独特のフィーリングが魅力!空冷エンジンを搭載していた車5選

空冷エンジンとは?

エンジンを水で冷却する方式が水冷式、空気で冷却するのが空冷式というのは、その表記から読み取れることですが、空冷式は水冷式のように水を循環させるためのポンプや、熱くなった水を冷却するためのラジエーター、エンジンブロックにウォータージャケット(水の通り道)などを設ける必要がないため、構造がシンプルで軽量にできるのが特徴です。

冷却の方法としては、シリンダーブロックやヘッドの周囲にフィンを設け、空気に触れる面積を増やして冷却効率を上げ、クーリングファンによる風と走行風によって冷却します。

前述のとおり構造がシンプルなため低コストで製造できる一方、冷却効率が悪いことや騒音が大きい(水の壁がないので音が大きい)こと、エンジンの温度管理が難しく、排ガス規制に対応しにくいといったデメリットも多く、現代では一部の二輪車を除いて、空冷式は採用されなくなりました。

では、かつてその空冷エンジンを搭載していたクルマの代表例を見ていきましょう。

絶滅の自動車用空冷エンジン。その魅力はなんだったのか

フォルクスワーゲン タイプ1

Volkswagen beetle タイプ1

1938年に生産が開始されて以来、2003年まで半世紀以上にわたって生産され、累計生産台数が世界最多の2,000万台以上という、まさに大衆車の代表とも言えるVW タイプ1は、リアに空冷式の水平対向エンジンを搭載していました。

「ビートル」や「カブトムシ」の愛称で親しまれてきたこの小型車は、1933年に当時のドイツ首相、アドルフ・ヒトラーが国民車構想を打ち出したことによって開発が始まったもので、後にポルシェを創業するフェルディナント・ポルシェに大衆車の設計を依頼する際、条件のひとつに空冷エンジンの採用を挙げました。

空冷式の水平対向4気筒エンジンを車体最後部に置き、後輪を駆動するRR(リアエンジンリアドライブ)方式のタイプ1は、水平対向、そして空冷エンジンのバタバタという音が特徴的なクルマでした。

トヨタ スポーツ800

トヨタ スポーツ800

トヨタ スポーツ800は、1965年に発売されたトヨタの小型2シータースポーツカーです。ヨタハチと呼ばれ、空冷2気筒790ccのエンジンは非力でしたが、580kgという超軽量の車体と空気抵抗の少なさで、レースで大活躍しました。

もともと販売される予定のなかった実験的な車両であったにもかかわらず、1962年の東京モーターショーへの出品で思わぬ反響があり、製品化されることになったという異色の経緯を持つモデルでもあります。

シボレー コルヴェア

シボレー コルヴェア

1960年から69年まで製造されたアメリカゼネラルモーターズ社のコンパクトカーです。アメリカ車としては珍しい空冷エンジンを採用しています。フロントエンジンのクルマが一般的であった時代にリアエンジンを採用、大きな室内空間とフラットなフロアを実現しています。

新設計の空冷水平対向6気筒エンジンは革新的で、2代目のターボ装着モデルでは180psを発揮しました。

セダンやクーペ、派生モデルのステーションワゴンなど多彩なラインナップで人気を博しましたが、初期モデルにおけるハンドリングの欠陥疑惑についての社会活動家による告発キャンペーンが影響し、早々に生産を切り上げることになりました。

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