カローラとレビンのPHVモデルが、北京モーターショーで発表
更新日:2024.09.09
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2015年秋に中国で販売が開始されたトヨタ カローラとレビンのハイブリッドモデルは、ボディデザインから内装、ハイブリッドシステムにいたるまで、ほぼすべてが中国市場向けに中国で独自に開発され、中国国内で一貫生産されるモデルとして話題になりました。そして2018年の北京モーターショーでは、そのハイブリッドシステムをさらに進化させた、「カローラPHV」と「レビンPHV」がワールドプレミアされました。
文・加藤久美子
文・加藤久美子
中国語で、カローラ、レビン、ハイブリッドは何という?
カローラPHVとレビンPHVの説明をする前に、車名について少し触れておきましょう。
カローラは”花の冠”という意味で、中国でも2007年までは「花冠」という呼び名でした。その後、カローラの発音に合わせて「卡罗拉」に改名されて現在にいたります。
一方、兄弟車のレビンは「雷凌」。レビン(LEVIN)は、英語で稲妻や稲光、電光という意味です。この名称を懐かしく感じられる方も多いことでしょう。イニシャルDでおなじみの、AE86の車名はカローラレビン・スプリンタートレノでしたね。中国語の「雷凌」もとても速くてパワフルなイメージ。車名のロゴに稲妻のマークが入っているのもユニークです。
そしてハイブリッドは「双撃」。双とは、ハイブリッドの一般名詞ではなく、トヨタ自動車だけの呼び名で、「油电(油と電気、つまりガソリンとモーター)」を意味しています。
カローラは”花の冠”という意味で、中国でも2007年までは「花冠」という呼び名でした。その後、カローラの発音に合わせて「卡罗拉」に改名されて現在にいたります。
一方、兄弟車のレビンは「雷凌」。レビン(LEVIN)は、英語で稲妻や稲光、電光という意味です。この名称を懐かしく感じられる方も多いことでしょう。イニシャルDでおなじみの、AE86の車名はカローラレビン・スプリンタートレノでしたね。中国語の「雷凌」もとても速くてパワフルなイメージ。車名のロゴに稲妻のマークが入っているのもユニークです。
そしてハイブリッドは「双撃」。双とは、ハイブリッドの一般名詞ではなく、トヨタ自動車だけの呼び名で、「油电(油と電気、つまりガソリンとモーター)」を意味しています。
進化した「カローラPHV」と「レビンPHV」
2018年の北京モーターショーで発表された「カローラPHV」と「レビンPHV」は、2019年から中国での販売が開始される予定です。トヨタ初の海外生産PHVとなります。
この車のスゴイところは、「カローラハイブリッド」と「レビンハイブリッド」と同様、企画、設計、デザイン、生産のすべてを中国で行っているということです。ちなみにトヨタ製ハイブリッド車は、2017年の1年間に約14万台を販売。中国国内での、HV車累計販売台数は35万台を突破しています。
トヨタといえばハイブリッド車のイメージが強いのですが、2015年頃から電動車用主要コンポーネントを現地で生産できる体制を整えるべく、現地パートナーやトヨタグループ一体となって進めてきた経緯があります。
この車のスゴイところは、「カローラハイブリッド」と「レビンハイブリッド」と同様、企画、設計、デザイン、生産のすべてを中国で行っているということです。ちなみにトヨタ製ハイブリッド車は、2017年の1年間に約14万台を販売。中国国内での、HV車累計販売台数は35万台を突破しています。
トヨタといえばハイブリッド車のイメージが強いのですが、2015年頃から電動車用主要コンポーネントを現地で生産できる体制を整えるべく、現地パートナーやトヨタグループ一体となって進めてきた経緯があります。
なぜ現地で生産するの?
トヨタ自動車では、中国を”世界でもっとも電動化が進む国”と位置づけ、2020年に「C-HR/IZOA(C-HRの一汽トヨタ版)」ベースのEVモデルをはじめ、合計10車種の新しい電動車を中国市場に導入することを発表しています。
また、電動車のコア技術であるバッテリー、インバーター、駆動系ユニット等中国における現地生産化を進めることにより、現地に根差した車両電動化をさらに加速していくこともあわせて発表しています。
近年、中国では政府の強力な後押しもあり、PHV、EVなどのNEV(新エネルギー車)の普及が急激に進んでいます。2019年以降は、自動車メーカーにNEVの生産や販売に関して一定の台数を設けて、それをクリアできないメーカーに対してペナルティを課すことも考えているようです。
2020年までに10車種とはすごいですね!これからの2年間、トヨタブランドのPHVやEVはどんな車が出てくるのか楽しみです。
また、電動車のコア技術であるバッテリー、インバーター、駆動系ユニット等中国における現地生産化を進めることにより、現地に根差した車両電動化をさらに加速していくこともあわせて発表しています。
近年、中国では政府の強力な後押しもあり、PHV、EVなどのNEV(新エネルギー車)の普及が急激に進んでいます。2019年以降は、自動車メーカーにNEVの生産や販売に関して一定の台数を設けて、それをクリアできないメーカーに対してペナルティを課すことも考えているようです。
2020年までに10車種とはすごいですね!これからの2年間、トヨタブランドのPHVやEVはどんな車が出てくるのか楽しみです。
加藤久美子|Kato Kumiko
自動車生活ジャーナリスト。大学時代はトヨタディーラーで納車・引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社出版局に入社。フリーランスになって20年超。愛車は1998年式アルファスパイダーで走行距離まもなく25万キロ!近年は撮影&通訳担当のクルマ好き息子と共に、海外自動車ショーの取材が増えている。
著書「固有名詞子育て」(朝日新聞出版)、原作「愛車買います!」(実業之日本社)