日本初登場!メルセデス・ベンツSクラス「クリーンディーゼル・ハイブリッド」上陸!

国産もうかうかしていられない!?

ハイブリッドカーの先鞭をつけたのがトヨタ自動車であることは皆様もご承知のとおり。プリウスに始まり果てはレクサスLSにまで、ほぼフルラインナップに近いハイブリッドカーを展開しています。

北米では、やや旗色が悪いという話も出始めていますが、それでもハイブリッドカーは自ら発電を行える電気自動車として考えれば、これほど理にかなったシステムはないと思われます。今はエンジンも動力に加担していますが、時機が来れば、それは切り離され、純然たる発電機となっていくことでしょう。

エンジンに於けるエネルギー効率は、より高いほうがいい。ガソリンエンジンの分野でも研究が進み、ハイブリッドカーは素晴らしいシステム効率を発揮してきていますが、さらなる高みに挑戦すると考えたときに、エンジンをクリーンディーゼルに置き換えるという考え方に至るのは、今手持ちにあるリソースを最大限動員するとなれば至極当然のことだったかもしれません。

今回のメルセデス・ベンツS300hは、日本のさらに先を行く技術「クリーンディーゼル・ハイブリッド」を引っさげて、ハイブリッドを生んだこの日本にやってきた、と見ることもできると思うのです。これは特にハイブリッドカーのパイオニアたるトヨタ自動車にとっては、一つの脅威と言えるのではないでしょうか。

メルセデス・ベンツは世界のトップ、自動車業界のリーダーとしてこうした技術を実現してくる。ある意味出てくるべくして出てきたクリーンディーゼル・ハイブリッド。しかし、このままトヨタ自動車が黙って見ているでしょうか。そこが楽しみです。

さらにディーゼルエンジンをダウンサイジング!

メルセデス・ベンツSクラスといえば、3.5リッターV6ツインターボや4.7リッターV8ツインターボ、6リッターV12ツインターボなどの多彩なエンジンバリエーションを展開していますが、この新しいS300hのエンジンは2.2リッター直列4気筒ターボ付きのクリーンディーゼルエンジン。もちろんそれにモーターを組み合わせ、7段オートマチックで動力を伝達するという構成です。

なんといっても排気量。2.2リッターは、それこそCクラス並みの小排気量。ターボ過給を行っていたり、ハイブリッドでモーターと組み合わせていたりしながら、それでもエンジン単体でも51.0Kg・mのトルクを発揮し、さらにモーターでも25.5Kg・mを絞り出しますから、単純に合算すれば76.5Kg・mのトルクを持つこととなり、それは4.7ガソリンV8ツインターボのS550Longを凌駕する数値なのです。

これならダウンサイジングのデメリットもあまり感じないでしょう。

むしろ、燃費性能の改善効果でメリットが絶大かも。なんといっても、プロモーション撮影で鹿児島・佐多岬から東京・六本木までの1541Kmを無給油で走破。25.6Km/Lという燃費を記録。さらにはその時点でまだ270Kmも走行出来るだけの燃料が残っていたとか。

ライバルのBMWもそうですし、国産のレクサスもハイブリッドは大排気量のマルチシリンダーガソリンエンジンというのがこれまでの常識でしたから、この、「ダウンサイジング」であり「クリーンディーゼル」でもあり、しかも十全にSクラスとしての性能を発揮しうるであろうS300hのスペックは、まさしく「常識破り」。これでハイブリッドの国日本に上陸してきたのはまさしく「道場破り」に等しい出来事かもしれません。

さらに…

お値段は1000万円を切る998万円から!

いうなれば、このS300hというクルマは、メルセデス・ベンツSクラスのエントリーモデルという位置づけです。これまでSクラスというと1000万円を優に超える価格帯の超高級乗用車の代名詞的なところがありましたが、今回のS300hに関しては、そこは非常にメルセデスも戦略的な展開を目論んでいるようで、その価格はなんと1000万円を切る998万円からとされています。2万円だけですけれどね。でも、そこにメルセデスの本気度のようなものがうかがい知れるようにも思えます。

単純比較で、レクサスLS600hのもっとも安いモデルで1081万1千円。BMW7シリーズのハイブリッドモデルも1131万円からと、メルセデス・ベンツS300hより少なくとも100万円近く高い価格設定となっています。もちろん装備の差やオプションの違いなども考慮しなくてはいけませんが、この998万円という目を引くお値段、とても魅力的です。

常識を覆すディーゼルハイブリッド、しかもエンジンの排気量は2.2リッターまでダウンサイジング。ましてや、その価格はライバルに対して非常に高い競争力を持つ低価格。ダウンサイジングしているのだから安くなって妥当、という考えもあるかもしれませんが、しかし、これは安くするために排気量を下げたのではなく、最新の技術を搭載するという高い目的意識のもとに成し遂げられたものであり、その副産物として価格にも反映された、という面があるはずです。

もちろん、ディーゼルハイブリッドであるというだけで十分に値打ちのある技術を搭載していると筆者は思いますから、もっと「強気」の値段をつけてくることもできたとは考えられます。しかし、作る側が「良い」と信ずるものを「求め安い値段で」提供しようという、その心意気がいいじゃありませんか。

そしてきっと、その「心意気」が通じて、多くのユーザーがこのクルマを支持するのではないか、今から人気が高まる予感がしています。

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