キャンピングカーで走行中、ベッドで寝ていてもいいの?

寝たまま走って移動したいのだけれど…

【東京キャンピングカーショー2018】常設ベッド

大型連休などでは、延々何十kmも渋滞するのが当たり前。そのため、移動は深夜に、子供は寝かせたまま行きたいという声をよく聞きます。実際、ミニバンなどの後部シートをフルフラットにして、そこにお子さんを寝かせて深夜の移動をしているユーザーが少なくありません。しかし、じつはこれ、違反なんです。

では、ベッドを備えたキャンピングカーならば、電車の寝台車などと同様に、走行中に横になっていても良いのでしょうか?これも違反です。まず日本の法律では、走行中にベッド(寝台)を使用できるのは、救急車や患者搬送車などの医療用車両の指定を受けている、ごく限られた車だけです。

運転室の上部や後部にベッドスペースを備えた大型トラックも、走行中の就寝はできません。また、長距離バスなどは車両下部に仮眠室を備えていることがありますが、こちらも走行中の使用は禁じられています。

そもそも日本では、走行中、乗員は座席にシートベルトをして座らなければならないことが法律で決められています。さらに6歳未満の児童は、チャイルドシートの着用が義務づけられているのです。

つまり、我々一般人が使用する車両では、シートリクライニングを少し倒して寝ることしか、走行中にはできないのです。シートを完全に倒しても、シートベルトをしていればいいじゃないかという声もありそうですが、シートは完全に倒してしまうと、シートベルトの機能が正しく働かないため、違反となります。

キャンピングカーは走行中に座れない?

【東京キャンピングカーショー2018】常設ベッド

キャンピングカーとひと口に言っても、いろいろな種類があります。市販車に簡易マットを敷くようなタイプから、ベッドやキッチンなど本格的な車中泊装備を備えたものまでさまざま。シートレイアウトも、車内の構造も多様です。そのなかには、走行中、キャビンの座席には座れないキャンピングカーも存在します。

「走っている時に座れないって、どういうこと?」という声が聞こえてきそうです。まずはシートの向きの話から。2017年7月に法律が改正され、シートベルトを装備していても走行中の横向きシートの使用が違反になってしまいました。ただし、この法律には除外事項があります。

まず、1と4ナンバー車については2016年7月20日以前に製造された車両、3と5ナンバーについては2017年7月24日以前に登録された車両は、この法律は適用外となります。またキャンピングカー登録である8ナンバー車も除外されます。

次に走行中、キャビンの座席に座ることのできないキャンピングカーは、運転席と居住空間が直接的につながっていない車両の場合です。

トラキャンと言われるカテゴリーのなかには、トラックの荷台にキャピングシェルを積載するモデルがあり、こうしたキャンピングカーは運転室と後席が直接的にコミュニケーションできません。またキャンピングトレーラーも同様。こうしたモデルでは、キャビンの座席に座って移動することができないのです。

せっかく装備があるんだから…とキャンピングカーに期待していた方もいると思いますが、基本的にキャンピングカーの多くの装備が、安全な場所に駐車してから使うようにできているのです。

しかし、通常のキャンピングカーなら、走行中に座席を立つことがなければ、大型テレビが観られたり、冷蔵庫から冷たい飲み物を出したりといったことが可能です。快適装備いっぱいのキャンピングカーは、賢く使いたいものですね。

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