走行中や出先でエンジンが壊れた時の対処法とは?

エンジンブローにもいくつか種類がある

タービン

ところで、エンジンブローとひと口に言っても、いくつかの種類があります。大雑把にわければ、エンジン本体が壊れる場合と、タービンが壊れるタービンブロー。

タービンはブローを起こすと、焼き付いたタービン軸など破壊と高熱のなかでオイル混じりの猛烈な白い煙を吹き出しますが、ここで注意しないといけないのは、白い煙を吹き出してパワーダウンしたからといって、タービンブロー、あるいはエンジンブローとは限らないことです。

ブローバイガスという未燃焼の混合気がタービンで発火燃焼して白煙を吹くこともあり、その場合は「ブローバイが回った」などと表現します。タービンそのものは破損しなくとも、そのような状態ではエンジンに正常な吸気ができないので、白煙を吹きながら極端にパワーダウンすることがあります。

濃いガスで配管のなかがヒタヒタになっているので、そうなると吸気系の配管を洗浄しないと復帰しませんが、タービンブローのような致命的なダメージに至らないこともあります。しかし、いずれにせよパワーダウンして正常な走行ができなくなることには変わらないので、対処方法は同じです。

そしてエンジンブローの場合ですが、ピストンが溶けて圧縮が抜けてしまう場合。爆発燃焼の力に耐え切れず、あるいはピストンが焼きついて固着するなどしてコンロッドが折れ、エンジンブロックを突き破る場合などがあります。

単純にエンジンが焼け付いて何気筒か死ぬ場合もエンジンブローに含めてもいいかもしれませんが、その場合は圧縮が抜けているだけで走行そのものは可能です。

突然エンジンブローした場合はどうする

排気ガス

エンジンブローを起こした場合の対処法は至ってシンプルで、ただちに走行をやめて停止すること。

もっとも、路肩の狭い高速道路など停止が困難なケースもありますから、最低限自走はしないといけませんが、エンジンそのものが固着して動かないようなケースでは、最悪その場で急激なタイヤロックなどを起こすこともあります。

うまくクラッチを切ったり、AT車ではシフトレバーをニュートラルなどにして、惰性で安全なところまでたどり着ければベストです。それが無理な場合は、周囲の状況を確認したうえで、その場を速やかに離れ、二次被害をなるべく起こさないようにしましょう。

もし、わずかながらもアクセルに反応しているなら、安全なところまで走ってからエンジンを切ったほうがいいでしょう。その場合でも、エンジンブローしたからと慌ててエンジンを切ってはいけません。

走行中にエンジンを切ればパワステやブレーキ、その他の補助装置の機能も失われ、最悪の場合はパニックを起こしてエンジンブローとはまったく関係無く事故を起こす可能性もあります。

まずは落ち着いてミッションやクラッチを操作してエンジンと駆動系の接続を切り、可能であれば最低限の走行で、なんとか安全なところにたどり着いてから、エンジンを止めましょう。

クルマが動かなければ、ロードサービスにお願いする

JAF

なんとか安全な場所に停止できたら、JAFなどのロードサービスを頼むか、高速道路など自動車専用道路であれば、非常電話で通報しましょう。

NEXCO管轄の高速道路などであれば、NEXCOのレッカー車が最寄りのインターかサービスエリア、あるいは待避所のようなところまで牽引してくれることもありますが、いずれにせよ連絡した先の指示に従いましょう。

その先は、最寄りのディーラーや整備工場に運ぶなりして必要な処理を行うことになりますが、自宅から遠い場合は、自宅近くのディーラーまで陸送を依頼し、公共交通機関かレンタカーを使って帰宅してください。

その後は、修理や買い換えなどユーザー次第となりますが、願わくば旅先で立ち往生という自体にだけは陥りたくないもの。そのためにも、日常や走行前の点検はこまめに行いましょう。

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