高さ制限1.5メートル!? 東京にある低いトンネル4選

高輪橋架道橋

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東京にある高さが低いトンネルといえば、品川の高輪橋架道橋を思い浮かべる人が多いでしょう。その高さ制限は、わずか1.5メートル。タクシーの屋根に付けられた行灯(提灯)が、トンネルの天井にかすりそうな低さです。この他にも、東京には通称”提灯殺し”と呼ばれるトンネルが存在します。今回は、東京にある低いトンネルを4つ紹介します。
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低いトンネルの基準は?
①高輪橋架道橋:高さ制限1.5m
②越中島貨物線ガード下:高さ制限1.6m
③大田区中央2丁目JRガード下:高さ制限1.7m
④足立区柳原1丁目東武線ガード下:高さ制限1.7m

低いトンネルの基準は?

高さの低いトンネルといっても、特別な基準があるわけではありません。しかしメーカーが新車を設計する際、旧式の機械式駐車場でも入庫できる1,550mmという全高を目安にしたという話をしばしば耳にしますから、その数字がひとつの目安になるでしょう。

また、”提灯殺し”というワードから導き出される数字は、タクシーベースのクラウンコンフォートの車高(1,515-1,525mm)+行灯の高さになるので、約1.7mになります。この数字は平均的な成人男性が徒歩で通行する場合、頭上に圧迫感を感じて、思わず首をすくめたり、膝を曲げたりしたくなるぐらいの高さです。

ミニバンやSUVが全盛の現在において、高さ1.7mの相当にタイト。通過することができない車種も多くあります。そんな高さの低いトンネルが、東京だけで4つもあるのです。

①高輪橋架道橋:高さ制限1.5m

高輪橋(たかなわばし)架道橋は、山手線の田町駅と品川駅の中間地点、泉岳寺駅から100mくらいの距離にあるガード下トンネルになります。

トンネルの高さ制限は1.5mとなっているため、ハイエースなどは当然通過することができませんし、マツダ デミオも15C以外は、ルーフを擦ってしまいそうです。

そもそも一般成人男性よりも低いので、相当に通過できるクルマを制限します。それでも、国道15号品川付近から湾岸側への抜け道として、結構な交通量があることも事実。品川新駅の建設で、間もなく廃止の噂があるトンネルでもあります。

②越中島貨物線ガード下:高さ制限1.6m

江東区北砂2丁目にある第2八右エ門ガード。通称「越中島貨物線ガード下」の高さ制限は、なんと1.6m!高輪橋架道橋に次いで低い高さ制限のトンネルです。

一般的なセダンであれば、問題なく通過できる高さですが、あまりの圧迫感に思わず首をすくめてしまいます。

③大田区中央2丁目JRガード下:高さ制限1.7m

大田区中央2丁目のJRガード下は、高さ制限1.7mのトンネルです。一方通行となっています。歩道と車道が分かれていることで両者の安全を確保できている、安全なトンネルとは呼べるでしょう。

一部のSUVやミニバンには、高さ制限を超える車種もあるので、通過の際には慎重に。

④足立区柳原1丁目東武線ガード下:高さ制限1.7m

足立区柳原1丁目にある東武線の東武伊勢崎線柳原架道橋は、高さ制限1.7mのトンネルです。狭く低いトンネルにもかかわらず、対面交通になっています。

以前は1.8mの制限でしたが、現在は1.7mにあらためられたようです。なにか事故でもあったのでしょうか…。


探せばまだまだ見つかりそうな高さの低いトンネル。それぞれが、抜け道や生活道路として機能しているからこそ、車両通行止めや取り壊しにならずに残ってきたのでしょう。

しかし、品川の高輪橋架道橋のように、大規模な都市開発によって消える可能性も捨てきれません。消滅する前に一度訪れてみてはいかがでしょうか。あ、そうそう訪れる際は、くれぐれもクルマの全高には気をつけてくださいね。

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