT-Rと人気を二分するほど活躍しました。

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⑤ロードペーサー(1975-1979)

マツダ ロードペーサー

1970年代前半に、国内メーカーが競うように大型の高級乗用車を開発することになります。そんな時代にマツダが市場へ投入したモデルが、ロードペーサーでした。

当時、高級乗用車生産のノウハウを持たないマツダは、オーストラリアのホールデン社と提携。ホールデンの主力モデルであったHJシリーズのプレミアーをベースに開発されました。

フロントに搭載されたエンジンは654cc×2の13B型ロータリーで、それに国産メーカー製の3ATを組み合わされていました。スポーティなロータリーエンジンを高級車にドッキングするというパッケージは、商業的にはあまり良い結果を残すことができませんでした。

⑥初代 サバンナ RX-7(1978-1985)

マツダ RX-7

1978年にサバンナ(RX-3)の後継として発売されたモデルが、サバンナ RX-7(SA22C)です。"運転する楽しみの追求"をテーマに開発が行われ、長いノーズのミドに12A型ロータリーエンジンを搭載するフロントミッドシップを採用。

発表当時の日本は、空前のスーパーカーブームでRX-7も手頃な価格で入手できる日本製スーパーカーとして人気があったほか、アメリカでもモータースポーツで活躍するなど、初代フェアレディZ(S30)とともに人気車種となりました。

⑦2代目 サバンナ RX-7(1985-1991)

2代目サバンナRX-7(1985年発売)

初代の成功を受けて1985年に発売となった2代目サバンナ RX-7(FC3S)は、よりスポーツ色を強めたモデルとなっていました。 

エンジンは、654cc×2の13B型ロータリーに変更、さらに空冷インタークーラー付ツインスクロールターボチャージャーを装備し、最高出力は185ps(ネット)となります。この最高出力はマイナーチェンジごとに向上し、後期型で205ps、アンフィニⅢでは215psと変わりました。

イニシャルDでは高橋兄弟の兄・涼介の車としてもおなじみ、0-100km/hが7秒弱、最高速度はメーカーテストで238.5km/hをマークしていました。

2代目 サバンナ RX-7 画像ギャラリー

⑧ユーノス コスモ(1990-1996)

マツダ ユーノスコスモ

1975年に発売されたコスモAPから数えて3代目にあたるユーノス コスモは、バブル真っ只中の1990年に発売されたモデルです。

高級クーペとして企画されたユーノス コスモには、2種類のロータリーエンジンが用意され、なかでも654cc×3の20Bロータリーエンジンは量産初の3ローターエンジンとしても注目されました。

またバブル時代の車らしく、世界で初めてのGPSカーナビ(三菱電機と共同開発)を標準装備(20Bエンジン車)したのをはじめ、イタリア製ウッドパネルなど、高級クーペらしいこだわりの内装や、フルオートエアコンの操作をタッチパネルで行うなど、これまでにない装備でも話題を集めました。

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⑨RX-7(1991-2002)

マツダ RX-7 3代目 タイプRS 1999

3代目のRX-7(FD3S)は、3ナンバーボディとなったことがトピックです。しかしライトウェイトを突き詰めたボディは、全長、ホイールベース、全高を2代目よりもコンパクトに設計。これは運動性能向上を目指したものでした。

車名はサバンナが外され、「アンフィニ RX-7(1997年まで)」として発売。アンフィニ店が消滅してからは、マツダ  RX-7として販売されました。

フロントミドに搭載されたエンジンは、パワーウェイトレシオ5.0kg/ps以下を目指すため進化させた13B型ロータリーで、シーケンシャルツインターボチャージャーとハイスピードEGIシステムにより、最高出力255psを発生。4.9kg/psというパワーウェイトレシオを達成していました。

エンジンの最高出力は、1996年に265ps、1999年には国内自主規制いっぱいの280psまで向上しました。

⑩RX-8(2003-2012)

マツダ RX-8

RX-8は、マツダ最後のロータリーエンジンを搭載したモデルで、低いノーズと前後観音開きのドアを持った美しいスタイルのスポーツカーです。このスタイリングは、アメリカでの保険料(2ドア車が高い)が関係しています。

アドバンストフロントミッドシップと呼ばれるエンジンレイアウトで、車両の重量配分は50:50。大人4人が乗れる室内空間に、優れた旋回性能を合わせ持っていました。