防げない!? 増加するプリウス盗難の新手口「積み替え」とは?

車両盗難の新手法"積み替え"のキーアイテム「ECU」とは?

ECU スバル STI

※写真はイメージです

朝日新聞デジタル2017年8月1日号で、プリウス盗難の新手法として”積み替え”が報じられています。積み替えとは、自動車の頭脳とも言えるECUを、他のECUに積み替え、そのECUとペアリングしてあるキーを使用して自動車を盗み去る手口です。

ECUは、Engine Control Unitのことで、もともとエンジンの燃焼や燃費をコントロールするための単なるマイコンでした。しかし近年では、キーとのペアリング、パワートレーンや車両制御装置などとも連携し、自動車全体の頭脳ともいえる存在になっています。

ところが、このECUは比較的安価で、インターネット通販では中古なら6,000円台で販売されています。ペアリング対象とするスマートキーも、1,000円程度です。どちらも違法な製品ではないのが、厄介なところです。

なぜプリウスが狙われる?

トヨタ プリウス

ECUによる車両制御が一番進んでいるのが、HV、PHV、EVなどの電気自動車です。エンジンのみならずスマートキー、バッテリー、変速機、回生ブレーキ、安全支援システムなど、車両全体を統合的に制御しています。

いまや世界中で電気自動車が多数販売されているなか、なぜプリウスが狙われるのか、理由を考えてみました。

①世界規模の人気車で、車両、パーツとも需要が高く換金性が高いこと
②そのため電気系統の解析も進み、より簡便に盗む方法か研究されていること
③歴史の長い人気車のため”積み替え”に必要なECUやスマートキーが中古で流通し、簡単に入手できること

プリウスには積み替えが簡単に行える環境が、揃っていると言わざるを得ません。

「積み替え」を防ぐ対策方法

積み替えは、最新のデジタル技術による盗難手法です。これに対抗するには、従来からのアナログ手法が有効です。

対策1:車両に他者を近づけない

ガレージ

まずは車両によそ者を近づけさせないことです。車両に近づけなければ、ECUを交換できません。また近づくにしても時間がかかり、音を立てるなど目立つように仕向けると、盗難を諦めてくれます。

自宅駐車場はビルトインでシャッターは頑丈で、開ける時には比較的大きな音がするタイプが良いでしょう。カーポートなどの場合でも、シャッターや扉は同じ特徴の製品がお勧めです。カーポートの周囲に高いフェンスを立て、入り口の扉を専用の鍵で開けないと乗車スペースが確保できないようにするのも良いですね。

他にも番犬を飼育して吠えさせる、カーポートに移動物感知式ライト、アラーム、防犯カメラを設置、車内に防犯カメラとして全球型アクションカムを起動させておく、アルミ製カーカバーをかけ外すときに音が出るようにする、なども考えられますが、究極的には自宅防犯システムを導入することです。

対策2:車内に侵入されたら退散させる

トヨタ プリウス 2016

次に車内に侵入されてしまった場合、盗難する気力を削ぐように仕向けます。古典的ながらハンドルとブレーキペダルをロックしておけば、物理的に運転不可ですから盗む気にはなれないでしょう。

もし爬虫類愛好家なら、1m程度の大型トカゲやヘビを車内に放しておくのも有効かもしれません。泥棒が同じ趣味でない限り、退散すること間違いなし。ただし、車内は爬虫類に汚されます。

対策3:出かけ先の駐車場は管理人常駐がおすすめ

駐車場

朝日新聞デジタルで報じられた盗難は、お出かけ先でコインパーキング駐車時に発生しています。

人通りの多い場所のコインパーキングなら衆目もあり犯行は難しいですが、裏道などの3〜4台分のコインパーキングは危険です。裏通りは人通りも少なく、目撃者が期待できません。犯行には、うってつけです。

お出かけ先で駐車するなら、管理人が常駐する駐車場が良いですね。防犯カメラも完備ですし、管理人も違う人が運転していると気づいたら、警察に連絡してくれるでしょう。

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