新型カローラ/カローラツーリング試乗~荷室の広さと使い勝手にも優れたカローラツーリングは推しの一台!~【新型車レビュー・インプレ】

「カローラ」と「カローラツーリング」は、全長4,495mm×全幅1,745mm×ホイールベース2,640mmと、ボディーのサイズは同じです。では、内装や荷室容量などは、どのくらい違うのでしょうか。今回は、「チェックして分かった、カローラ/カローラツーリングの使い勝手」についてレポートします。

文・吉川 賢一/写真・鈴木 祐子

Chapter
荷室スペースの広さや使い勝手は?
前席・後席(フロント・リア)周りの収納や使い勝手は?

荷室スペースの広さや使い勝手は?

カローラの荷室容量はVDA方式で429L、上級グレードのW×Bであれば、リアシートが倒れてトランクスルーにもなります。対するカローラツーリングの荷室容量は392L。6:4分割できるリアシートを倒せば、最大802Lまで拡大ができます。

荷室の幅や奥行、そして荷室までの高さなどを実測しました。その結果が以下。

カローラ
VDA方式…429L(未公表)
地面から荷室までの高さ…70cm
荷室入口の最大幅…105cm
荷室内の最大幅…140cm
荷室の奥行…95cm
後席を倒した奥行…トランクスルー非装着のため測定不可

カローラツーリング
VDA方式…392L(802L)
地面から荷室までの高さ…64cm
荷室入口の最大幅…104cm
荷室内の最大幅…140cm
荷室の奥行…90cm
後席を倒した奥行…175cm

カローラスポーツ
VDA方式…352L(未公表)
地面から荷室までの高さ…73cm
荷室入口の最大幅…105cm
荷室内の最大幅…140cm
荷室の奥行…73cm
後席を倒した奥行…160cm

3台で異なるのが、意外にも「地面から荷室までの高さ」です。この点は、カローラツーリングが64cmと最も低い結果となり、荷物の積み下ろしが多い用途には向いていると考えられます。

対して、カローラツーリングと似たようなハッチゲートがあるカローラスポーツは、荷室までの高さが最も高く、カローラツーリングとは9cmの差があります。たかが9cmの差ですが、重たい荷物を積み込む際に、地面から持ち上げることを考えると、この差がじわじわと効いてきます。

また、荷室の奥行きが最も深いのはカローラセダン、最も浅いのはカローラスポーツでした。後席を倒した場合はカローラツーリングやカローラスポーツの方が広く使えますが、カローラのトランクペースも案外広く、使いやすいように感じます。またカローラスポーツは、荷室容量や奥行きが3台の中で最も浅い点は、注意点です。

荷室容量や使い勝手は購入後に広げることはできませんので、ご自身のクルマの使い方をよく考えて選択することをお薦めします。なお荷室入口や荷室内の幅に、あまり違いはありませんでした。

前席・後席(フロント・リア)周りの収納や使い勝手は?

カローラとカローラツーリングは、荷室部分以外は同一ですので、収納や使い勝手は同じです。ただしハイブリッドの場合、電源プラグが備わりますので、その分使い勝手は向上します。

両車共通として、運転席周りの収納は、シフトノブの奥にあるスマホのワイヤレス充電ができるスペース、運転席と助手席の間に縦配置されたドリンクホルダーが2個、センターコンソールにあるひじ掛けボックス・グローブボックス・ドアポケットにあるドリンクホルダーと小さめのスペース、といった感じで、昨今の軽自動車等と比べると、やや少ない印象を受けます。

ちなみにセンターコンソールの中には2.1A給電が可能なUSBコネクタと、12Vシガーソケット(120W)があります。

後席の収納は、前席シートバックにあるホルダー、センターコンソール後ろに空いた小さな収納スペース、ドアにドリンクホルダー1個と、こちらも少ない印象です。どれも必要最小限の大きさですので、容量はそれほどありません。

また、ハイブリッドの場合、センターコンソール後ろには、2.1A給電が可能なUSBコネクタが2口、そして電源プラグが1個付きます。後席に座った2名それぞれが、スマホに充電をしながら移動する、といった使い方ができます。

インテリアは、デザインを優先したこともあり、カローラシリーズ3台ともに運転席周りの収納に関してやや少なめです。ただし、荷室容量や後席を倒したときのスペースは、想像よりもずっと広く、扱いやすいと感じます。

キャンプやアウトドアスポーツ等、荷物を積んで出かけることが多い方には、荷物の積み下ろしがしやすい、カローラツーリングをお薦めします。

次回は、このカローラとカローラツーリング、そしてカローラスポーツに乗り、高速道路や一般道路、ワインディングを試乗してきましたので、その様子についてレポートしていきます。

吉川 賢一|よしかわ けんいち

モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。

吉川 賢一|よしかわ けんいち