ハイブリッド車にして元が取れる車、なかなか取れない車

1.売れまくっているハイブリッド車 

1997年に発売された初代プリウスが発売されて以来、トヨタ自動車では数多くのハイブリッドモデルを投入してきました。

中でも、プリウスとアクアはHV専用車として市場をけん引。2016年上期(1~6月)の新車乗用車販売台数においても2015年12月に発売された4代目プリウスが前年同期比99.7%増の14万2562台でトップ。

新型プリウスには様々な新機構が採用されていますが、特にバッテリーの交換が不要となったことで話題を集めています。

JC08モード燃費は初のリッター40キロ超を実現して、40.8km/lをマークしています(Eグレード)。

2.ガソリン車との車両価格差、燃費の差は?

フィットハイブリット

HV車は、一般的にガソリン車よりも高めの価格設定になっています。プリウスやアクアはHV専用車でガソリンモデルがありませんので、HV、ガソリン両方をラインナップするホンダフィットで比較してみましょう。

1.フィット ハイブリッド
2.フィット 13G(1.3Lガソリン)
3.フィット 15X(1.5Lガソリン)

の3台で比較します。ガソリン価格は¥150/L、年間走行距離は仮に8,000km。カッコ内のガソリン価格は、2016年8月現在の全国平均117円で計算した場合の数値です。

1.フィット ハイブリッドの場合
カタログ燃費36.4km/L
ガソリン代:年間¥33,000(25714円)

2.フィット 13Gの場合
カタログ燃費26.0km/L
ガソリン代:年間¥46,000(36000円)

3.フィット 15Xの場合
カタログ燃費21.8km/L
ガソリン代:年間¥55,000(42935円)

1.と2.の差額 年間¥13,000(10286円)
1.と3.の差額 年間¥22,000(17221円)

5年乗りつづけると
1.と2.の差額 ¥65,000(51430円)
1.と3.の差額 ¥110,000(86105円)

10年乗りつづけると
1.と2.の差額 年間¥130,000(102860円)
1.と3.の差額 年間¥220,000(172210円)

車体の価格が
1.ハイブリッド ¥1,635,000
2.13G ¥1,265,000
3.15X ¥1,580,000

購入時の減税額を考慮すると
1.1,635,000-109,500:¥1,525,500
2.1,265,000-87,500:¥1,177,500
3.1,580,000-56,500:¥1,523,500

つまり、対象車1.と3.は実購入価格はほとんど変わらず、年間のガソリン代は22,000円(17221円)安くなります。

ただし、1と2の比較、車両価格の安い13Gと比べると車体価格の上昇部分は約35万円となり、ガソリン代等でカバーするとなるとかなりの距離を走らなければなりません。

フィットハイブリッドは1.5Lエンジンをベースにしていますから、1.5Lモデルと比較すれば十分もとは取れると考えられます。

3.ポイントは車両価格の差と走行距離

ホンダ フィット

上記の試算結果から、ガソリン車との価格差が10万円以下で年間1万キロ以上走る場合なら、あっさりと「元が取れる」と言ってよいでしょう。

車両価格の差も昔ほど大きくはありませんし、どのメーカーもHV車は装備を充実させているので、実質的な価格差はもっと少なくなると考えられます。

また、年間走行距離が多ければ多いほど燃費の差による経済的メリットが多く受けられるので、通勤で車を使う人や遠出のお出かけが多い場合もおすすめです。

ただし、高速道路を多用するとEVモードでの走行が減りますので燃費はあまりよくなりません。

HV車の恩恵は燃費が良い、装備が良いというだけではありません。発進時や減速・停止時の振動が少ないため、腰痛持ちの方や足腰の弱い高齢者の方や車酔いをしやすい子供にも優しい車となります。これらはあまり知られていないHV車のメリットですので、検討されている方はカタログ情報のみならず一度試乗してみることをお勧めします。

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