フェラーリと言えば赤!でもコーポレートカラーは別の色って知っていました?

フェラーリ 488 GTB

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フェラーリと聞くと、ほとんどの方が鮮やかな赤を思い浮かべるかと思います。それほどまでに、フェラーリ=赤のイメージが定着しています。しかし、フェラーリのコーポレートカラーは、赤色ではありません。なぜフェラーリに赤色が定着したのかも踏まえて、解説していきましょう。

文・大塩健史
Chapter
なぜ赤色のイメージが定着したのか
なぜ赤色なのか
では本当のコーポレートカラーは何色?

なぜ赤色のイメージが定着したのか

フェラーリはスーパーカーメーカーとして不動の地位を築いていますが、フェラーリがもっとも注力してきた部門は、やはりレースです。それは創業者エンツォ・フェラーリの時代から変わっていません。

レースで戦うために車を作り、レースで勝つために技術を開発する。レースにすべてを捧げてきたメーカーが、フェラーリなのです。

1950年から現在まで、F1に継続して参戦し続けている唯一のコンストラクターであり、過去にはミッレ・ミリアやル・マン24時間レースにも参戦した経験のあるフェラーリは、最初のレーシングスポーツ125Sから、現在のSF71H(F1)まで、ワークスマシンのボディはつねに赤色で覆われていました。

そんなフェラーリだからこそ、赤色のイメージが人々の印象に強く残ることになったのでしょう。

なぜ赤色なのか

では、なぜフェラーリは赤色を使用していたのでしょうか。それはかつてのレースが国別対抗の要素があったことに由来します。つまり、参加国それぞれにナショナルカラーが割り当てられていたのです。

イタリアに割り当てられたナショナルカラーは赤色で、当時はアルファロメオやマセラティも、フェラーリと同じく赤色のマシンで参戦していました。ちなみに、英国はグリーン、フランスはブルー、ドイツはシルバー(初期は白)、日本は白に赤丸といった具合でした。

そんななか、1968年にロータスが資金獲得のため、タバコのスポンサー(ゴードリーフ)にカラーリングした画期的なデザインのF1に参戦します。

伝統を打ち破ったこの取り組みは好評で、各コンストラクターも追従して、スポンサーカラーに変えていきます。ところがフェラーリは、デザインに多少の手を加えてはいますが、赤色をベースにしたカラーを守り続けています。

それはイタリアの代表としてのフェラーリチームの信念や、F1創世記からずっと参戦し続けているフェラーリが、ある種F1のシンボルとなっているからかもしれません。

では本当のコーポレートカラーは何色?

フェラーリ=赤が定着した理由は、ナショナルカラーによるものでしたが、フェラーリのコーポレートカラーは何色なのでしょうか。それはフェラーリのロゴマークを見ればわかります。

フェラーリの象徴である跳ね馬のエンブレム、そのエンブレムのバックは、鮮やかな黄色です。これが、フェラーリのコーポレートカラーなのです。

黄色がコーポレートカラーとして採用されている理由は、フェラーリの本拠地モデナに由来します。エミリア・ロマーニャ州モデナ県の県章は黄色が基調。フェラーリは自社の本拠地であるモデナに敬意を表し、黄色を自社のコーポレートカラーとして採用したのです。

国際的な勝負の舞台では自国イタリアのカラーを纏い、企業として活動する際には地域のカラーを使用する。フェラーリは、自国愛と地域愛に満ちあふれた企業と言えるのではないでしょうか。

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