ワイパーが"ビビる"とは?その原因と対策
更新日:2024.09.09
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ワイパーを動かしたときに、ワイパーとフロントガラスの間で、不快な音や振動が発生することがあります。この原因は何でしょうか。また、有効な対策とは?
文・吉川賢一
文・吉川賢一
ワイパーのビビりとは?
雨の日などにワイパーを作動させた際、ワイパーから「ガガガガ」という音が発生して、引っかかるような動きをすることを”ワイパーがビビる”と言います。
ワイパーのビビりが発生した場合には、正しい対処をしないとワイパーを作動させてもガラスの水分をうまく拭き取ることができず、視界不良になる場合があるので、注意が必要です。
ワイパーのビビりが発生した場合には、正しい対処をしないとワイパーを作動させてもガラスの水分をうまく拭き取ることができず、視界不良になる場合があるので、注意が必要です。
ワイパーがビビる原因とは?
原因① ワイパーゴムの劣化
ご存知のように、ワイパーゴムはガラス上の水分をホウキのように払うことで、ドライバーの視界を確保しています。ところが、紫外線や経年劣化によりワイパーゴムが硬くなると、ガラス上を滑らずにひっかかってしまうことでビビり音が発生します。
ワイパーゴムは、購入して装着した時点から、徐々に劣化をするパーツで、理想的な交換サイクルは1年に1度といわれます。
ワイパーを作動させたとき、フロントガラスに筋状の拭き残しが見られるようになってきた、拭き取った後にガラスに水がにじむ、拭きムラが見られるようになってきた、といった症状がでてきたら交換時期です。
ワイパーゴムが切れている、ワイパーゴムに割れが見られる、となったら即交換。放置すると、ワイパーブレードでガラスにキズを作ってしまうかもしれません。
ワイパーゴムは、購入して装着した時点から、徐々に劣化をするパーツで、理想的な交換サイクルは1年に1度といわれます。
ワイパーを作動させたとき、フロントガラスに筋状の拭き残しが見られるようになってきた、拭き取った後にガラスに水がにじむ、拭きムラが見られるようになってきた、といった症状がでてきたら交換時期です。
ワイパーゴムが切れている、ワイパーゴムに割れが見られる、となったら即交換。放置すると、ワイパーブレードでガラスにキズを作ってしまうかもしれません。
原因② ウインドウの汚れや油膜の付着
大気中にあるほこりや黄砂などの異物が、ワイパーゴムとフロントガラスの間に挟まったり、ワックス等の油分が油膜としてフロントガラスに付着することでも、音が鳴る場合があります。
もしフロントガラスが乾いた状態で音が出る場合には、これらが原因です。
もしフロントガラスが乾いた状態で音が出る場合には、これらが原因です。
原因③ 撥水コートに合っていないワイパーゴムの使用
撥水コートをフロントガラスに行うと、雨の水滴が気持ちよく撥水されて視界も良好になりますが、水分が除去されてしまう分、ワイパーゴムがガラスにひっかかりやすくなり、ビビり音の原因になります。
一番多い原因「押しつけ圧の異常」
じつは、ワイパーのビビり音は、ワイパーの押しつけ圧の異常が一番多いとも言われています。
経年変化等により、ワイパーアームやブレードが曲がってしまうことで、ワイパーゴムとフロントガラスとの接触角度が90度からずれ、ワイパーの押しつけ圧が強かったり、均等になっていなかったりすることがあります。
経年変化等により、ワイパーアームやブレードが曲がってしまうことで、ワイパーゴムとフロントガラスとの接触角度が90度からずれ、ワイパーの押しつけ圧が強かったり、均等になっていなかったりすることがあります。
ワイパーのビビり対策にはどういう方法があるか?
まずは日頃のメンテナンスが大切です。ワイパーゴムは、定期的に拭いて汚れを落としておくことで、ゴムの寿命が延びて、ビビり防止になります。
それでもビビりが発生するようならば、ワイパーの交換をお薦めします。ゴムの劣化には使用状況とクルマの保管環境で大きく変わりますが、ワイパーゴムは1年を目安に交換することが推奨されています。
交換の際には、ゴムだけの交換と、ワイパーブレードごと交換する方法があり、ブレードが歪んでいる場合、ゴムだけを交換してもフロントガラスの拭きムラは改善しません。できればブレードごと交換しましょう。
また、フロントガラスの油膜取りも大切です。市販のガラスクリーナーで洗浄してみましょう。それでも油膜が取れない場合は、油膜取りの専用クリーナーを使うと、ワイパーを作動させた後のギラつきがなくなり、運転もしやすくなります。
さらに、撥水コート対応のブレード・ゴムに交換するのもお薦めです。グラファイトゴムは水分が少なくてもスムーズにワイパーが動くように炭素をコーティングしたワイパーゴム。一方、撥水ワイパーは、シリコンなどの撥水成分をコーティングしたワイパーですので、フロントガラスをワイパーが往復するたびにコーティングして効果を発揮します。
先ほど、ビビり音の原因として、アームの変形も書きましたが、 アーム自体を調整することはあまりお勧めできません。力を入れすぎたり変形を誤ったりすると、修復が不可能になります。アームの変形に気づいたら、専門家に相談することをおすすめします。
それでもビビりが発生するようならば、ワイパーの交換をお薦めします。ゴムの劣化には使用状況とクルマの保管環境で大きく変わりますが、ワイパーゴムは1年を目安に交換することが推奨されています。
交換の際には、ゴムだけの交換と、ワイパーブレードごと交換する方法があり、ブレードが歪んでいる場合、ゴムだけを交換してもフロントガラスの拭きムラは改善しません。できればブレードごと交換しましょう。
また、フロントガラスの油膜取りも大切です。市販のガラスクリーナーで洗浄してみましょう。それでも油膜が取れない場合は、油膜取りの専用クリーナーを使うと、ワイパーを作動させた後のギラつきがなくなり、運転もしやすくなります。
さらに、撥水コート対応のブレード・ゴムに交換するのもお薦めです。グラファイトゴムは水分が少なくてもスムーズにワイパーが動くように炭素をコーティングしたワイパーゴム。一方、撥水ワイパーは、シリコンなどの撥水成分をコーティングしたワイパーですので、フロントガラスをワイパーが往復するたびにコーティングして効果を発揮します。
先ほど、ビビり音の原因として、アームの変形も書きましたが、 アーム自体を調整することはあまりお勧めできません。力を入れすぎたり変形を誤ったりすると、修復が不可能になります。アームの変形に気づいたら、専門家に相談することをおすすめします。
ワイパーのビビりは、ワイパーを動かすたびに気になりますよね。特に雨や台風の多いシーズンは、ワイパーを使う頻度も高く、メンテナンスが行き届いていないと、運転する際に視界不良になるおそれがあり、大変危険です。しっかりと対策を行って、これからの行楽シーズンを安全運転で楽しく過ごしましょう。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。