バンとワゴン、ミニバンとステーションワゴン、なにが違うの?

バンとワゴンは大区分、ミニバンとステーションワゴンは小区分

まず概要として、頭に入れておきたいのは、自動車の用途としてはバンとワゴンが大きな区分を形成していることです。ミニバンとステーションワゴンは、ワゴンに属します。ではバンとワゴンの違いからみていきましょう。

バンは貨物車

トヨタ ハイエース バン

日本でバンと言えば、貨物積載用車両を意味します。ハイエースバンやキャバンなどがすぐに思い浮かびますね。他にも、プロボックス/サクシードのようなライトバン、貨物用のコースターのような大型バンも存在します。

バンは貨物用途を主体とするため、後席は簡便に折りたたみ可能で補助的なもの、と道路運送車両法で規定されています。また荷物を積載しても、車体が沈み込まないようにするため、リアサスペンションは乗用車用と比較すると、遥かに強靭なリジッド式サスペンションが多く採用されています。

ワゴンは乗用車

自動車におけるワゴンは人を乗せるための乗用車の意味で用いられ、とりわけ多人数乗員または広いラゲッジスペースを備えている車種を意味します。

ワゴンと呼ばれるボディタイプとしては、ステーションワゴンやミニバンがあります。

ステーションワゴンは大地主の象徴

スバル レヴォーグ 2017.7

ステーションワゴンは本来はエステート(estate、土地の意味)と呼ばれ、おもにイギリスの大地主が領地内で、大量に収穫した農作物や狩猟の獲物を積載できるよう、シート後方に広い荷台を備えた馬車に由来します。

交通手段が馬車から自動車に変わっても、エステートはイギリスの大地主には不可欠な存在で、引き続きステーションワゴンとして生産されています。

そのボディは、セダンと変わらないサイズで、屋根を後方水平に伸ばし、リアエンドで鉛直方向にハッチゲートを備えるスタイルです。2列目シート以降は、一般的にラゲッジルームですが、過去にはクラウンワゴンのように3列目シート(後ろ向き乗車)を備えた車種もありました。

2017年現在、日本ではスバル レヴォーグ、マツダ アテンザ ワゴン、トヨタ カローラ フィールダーなどが販売されています。

ミニバンのバンは日本のバンじゃない!

トヨタ アルファード

日本でのミニバンの発祥起源はおもに2つ。ひとつはホンダ オデッセイのように、ミニバン専用車種として開発されたもの。もうひとつは日産 セレナのように、1ボックス貨物車の乗用車バージョンとして開発されたものです。

ともに3列シートを備え、7~8名乗車を前提としています。ただし例外的にホンダ モビリオ+のように、ミニバンボディでありながら2列シートを備える車種もあります。

どちらも、ステーションワゴンより全高が高く、乗車時の頭上空間の広さが快適さを演出する乗員主体のパッケージです。

日本のミニバンの代表格といえば、トヨタ アルファード/ヴェルファイアですが、ちっともミニじゃないですよね。

じつはミニバンのバンは、日本のバンではなく、米国のバンを意味します。米国でのバンは多人数乗車を目的とした全長5m以上、全幅、全高は2m程度のフルサイズ車。それらと比較して、より小さいサイズがミニバンと呼ばれています。

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