カー・オブ・ザ・センチュリーとは?20世紀の名車トップ5をご紹介
更新日:2024.09.09
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カー・オブ・ザ・センチュリーは、20世紀にもっとも影響力のあった自動車に与えられた賞です。ガソリンエンジン車が1870年に初めて世に登場して以来、20世紀は日進月歩のごとく自動車が進化した時代でした。そんな時代に生まれた自動車のなかでも、歴史に残る名車とは、いったいどのような自動車だったのでしょうか。
カー・オブ・ザ・センチュリーとは
20世紀でもっとも影響力のあった車に与えられた自動車賞、それがカー・オブ・ザ・センチュリー(Car of the Century : COTC)です。
選考は、まず自動車企業の専門家とカークラブが作った700台のリストから専門家が200台にしぼり、33カ国の自動車ジャーナリストがさらに100台に選定。それをベースにしたインターネット投票の10台と、専門家によって選ばれた25台の計26台(インターネットと専門家の投票に9台重複があったため)が、専門家によるポイントシステム投票によって順位付けされました。
最初のノミネートが1996年で、最終発表は1999年の12月ですから、実に3年以上の月日が費やされたことになります。
選考は、まず自動車企業の専門家とカークラブが作った700台のリストから専門家が200台にしぼり、33カ国の自動車ジャーナリストがさらに100台に選定。それをベースにしたインターネット投票の10台と、専門家によって選ばれた25台の計26台(インターネットと専門家の投票に9台重複があったため)が、専門家によるポイントシステム投票によって順位付けされました。
最初のノミネートが1996年で、最終発表は1999年の12月ですから、実に3年以上の月日が費やされたことになります。
知れば納得のカー・オブ・ザ・センチュリートップ5
最終選考に残った26台のなかには、アウディ クワトロ(1980年)、BMW 328(1936年)、シトロエン トラクシオン アバン(1934年)、フィアット 500(1936年)、メルセデス・ベンツ 300SLクーペ(1954年)、NSU Ro80(1967年)、レンジローバー(1970年)など、自動車史に必ず登場するモデルが並んでいました。
そんな錚々たる歴史的名車を押しのけて選ばれたトップ5の5位はポルシェ 911です。
ポルシェと言えば911といっても過言ではないほど、有名なモデル。1963年のデビュー以来、伝統のRR方式そして水平対向エンジンを、かたくなに守りながら常に進化を遂げてきました。
ロードカーとしての資質もさることながら、モータースポーツでも活躍。20世紀を代表するスポーツカーです。
そんな錚々たる歴史的名車を押しのけて選ばれたトップ5の5位はポルシェ 911です。
ポルシェと言えば911といっても過言ではないほど、有名なモデル。1963年のデビュー以来、伝統のRR方式そして水平対向エンジンを、かたくなに守りながら常に進化を遂げてきました。
ロードカーとしての資質もさることながら、モータースポーツでも活躍。20世紀を代表するスポーツカーです。
第4位はフォルクスワーゲン タイプ1(1946年)。原型のKdFが登場したのは、第二次大戦前の1938年。ナチスドイツの大衆車構想のもと、ポルシェ博士の設計によって生まれました。
巷ではビートルの愛称で知られるタイプ1は、RRによる高い居住性と走行性能、頑丈なボディや壊れにくさ、買い求めやすい価格などが評価され、世界中で人気車両となりました。
ちなみにフォルクスワーゲンは、最終リスト26台にゴルフ(1974年)も残っていたのです。
巷ではビートルの愛称で知られるタイプ1は、RRによる高い居住性と走行性能、頑丈なボディや壊れにくさ、買い求めやすい価格などが評価され、世界中で人気車両となりました。
ちなみにフォルクスワーゲンは、最終リスト26台にゴルフ(1974年)も残っていたのです。
1位はやっぱりあの車、2位、3位は?
3位はシトロエン DSです。1975年まで製造されたこの自動車が発表されたのは1955年。
当時、革新的だった流線型デザインに、アルミボンネットやFRP製のルーフを採用。さらにハイドロニューマチックサスペンション、セミオートマチックのトランスミッションなど、先進性に富んだモデルでした。
当時、革新的だった流線型デザインに、アルミボンネットやFRP製のルーフを採用。さらにハイドロニューマチックサスペンション、セミオートマチックのトランスミッションなど、先進性に富んだモデルでした。
2位は、オリジナルのミニです。小さなボディが特徴的なイギリスの大衆車は、VW タイプ1と居並ぶエポックメーキングなモデルです。
ミニマムなボディに大人4人を乗せるため、設計者のアレック・イシゴニスは、エンジンとミッションを2階建てとし、サスペンションにはラバーコーンというゴムをスプリング変わりに用いるなど、さまざま工夫をしていました。1959年から2000年まで、41年に渡って製造。この期間、メーカーが幾度と変わることもありましたが、見事第2位を獲得しています。
RRのタイプ1に対して、ミニはFF。それぞれ違ったアプローチで、大衆車としての居住性を確保していた事実は、自動車設計の面白いところです。
ミニマムなボディに大人4人を乗せるため、設計者のアレック・イシゴニスは、エンジンとミッションを2階建てとし、サスペンションにはラバーコーンというゴムをスプリング変わりに用いるなど、さまざま工夫をしていました。1959年から2000年まで、41年に渡って製造。この期間、メーカーが幾度と変わることもありましたが、見事第2位を獲得しています。
RRのタイプ1に対して、ミニはFF。それぞれ違ったアプローチで、大衆車としての居住性を確保していた事実は、自動車設計の面白いところです。
そして、カー・オブ・ザ・センチュリーのトップ オブ トップは、フォード モデルTです。フォード モデルTが1位にノミネートされた理由は、大量生産を自動車製造に持ち込んだことでした。
世界で初めてベルトコンベアを使った流れ作業によって開発されたモデルTは、大量生産によるコストダウン、さらに運転操作を行いやすくするなど、自動車史を語るには外せない1台になりました。
世界で初めてベルトコンベアを使った流れ作業によって開発されたモデルTは、大量生産によるコストダウン、さらに運転操作を行いやすくするなど、自動車史を語るには外せない1台になりました。
21世紀のカー・オブ・ザ・センチュリーにはどんな車が選ばれるのだろう?
最初の選考で選ばれた700台のうちから選ばれた車たちがここで紹介した5台の自動車です。20世紀に影響を与えた車たちは、性能・デザイン性・ロングセラー・生産技術、これらで高い評価を獲得した自動車でもあります。
21世紀に入って、自動車はゼロ・エミッションにシフトしています。そこから生まれたメーカーが、アメリカのテスラ・モーターズです。さらに、燃料電池自動車からも目が離せませんし、自動運転の行く末も気になります。
次のカー・オブ・ザ・センチュリーに名を連ねるのは、いったいどこの国の、どんなモデルになるのでしょうか?楽しみですね。
21世紀に入って、自動車はゼロ・エミッションにシフトしています。そこから生まれたメーカーが、アメリカのテスラ・モーターズです。さらに、燃料電池自動車からも目が離せませんし、自動運転の行く末も気になります。
次のカー・オブ・ザ・センチュリーに名を連ねるのは、いったいどこの国の、どんなモデルになるのでしょうか?楽しみですね。