おすすめ7人乗りSUV 〜輸入車編〜

BMW X5 2014

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ミニバンにとって代わる存在として、人気急上昇中の7人乗りSUV。スタイリングよし、走りよしが、その魅力となっているようです。前回の国産車編に続き、今回はおすすめ7人乗りSUVの輸入車編をお送りします。

文・山崎友貴
Chapter
欧米でもステイタスの高い7人乗りSUV
話題のEVも7人乗り!

欧米でもステイタスの高い7人乗りSUV

日本でも昨今、7人乗りのSUVの人気が高まっていますが、欧米や中国などではすでに7人乗りのSUVは定着しています。家族三世代で乗れるというベーシックな目的もありますが、サードシートを使わない時のセカンドシートの快適性が高いということもポイントです。

海外ではミニバンは“商用車”イメージが強く、SUVとのステイタス性は比べものになりません。乗用車よりもゆったりと快適に長距離移動できる7人乗りSUVは、海の向こうでも憧れの的になっているようです。

BMW X5

さて、最初にご紹介するのは、現在のSUVブームの立役者とも言えるBMWの「X5」です。2000年に初代が登場した時は、BMWが四輪駆動車をつくったということで大変な話題になりました。現在は3代目となり、相変わらずSUVファンの間で高い人気を誇っているモデルです。

走行状態によって適切なロードホールディングに制御するサスペンション類をはじめ、高い走破性を発揮する4WDシステム・xDriveなど、SUVの先駆だけあって、各メカニズムに常に先進的です。一方で、オンロード志向が強く、激しいオフロード走行には向いていないモデルと言えます。

搭載エンジンは3ℓ直6ガソリンターボ、3ℓ直6ディーゼルターボ、4.4ℓV8ガソリンターボ、そして2ℓ直4ガソリン+モーターのプラグインハイブリッド。

サードシートは、40e以外のグレードで、x LineとM sportsのみオプションで選ぶことができます。オプション価格はグレードによって異なっていますが、最も安いのはX Drive 35i x Lineの33.9万円で、車両本体価格と合わせると1,001.9万円。堂々たるプライスです。

ランドローバー ディスカバリー・スポーツ

さて、BMWのSUV(BMWではSAVと呼ぶ)技術に大きな影響を与えたと言われているのが、ランドローバーです。かつてランドローバーはBMWの傘下にあり、その時期にX5も誕生しています。

ランドローバーと言えば、レンジローバーを頂点とするラグジュアリーSUVのラインナップはご存じの通りですが、その中で最もリーズナブルなのが「ディスカバリー・スポーツ」です。

2015年に登場したモデルで、かつての廉価モデルだった「フリーランダー」の後継車として登場しました。全長4,599mmというコンパクトSUVながら、3列シートがオプションで選べるのが特徴です。サードシートは子供2名用として設定されているため、ニューファミリーにうってつけの1台と言えるでしょう。

エンジンは2ℓ直4ガソリンターボと2.2ℓ直4ディーゼルターボの2タイプ。日常の快適性を考えたオンロード性能の確保はさることながら、ランドローバー車らしいオフロード性能を各種電子デバイスで実現しているのも、このモデルの特徴です。積極的に荒れた道を走りたくなるような、クロスーバーSUVです。

ちなみに最廉価グレードはPureのガソリン車で、車両本体価格は443万円。サードシートのオプション価格は35.7万円となっているので、500万円以下でランドローバーに乗ることができます。コンパクトSUVですが、やはりランドローバーのバッジは魅力ではないでしょうか。

話題のEVも7人乗り!

メルセデス・ベンツ GLS

ステイタスと言えばやはりスリーポインテッドスター、メルセデス・ベンツでしょう。同ブランドにはいくつかのSUVがありますが、2006年に「GL」として導入されて以来、日本でも人気が高いのが「GLS(2代目GL)」。Gクラスとは別ラインとなる、メルセデスSUVの最上級モデルです。

このモデルは全グレードに3列シートが標準化されてています。駆動式は全グレードとも4WD。これに5.5ℓと4.7ℓのV8ガソリンターボ、3ℓV6ディーゼルターボの3タイプ。5.5ℓはAMG仕様となっています。最廉価グレードは350 d 4MATICで、価格は1,091万円。

そもそもGクラスにとって代わるモデルとして開発されたため、専用のオフロードモードの搭載によって卓越した悪路走破性を発揮します。オンロードよりに造られたライバル・X5とは対称的なキャラを持っているのです。

シボレー キャプティバ

さて、今度は少し趣向を変えてみましょう。7人乗りSUVと言えばアメリカが本場と言えますが、アメリカ車の場合、リンカーン・ナビゲーターやキャディラック・エスカレードなど、とにかくデカい。

憧れはしますが、日本で乗るにはそのサイズがネック。でもアメリカンブランドも捨てがたいというもの。そこで日本でも手軽に乗れるSUVということでオススメなのが、シボレー「キャプティバ」です。

キャプティバの魅力は、なんと言ってもその価格です。ベーシックグレードでも350.9万円、ラグジュアリーでも383.3万円。というのも、このモデルは韓国GMが生産している韓国車なのです。どことなくアジアンな香りがするエクステリアデザインは、それゆえでしょう。

サイズは全長4,690mmと日本でも扱いやすく、それでいてしっかりとサードシートを備えています。

エンジンは2.4ℓ直4ガソリンのみで、駆動方式は駆動トルク可変タイプの電子制御4WD。ディセントコントロールシステムなどの安全走行をサポートするデバイスも標準かされています。

国産車以外のメーカーの車にリーズナブルな価格で乗れるのは、それだけで魅力と言えるのではないでしょうか。

テスラモーターズ モデルX

最後はキャプティバと180°反対のベクトルにあるモデル、テスラの「モデルX」。同ブランドの中で、唯一のSUVモデルです。もちろんEVで、完全自動運転に備えたシステムを持っていることや、リーズナブルな電気供給プログラムが提供されることでも注目されました。

モデルXの特徴は、さらにあります。それはセカンドドアがファルコンウイングドア(ガルウイングタイプ)だということです。未来的なフォルムの一部が上方に大きく開口し、サードシートにスムーズにアクセスすることができるのです。サードシートは大人ゆったりと乗れる快適なもので、使わない時は床下に収納が可能です。

まるでSF映画から出てきたソリッドなクーペスタイル、内燃機関では決して味わうことのない爆発的な加速感、未来的なヒューマンインターフェイス、どれを取っても唯一無比。それがモデルXです。価格はもっともバッテリーの小さい75Dで1,041万円。ですが、X5やGLSにはない先進性を考えれば、決して高いプライスではありません。

この他にも、ボルボ XC90やアウディ Q7も鉄板モデルと言えます。レンジローバー スポーツやプジョー 5008も魅力的な存在です。選択肢が多いのも、輸入7人乗りSUVの特徴のひとつ。それぞれを十分に比較して、自分に合った1台と出会ってください。
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