ハイブリッドカーの補機バッテリーがあがったときの対処法は?

ハイブリッドバッテリーと補機バッテリーの違い

トヨタ プリウス 2016 補機バッテリー

通常、ハイブリッドカーには、駆動用のHVバッテリーと補機バッテリーの2つが搭載されています。

HVバッテリーは、ニッケル水素やリチウムイオンバッテリーで、これによってモーターや電動エアコンのコンプレッサーを駆動させています。

一方、補機バッテリーは普通乗用車と同じ12Vの鉛バッテリーで、ハイブリッドシステムを起動させたり、ライト類やパワーウィンドウ、ドアロックなどを作動させています。

この補機用バッテリーは、パワーユニットの関係でエンジンルームの下部やトランクルームの床下など、見えにくい位置に搭載されていることが多く、HV車のオーナーなかには、メインのHVバッテリー以外にバッテリーが載っていることを知らない方もいらっしゃいます。

このバッテリーが上がると、ハイブリッドシステムが起動できず、クルマが動かなくなるのは従来のエンジン車と同様です。

バッテリーがあがった際の対処法

バッテリーがあがってしまった場合、エンジン車と同様に救援措置を行います。その手順を、トヨタ プリウスを例に紹介しましょう。

①ボンネットを開き、エンジンルームにあるヒューズボックスのカバーを取り外し、応急用接続端子を確認します。応急用接続端子は赤いプラスチックのカバーに「+」と表示されています。

②応急用接続端子に近い位置に、救援するクルマを近づけます。このとき救援する側は、バッテリーが救援される側のクルマに近いように停めます。救援するクルマのエンジンはかけっぱなしにします。

③ブースターケーブルは、まず救援される側の応急用接続端子(プラス端子)につないでから、救援する車のバッテリーのプラス端子につなぎます。このときは赤色のケーブルを使います。

④次にブースターケーブルの黒色を、救援する側のマイナス端子に取り付け、最後に救援される側にマイナス端子を取り付けるのですが、このときさきほどのヒューズボックスには、マイナス端子をつなぐ場所がないので、ボディアースを取ります。

これで準備は完了です。ハイブリッドカーの始動手順で「READY ON」させ、エンジンが回ったことを確認できれば救援完了となります。

トヨタ  プリウス 2015

始動したエンジンはすぐに切らずに、最低でも30分以上の走行、もしくは3時間以上はエンジンをかけっぱなしにしておきましょう。その際に、エアコン、カーオーディオ、ライト類は消しておき、補機バッテリーへの負担を減らしてあげることが大切です。

一定時間アイドリングを終えると、エンジンは一時アイドリングストップの状態となりますが、そのままREADY ONの状態で放置します。すぐに走行できる場合は、ストップ&ゴーの少ない道で補機バッテリーへの充電を促進しましょう。

ちなみに、ハイブリッドカーのヒューズボックスにあるプラス端子は、電気を受けることはできても取り出すことができないので、ここから他車を救援することはできません。

ハイブリッドカーでもバッテリーあがりは発生します。突然のバッテリーあがりで慌てないために、エンジンルーム内のヒューズボックスと応急用接続端子をの日ごろから確認しておきましょう。

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文・赤井福
大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。

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