トヨタとヤマハの共同開発エンジンを搭載した車は?

楽器だけじゃない。自動車用エンジンメーカーでもあるヤマハ

ヤマハと聞いて、多くの人はピアノやエレクトーンなどの楽器や、オートバイを思い浮かべるかもしれません。

実際、ヤマハは世界最大のピアノメーカーです。しかし同時に、世界的なエンジンメーカーでもあるのです。トヨタ自動車にエンジンを供給しているほか、ボルボやフォードなど海外の自動車メーカーにもエンジンを供給しています。

自動車エンジンの累計生産台数は1989年に100万台、2005年に200万台を突破し、2014年6月に300万台を達成しました。

トヨタとヤマハの関係

トヨタ 2000GT

両社の関係は1967年に発売されたトヨタ 2000GTまで遡ります。

搭載した3M型(DOHC 1988cc、150馬力)は、ヤマハ発動機(当時の日本楽器製造)が生産していました。

さらに、2000GTの内装は楽器メーカーとしてのヤマハが良質木材の取り扱いに長けていたことを活かし、インストルメントパネルとステアリングホイール(ともに前期型はウォールナット、後期型はローズウッド製)の材料供給・加工を担当しています。

ちなみに、トヨタ自動車は株式交換で、2014年現在でヤマハの発行した株の3.58%を保有しており、業務提携をしていますが、ヤマハはトヨタグループの一員でもなければ、子会社でもありません。

トヨタ製自動車に供給されたヤマハ製エンジン

トヨタ セリカ 1600GT リフトバック

ヤマハ発動機がトヨタと共同開発したエンジンの多くは、スポーツモデルに搭載される高回転型で軽量なDOHCエンジンです。

トヨタ2000GTに搭載した3M-G型エンジンも、当時のクラウンに搭載していた2.0L 直列6気筒にヤマハが開発したツインカムヘッドを載せたエンジンです。

また、初代セリカ1600GTや初代レビン&トレノ(TE-27型)に搭載した2T-G型1.6L直列4気筒DOHC(2バルブ)エンジンもヤマハ製。このツインカムエンジンは、排気量拡大版の18R-G型2Lエンジンとともに、1972年から1983年まで生産された名機といわれるエンジンです。

そのほかにも、1600GTの9R、マークⅡ2000GSSおよびコロナ2000GTの18R-G、マークⅡ系に搭載された1G-GEU、カリーナなどに搭載されレースでも使われた3S-GE、オールアルミの2ZZ-GE、マークXの4GR-FSEなど、枚挙にいとまがありません。

ちなみに、1981年にデビューしたソアラの5M-GEU型2.8L直列6気筒DOHCエンジンもヤマハ製と言われますが、ヤマハから公式なアナウンスはありません。

LFAでは、エンジンの他に「排気音」のサウンドチューニングも担当

レクサス LFA 2012

日本初のスーパーカー、レクサスLFAに搭載されるV10エンジンもヤマハ製です。さらに、フェラーリの音を目指したとされるLFAの排気音に関するサウンドデザインにもヤマハが大きく関わっています。

エンジン本体を「音を生み出す音源」、車体を「音の伝達装置」として位置づけ、ヒトとクルマの間のスムーズな相互作用を生み出す仕組みを提案。

LFAが搭載する等間隔爆発10気筒エンジンが備える音の特徴を直に感じられるよう、電気・電子的な音の加工や処理をすることなく、物理的な音響手段のみを駆使し、クリアで芯のある滑らかなサウンドを得ることに成功しています。

楽器や音響機器および音空間に関する永年の研究開発で得たヤマハの技術/知識/ノウハウは、クルマの音作りにも幅広く応用されています。

トヨタとヤマハの関係は想像以上に古くから始まっていたのですね。お互いの独自性を保ちながら、エンジン供給をはじめ多方面で密接な業務提携が続くようです。

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