車好きが、ブレーキパッドを社外品に交換する理由とは?

ブレーキパッド 交換

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自動車用アフターパーツには、ライトのバルブからボディパーツまで、ありとあらゆるものがあります。なかでも機能系パーツのほとんどは、純正品よりも高い性能をうたい文句にしています。ブレーキパッドもそんなパーツのひとつですが、どうしてパッと見ただけでは分からない(周囲にアピールできない)ブレーキパッドを、社外品に交換するのでしょうか?
Chapter
社外品ブレーキパッドに交換する理由とは
低ダスト化が目的ということも
ブレーキパッドの種類

社外品ブレーキパッドに交換する理由とは

乗用車で一般的なディスクブレーキは、ディスクローター、ブレーキキャリパーとブレーキパッドで構成されています。

ディスクローターはタイヤとともに回転している部品で、それをブレーキキャリパーのなかにセットされたブレーキパッドで挟んで車を減速・停止させます。ブレーキの性能は、素材や大きさが変わらなければ、このローターをパッドで挟むときに生まれる摩擦力によって決まります。つまり、摩擦力が高ければ、良く効くブレーキということになりますね。

しかし、実際のブレーキはそんな単純なものではなく、発生する摩擦力とコントロール性、耐久性といった要素がバランスされたものになっています。

ブレーキパッドは、その最終的な味付けを調整するパーツで、その材質の配合を変えることで、ブレーキの特性を変化させることができます。

少々乱暴な説明になりますが、純正品が日常のスピード域から高速道路までを重視した設計であるのに対して、サーキットのスポーツ走行向けに作成されたブレーキパッドは、街中で使う低速域を犠牲にして中速〜高速域での摩擦力とコントロール性を重視して設計されます。さらに耐久性や、ローターへの攻撃性という点では、純正品より劣るかもしれません。

つまり、ブレーキの耐久性を少々削っても、サーキットでのタイムアップを図りたいユーザー向けの製品ということができます。

もちろん、社外品のなかには耐久性は純正品と同等で、制動力が向上するという製品もありますから、ブレーキの効きがイマイチという方はパッドの交換時期に合わせて、そういった社外品を検討してみるのも良いかもしれません。

低ダスト化が目的ということも

輸入車、なかでも欧州車は速度制限のないアウトバーンで走ることを想定しているため、日本メーカーが国内向けに販売するモデルとはブレーキに対する思想が異なります。もちろん、それだけのスピードを受け止める制動力も必要となってきます。

欧州車のブレーキパッドは日本車とは異なり、柔らかい素材が用いられています。また、ローターも国産にくらべて柔らかく、制動時にはパッドとローター双方が削れることで、高い制動力を発生します。そういった背景から、ホイールはブレーキダストで汚れやすくなっています。

高級感や走行性能が魅力の輸入車ですが、このブレーキダストによるホイールの汚れに悩まされているユーザーは少なくありません。そこで、パッドの削りカスが少なく、それでいて純正同等の制動力を発揮する低ダストブレーキパッドが社外品として販売されています。

低ダストブレーキパッドは、足回りを綺麗に保ちたいという欧州車ユーザーを中心に、人気のリプレイスパーツとなっています。

そんなブレーキパッドの素材は、大きく4種類あります。どのようなブレーキパッドでしょう。

ブレーキパッドの種類

ブレーキパッドの素材にはさまざまな種類がありますが、大きく分類するとノンアスベスト、セミメタリック、カーボンメタリック、メタリックの4種類になります。

それぞれの特徴は、実用域での性能を重視する人であれば、ブレーキが鳴りにくく、ダストが少ないノンアスベスト系。純正品よりも高い制動力とコントロール性を備えたオールラウンドタイプなら、セミメタリック系。サーキットのスポーツ走行など、ブレーキの"効き"を重視したい人であればカーボン系。耐久性は少々無視しても、制動力を高めたいというのであれば、メタリック系のブレーキパッドがおすすめです。

このようにブレーキパッドは、素材で特性が変わります。もしもブレーキパッドを社外品に交換する際は、そういった製品の特性に加えて、ローターへの攻撃性、耐久性などにも注意して製品選びを行うと良いですよ。

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