なぜスーパーカーはカーボンブレーキを装着しているのか?

カーボンブレーキとは?

カーボンコンポジット(C/Cコンポジット:Carbon Fiber Reinforced Carbon Composite)とは、炭素繊維をさらに炭素で強化した複合素材であり、日本語で表現するなら「炭素繊維強化炭素複合材料」と呼ばれる素材です。

金属と比較して高温時の強度が高いことが特長です。さらに、軽量、高弾性などの優れた特性を持っています。クルマの分野ではレーシングカーやスーパーカーなどブレーキに採用されていますが、実は、大型旅客機のブレーキにも用いられています。また、スペースシャトルの部材としても採用されていました。

カーボンブレーキを採用しているメーカーは?

アウディ、アストンマーティン、アルファ ロメオ、シボレー・コルベット、ジャガー、ゾンダ、日産、ブガッティ、フェラーリ、ベントレー、ポルシェ、マクラーレン、マセラティ、ランボルギーニ、レクサス、AMG、BMW、VW…等々。

これからも採用するメーカーやモデルが増えていくのかもしれません。

カーボンブレーキを選ぶメリットは?

●超高速域での制動力
サーキットなど、超高速域からのフルブレーキに耐えうる性能を持つカーボンブレーキシステム。耐フェード性の向上やローターの歪みを防ぐなど、高速域を多用する「レースフィールド」でこそ真価を発揮するブレーキシステムです。

●バネ下重量の軽減
通常のブレーキシステムよりも軽量化されたカーボンブレーキシステムを組み込むことで、バネ下重量の軽減の効果があります。その結果、加速および減速性能だけでなく、旋回時の挙動や走行安定性の向上にも寄与しています。その結果、クルマの挙動にも影響を与えます。

●見た目のカッコよさ
まさに「お洒落は足元から」。視覚的な部分ですが、通常のブレーキよりも大型のキャリパーが与えられたり、カーボンブレーキ専用色で差別化するなど、足元でさりげなく主張する効果は絶大です。細みのスポークを採用するホイールのデザインが多いため、性能面だけでなく「高性能をアピールする演出」も見過ごせないポイントと言えそうです。

カーボンブレーキのデメリットは?

●街乗りメインには不向き
例えば市街地の渋滞時など、低速走行を繰り返すような状況での走行が多い場合はオーバーキャパシティーです。最近は改善されつつあるようですが、カーボンブレーキが採用されはじめた頃のモデルでは「ブレーキが温まらず」、本来の性能を発揮できない場合もあります。

●走り方で耐用年数が大きく変わる
強大なパワーを受け止めるカーボンブレーキですが、通常のブレーキ同様、ユーザーの乗り方によって耐用年数が異なってきます。そのため、ハードブレーキを多用することになるサーキット走行では、必然的に耐用年数も短くなります。そのため、標準装備のカーボンブレーキシステムを、敢えて通常のブレーキに戻すケースもあるようです。

●部品代が非常に高価
ユーザーにとって、最大のデメリットはこれでしょう。普及率のアップ(と言ってもわずかですが)に伴い、一時期は「ローターとパッド交換で数百万円」と言われていたコストも多少は安くなりつつあるようです。しかし、通常のブレーキローターやパッド交換に比べたらかなり高価であり、一般的なモデルに普及することは難しいかもしれません。

いかがでしたでしょうか?
スーパーカーが、サーキットでその真価を発揮する機会は少ないかもしれません。しかし、強大なパワーを抑えつける強力な制動力として、カーボンブレーキは必須装備です。圧倒的なパワー、シャーシ、デザイン、そして価格。それこそが現代のスーパーカーに求められる条件と言えそうです。

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