これで、ほんとに普及できるの?EV車の問題点

充電

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近年各メーカーでは、次世代を担う車として電気自動車に力を入れ始めています。EVの充電スタンドも、いたるところで見かけるようになり、いよいよEVの普及も現実的となってきました。しかし、まだまだ問題点があるんだとか?今後、本当にEVは普及できるのでしょうか?
Chapter
充電設備は万全なの?
充電にかかる時間は?
バッテリーの価格

充電設備は万全なの?

EVは各メーカーの努力により年々走行可能距離を増やし、実用にも耐えうるものとなってきました。しかしガソリン車に比べれば、一度の満充電で走行できる距離は短く、カタログ値に近い距離を叩き出すのも実際には困難です。

現時点でEVを購入するとなれば、気になるのは充電設備ではないでしょうか?2017年1月時点、全国の充電スポットは約20,000箇所と言われています。

一方、ガソリンスタンドは、2016年の時点で約31,000箇所。数値だけを見ると、現時点ではやや物足りないと感じることもありますが、インフラは着実に整いつつあります。

しかし街中や高速道路のPA・SAなどで見かける充電設備は、ほとんどが1台分。EV車両の普及にともない充電スポットの数が増えていかなければ、「充電しようとしたら、使用中で結局充電できななかった」という問題も起こるでしょう。

今後、EVの普及を目指すのであれば、数台が同時に充電できるスポットが必要となるでしょう。

充電にかかる時間は?

充電時間も問題です。ガソリンなら数分で給油が終わりますが、EVでは急速充電を使っても数十分(約8割の充電)かかります。充電に要する時間は、EVの懸念材料のひとつです。

買い物や観光など目的地で明確に時間を潰す予定があれば、気になる長さではないのかもしれませんが、目的地に向かう経由地で充電のたびに数十分も待つのは、時間に余裕がある方でないと辛いものがあります。

さらに、全国20,000箇所ほどある充電スポットですが、約2/3には普通充電のスタンドで、急速充電が可能なスポットはわずか7,000箇所ほどに留まります。

普通充電の場合、充電に要する時間は車種やバッテリー容量に依存しますが6~12時間ほど。自宅や宿泊施設であれば問題ありませんが、多くの状況では急速充電でなければ、ガソリン車から気兼ねなく乗り換えることはできないでしょう。

バッテリーの価格

EVの最大の魅力は、ランニングコストの安さです。この経済性に惹かれてEVを検討する方も、少なくないでしょう。

しかし、EVの維持費で見落としがちなのがバッテリー寿命。大容量のリチウムイオンバッテリーを積んでいるため、EVのバッテリーはガソリン車と比較にならないほど高額です。

スマートフォンなどにも使用されているリチウムイオンバッテリーは、充電を繰り返すことでバッテリーが少しずつ劣化し、いずれ交換が必要になります。

ちなみに、バッテリー交換にかかる費用は日産の初代リーフで64万円ほど。リーフの場合バッテリーの保証は8年間または16万kmとなっていますが、期間内であっても不良品でない限り無償交換は難しいとも言われています。

つまり、EVを購入して長く乗ろうと考えている方は、いずれバッテリー交換が必要になります。

EVの場合、いくら電気が安くても一度に大きな出費が必要になります。充電コストが安い代わりに、いずれ訪れるバッテリー交換のためにコツコツお金を貯めなくてはなりません。

これもEVの懸念材料のひとつと言えるでしょう。

現在はまだEVは珍しい部類に入り、周囲には好機の目で見られる存在ですが、心置きなく乗りたいという方は、もう少し様子を見てから購入したほうが良いかもしれません。

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