ビークロス、レパードJフェリーなどなど…奇抜な見た目で当時話題になった車5選

いすゞ ビークロス

1997年にデビューした、いすゞのSUVがビークロスです。いまでこそいすゞは、バス・トラックを製販売する会社ですが、かつては魅力ある車を多く世に排出し、ファンの多いメーカーでした。

デビューした当時、ビークロスはSUVとしては信じられないほど、丸みを帯びたデザインが特徴でした。いすゞとしては、スペシャリティカーとしてカテゴライズしていたそうです。

未来感あふれるデザインのため、ウルトラ警備隊の車両としても使われたという逸話も残っています。SUVとして一定の人気を得ていたビッグホーンをベースとした車ですので、その素性は決して悪い物ではありませんでした。

しかし、日本国内でデリバリーされたのは、わずか1,700台。当時から、街で見かける機会の少なかった車です。一方で、北米では4,000台近くを販売。

後のハリアーやムラーノ、BMW X5やポルシェ カイエンなどと比べても、それほど見劣りするわけでもなく、むしろウレタンパーツをたくみに配したデザインは、現代の若者にはかえって新しく感じるかもしれないもの。いまなら、もっと売れたかもしれませんね。

トヨタ ソアラ(3代目)

トヨタのセルシオがデビューしたのが、1989年のこと。その2年後の1991年にデビューしたのが、3代目ソアラです。セルシオのクーペ仕様と言わんばかりに、エンジンもセルシオと共通。ウッドパネルに七宝焼きエンブレムなど、贅沢なクーペです。

デザインは、カリフォルニアでおこされたもので、セルシオから始まったレクサスブランドに主眼を置いたため、北米重視のデザインで設計されました。

非常に力を入れたデザインですが、日本ではあまりに大柄で丸みを帯びたスタイルから「ナマズソアラ」などと呼ばれ、最強のデートカーと謳われた2代目と打って変わって不人気車となってしまいました。

それでもアメリカでは好調だったことから、約10年のロングライフとなり、日本では約5万台のセールス。同じようなスペシャリティクーペが増えており、これまたいま発売されていたら、もっと売れていたかも。と思わせる1台です。

日産 レパード Jフェリー

これもまたレアで不思議な車です。ある意味ではソアラと同じ道を辿っています。日産 レパード Jフェリーは、レパードの後継車です。ちなみに2代目レパードは、あぶない刑事でタカとユージの愛車に使われたことから人気を博したモデルです。

その人気を背負って出てきた3代目が、この4ドアクーペとも言うべきモデル。シャーシはY32セドリックと共通としながらも、まったくもって異なる丸いデザイン。

よくよく調べてみると、この車もカリフォルニアでのデザインでした。デザイン自体は、U13系ブルーバードARXのフロントと、同系SSSのリアを組み合わせて大きくしたような印象です。

言うまでもなく、不人気路線に突入。実際は、ポルトローナ・フラウ社製の本革シートがオプション設定されるなど、非常に意欲的な1台でしたが、日本での販売台数は決して多くありません。しかし、北米インフィニティブランドでのセールスは好調だったようです。

近年では、メルセデス CLSやBMW 4/6シリーズグランクーペなど、クーペスタイルの4ドアというカテゴリも確立されつつあるように思いますが、これも時代が早すぎたのでしょうか?

トヨタ WiLLシリーズ

トヨタ WiLL サイファ

トヨタ WiLLのベースとなっているのは、ランクスやヴィッツと言った人気車種であり、非常に良いシャーシですが、これまたデザインが奇抜でした。最近でこそ、コンパクトカーでも一風変わったデザインが受け入れられていますが、この頃はまだまだコンサバな時代。

WiLLブランド自体は、異業種合同プロジェクトであり、他にはパナソニックの家電やコクヨの文房具などの他、アサヒビールや花王、江崎グリコなどが参加していました。

「自分らしさ」や「こだわり」を意識したブランド戦略で、特にデザイン面などで大きくこだわっていたようです。それゆえに「実用性に欠ける」なんて話も。

デザインは、奇抜で面白いものが多いWiLLシリーズ。結局、トヨタからはWiLLを冠する3車種が発表されましたが、セールス的には不振に。色々とおもしろい取り組みであったものの、ヒットとはならず、実験的なものとして終わってしまいました。

日産 アトラスロコ

トヨタにクイックデリバリーというバンがあるのをご存知でしょうか?

クイックデリバリーは、ヤマト運輸からの要望を受けて開発された車で、当然ながら全国のヤマト運輸の顔ともなっているトラックです。しかし、使いやすいそのデザインや利便性などから、移動販売車などとしても人気です。

そこで、同じようなコンセプトで日産が開発したのが、アトラスロコという車です。ぱっと見た感じはあまり変わらないシルエットですが、フロントフェイスがなんとも特徴的。こちらもクイックデリバリー以外で、なかなか見かけることはないでしょう。


時代が違えばもっとウケていたかもしれない、奇抜なデザインの車たち。どの車も現代の車のデザインに一石を投じる1台だったことには違いありません。

その当時の車に求める価値の中では評価されにくかったデザインですが、時代が変わって改めて評価され、中古車市場で微妙な高騰を見せている車もあるようです。古いけどいま風?そんな車に乗ってみるのも、楽しいかもしれませんね。

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