なぜカムリは海外ではレクサスESとして販売されているのか?

レクサス ES 350

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レクサスが米国でデビューした1989年当初、レクサスLS400(日本名セルシオ)とともに、ラインナップされていたのが「レクサスES」です。そしてこの初代ESのベースとなったのが、トヨタのミドルサイズセダン、カムリの上級グレードだった「カムリ プロミネント」の4ドアハードトップモデルでした。海外戦略車として大人気のカムリは、レクサスESとなっても大変人気が高く、現在は6代目に進化しています。
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レクサスESは初のレクサス車として米国でデビュー
レクサスESのベースはカムリ?ウィンダム?
現行モデル6代目レクサスESは、カムリ系より一回り大きなアバロン系
レクサスESの値段はライバルよりお手頃

レクサスESは初のレクサス車として米国でデビュー

世界が認める高級車として、発売以来、圧倒的な高品質と信頼を獲得しているレクサス。その始まりはアメリカからでした。

日本におけるレクサス車の販売は2005年からですが、アメリカでは1989年にスタート。その最初の車がレクサスLS400とES250の2モデルで、LS400は日本でも1989年に発売されたセルシオをベースとしたモデルです。

一方ES250はトヨタ カムリ プロミネントをベースとし、LS400をひと回り小さくしたようなシルエットで、レクサスのエントリーモデルという位置づけでした。

レクサスESのベースはカムリ?ウィンダム?

カムリ=レクサスESというイメージを持っている方も多いと思いますが、カムリ、ウィンダム、アバロンと共通のプラットフォームで生産されているため、レクサスESのベースも、世代によって変わっています。

まず初代ES250は、前述のようにカムリの上級シリーズ「プロミネント」の4ドアハードトップがベースです。そして2代目から4代目までは、トヨタカローラ店にて販売されていた「ウィンダム」がベース。

5代目以降は、カムリ系のプラットフォームは変わらず、左ハンドル車のみの「海外専用車種」となると同時に、エンジンをV型6気筒3.5L(2GR-FE)に変更。モデル名も、ES350となっています。

現行モデル6代目レクサスESは、カムリ系より一回り大きなアバロン系

6代目となる現行モデルは、2012年4月のニューヨーク国際オートショーで発表されました。いまやすっかりお馴染みとなったレクサスのデザインアイコンとなるスピンドルグリルが採用されたのはこの6代目ESからでした。

スポーティ感と高級感を巧みに演出したスタイルで、ベースとなるKプラットフォームこそ変わらないものの、カムリ系より大きなアバロン系が採用され、ホイールベースも50mmほど延長されています。

特筆すべきは、従来のV型6気筒3.5Lエンジンに加え、ハイブリッドモデルである「ES300h」がラインナップされたこと。

パワーユニットは、日本で販売されていた先代カムリのハイブリッドモデルと基本的には同じで、直列4気筒2.5Lアトキンソンサイクルエンジン(2AR-FXE)を採用したハイブリッドシステムです。

レクサスESの値段はライバルよりお手頃

さて、アメリカではレクサスのエントリーモデルとして根強い人気のあるESシリーズですが、最新モデルの価格は$38,100〜$41,020、ライバルに位置づけられる欧州のプレミアムミドルセダンと比べると、格段に安い設定(2016年時点)になっています。


1. Mercedes-Benz E-Class
$52,650 - $65,600

2. Audi A6
$46,200 - $70,900

3. Volvo S90(2017)
$46,950 - $55,450

4. Jaguar XF
$51,900 - $65,700

5. BMW 5-series
$50,200 - $72,500

6. Volvo S80
$43,450 - $48,375

レクサスESは、日本円に換算すると400万円台半ば~(1ドル110円で換算)。日本で販売されているセダン系のレクサスと比べても、かなりリーズナブルです。ぜひ日本でも販売してほしいですね。
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