ピニンファリーナが手がけたH500とはどんな車?

正道集団 H500

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2018年3月、ジュネーブショーで発表されたEVスーパーカー、ピニンファリーナ「HK GT」は、香港の新しいメーカー正道集団(ハイブリッド キネティック グループ)のためにデザインされたものでした。

それに続き、4月の北京モーターショーで、同じピニンファリーナが手がけた4ドアファストバック型セダンの「H500」とSUVの「K350」が正道集団から発表されました。

どんな車なのでしょうか?

文・加藤 久美子

加藤 久美子|かとう くみこ

自動車生活ジャーナリスト。大学時代はトヨタディーラーで納車・引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社出版局に入社。フリーランスになって20年超。

愛車は1998年式アルファスパイダーで走行距離まもなく25万キロ!近年は撮影&通訳担当のクルマ好き息子と共に、海外自動車ショーの取材が増えている。

著書「固有名詞子育て」(朝日新聞出版)
原作「愛車買います!」(実業之日本社)

加藤 久美子
Chapter
ピニンファリーナとは?
H500とはどんな車?
H500の航続可能距離はなんと1,000km!

ピニンファリーナとは?

車好きならご存知の方も多いと思いますが、ピニンファリーナはイタリアのカロッツェリア(carrozzeria)です。

カロッツェリアとは、イタリア語で自動車の車体をデザイン、製造する工房のことで、語源は高級馬車を意味するcarrozza。古くから、特別な顧客のために自動車のデザインをしたり、特別なボディを艤装したスポーツカーの生産を手がけてきました。

なかでもピニンファリーナは、フェラーリをはじめ、アルファロメオ、マセラティなど、イタリアメーカーのスポーツカーやオープンカーを数多く手掛けてきた工房として有名ですが、イタリア車以外にも、イギリスのMG(B-GT)やフランスのプジョー(406クーペ、1007など)のほか、日産 ブルーバード(410)のデザイン、ホンダ シティのオープンモデルとなるカブリオレの基本構造などにも関わっています。

また、自動車以外にも電車や大型客船、キッチン用品やマンションなど、産業用デザイン全体で幅広い分野で活躍するイタリアを代表する企業のひとつです。

H500とはどんな車?

2018年4月25日から5月4日にかけて開催された北京モーターショーにおいて、香港の正道集団(ハイブリッド キネティック グループ)は、3月のジュネーブショーで公開した「HK GT」に加え、高級セダンの「H500」と、SUVの「K350」のワールドプレミアを行いました。

なかでもH500は、エレガントさ、純度、革新性のデザインコンセプトを取り入れて進化したハイブリッドセダンで、ピニンファリーナらしいスポーティで流動的なラインがエクステリアデザインのポイントです。

ボディカラーは華やかなムードを醸し出すカッパーカラー(少し赤みがかったオレンジ系の茶色)を採用しています。
またインテリアも近未来的な独特のデザインで、フロント、リアシートそれぞれにタッチスクリーンパネルを装備し、ダッシュボードからキャビンを取り囲むようにディスプレイが組み込まれているのが特徴です。

H500の航続可能距離はなんと1,000km!

北京モーターショーでワールドプレミアとなったH500およびK350は、いずれも正道集団が開発した電動パワートレインを搭載しています。

その最高出力は400hp超とパワフルで、航続可能距離は最高1,000kmを実現とのこと。最高速度は250km/h、0-100km/h加速は4.5秒(K350は4.7秒)をマークします。

正道集団ではH500やK350を含めこれまで発表してきた数々のコンセプトカーの量産化に向けて準備を進めており、2020年までにいずれかの車の工場生産をスタートすると発表しています。


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