そこまでやるか?「完全ソックリにできちゃう」パーツが中国で発売

レンジローバーイヴォーク

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中国では、偽ディズニーランドをはじめとして、さまざまなものがコピーされています。それは自動車業界においても同様で、世界的人気のSUVによく似たモデルが中国メーカーから発売されたことが以前話題となりました。はたしてその車とは…。
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RANGE ROVER?いえLAND WINDの「X7」です
こうした背景に見えるものは…
国際社会として監視すべき課題

RANGE ROVER?いえLAND WINDの「X7」です

「X7」とは、中国の自動車メーカー、Land Wind社が販売しているSUVで、エンジンは三菱製の2.0L直4 SOHC ターボを搭載。8速ATで中国のありとあらゆる道を快適にドライブできるように開発されたクルマです。が、その見た目に既視感を覚える方が多いそうで・・・。

そうです、発表当初からレンジローバーのコンパクトSUVのコピーと指摘されていました。

驚くほどそっくりですが、イヴォークの価格4万ポンド(約740万円)に対して、X7はわずか1万4000ポンド(約260万円)と、ほぼ3分の1の価格で買えてしまうのです。

このような事例は、みなさんご存じのように氷山の一角でしかないのが中国。パクられた日本車も枚挙に暇がありません。

共産主義国家でありながら、著作権侵害に対しては明らかに"自由放任主義"なのが中国。英国BBC『トップギア』でも、中国のコピー大国ぶり特集したほどです。

こうした背景に見えるものは…

中国のGDPは日本を抜き、世界2位の経済大国となっています。日本でも、いわゆる爆買いが話題になりましたよね。

こうした著しい経済成長をみせる一方で、著作権侵害や商標権侵害等の知的財産権侵害が頻発して国際的に問題となっているのもご存じかと思います。

2001年に、世界貿易機関(WTO)加盟により、国内法整備が進み、知的財産権の保護が強化されているそうですが…。こうした模倣品や海賊版等の実態は改善どころかむしろ悪化しているといった声もあるのが実情。

日本企業が受けた模倣被害の実情においても、その69%が中国での被害を経験したというデータもあります。

こうした背景には、やはり中国国内の富裕層と一般市民との格差が起因していそうです。

一般市民には正規イヴォークは高価すぎる。ならば似た雰囲気の模倣品で見栄をはればいい、といった感覚ではないでしょうか。

国際社会として監視すべき課題

これだけの模倣品が頻出する根底として、中国人は知的財産権という考え方が乏しいことが指摘されています。

物を盗るのは犯罪だけど、他人が考えたのと同じ物を作っても盗んだのではないという、中国古来からの庶民の思想に基づいているといわれています。

経済大国になっても、なかなかその価値観までは一流国家になりきれていない証左ともいえます。

日本、欧米先進国は中国のこうした知的財産権問題についてまだまだ監視を続けなければならない状況が続くのでしょうか…。

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