『ボルボ XC40』が受賞した欧州カー・オブ・ザ・イヤー!これまで受賞した日本車は?
更新日:2024.09.09
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ヨーロッパ7カ国の自動車雑誌が主宰する欧州カー・オブ・ザ・イヤー。2018年は、ボルボのコンパクトSUV『XC40』がイヤーカーに選ばれました。1964年に開始され、50年以上も歴史のあるこのタイトルを、過去に受賞した日本車があることをご存じでしょうか?
イヤーカー投票の最終結果
欧州カー・オブ・ザ・イヤー2018は、2016年夏以降にデビューし2017年内に欧州市場で発売された新型車から7台が、最終選考車として選定され、そのなかから、欧州の20か国以上、約60名のジャーナリストの投票による得票数で大賞を決めます。
2018年度の最終選考車、その投票結果は以下のようになりました。
1位:ボルボ XC40(325点)
2位:セアト イビーサ(242点)
3位:BMW 5シリーズ(226点)
4位:キア スティンガー(204点)
5位:シトロエン C3エアクロス(171点)
6位:アウディ A8(169点)
7位:アルファロメオ ステルヴィオ(163点)
XC40の受賞理由について、「品質、デザイン、走行性能、安全性など、いずれも高い評価を安定して獲得していた」としています。XC40は、ヨーロッパを中心に2017年の秋ごろに発売され、世界受注台数は2万台を突破しているようです。
2018年度の最終選考車、その投票結果は以下のようになりました。
1位:ボルボ XC40(325点)
2位:セアト イビーサ(242点)
3位:BMW 5シリーズ(226点)
4位:キア スティンガー(204点)
5位:シトロエン C3エアクロス(171点)
6位:アウディ A8(169点)
7位:アルファロメオ ステルヴィオ(163点)
XC40の受賞理由について、「品質、デザイン、走行性能、安全性など、いずれも高い評価を安定して獲得していた」としています。XC40は、ヨーロッパを中心に2017年の秋ごろに発売され、世界受注台数は2万台を突破しているようです。
イヤーカーに選ばれるクルマの特徴は?
過去5年間は、
2017年:プジョー 3008
2016年:オペル アストラ、
2015年:フォルクス ワーゲン パサート
2014年:プジョー 308
2013年:フォルクス ワーゲン ゴルフ7
と比較的コンパクトな車両がイヤーカーに選ばれてきました。
ハイスピードで走行する狭い郊外路や、狭く入りくんだ街中の道路など、ヨーロッパの生活に馴染むクルマが選ばれているように感じます。
サーキットでのパフォーマンスの高さや、超高速でも安全に快適に短時間で移動するという視点だけならば、おそらく高性能な高級セダンや大型SUVが選ばれるのでしょうが、実用的で手ごろな車が選ばれてきたのは、石畳や狭い道などが多いヨーロッパの環境の影響が強く表れているように感じます。
こういった理由から、欧州カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれることは、ヨーロッパマーケットの需要に合致し、現地のユーザーの心を掴んだという、非常に名誉あることだと言えます。
2017年:プジョー 3008
2016年:オペル アストラ、
2015年:フォルクス ワーゲン パサート
2014年:プジョー 308
2013年:フォルクス ワーゲン ゴルフ7
と比較的コンパクトな車両がイヤーカーに選ばれてきました。
ハイスピードで走行する狭い郊外路や、狭く入りくんだ街中の道路など、ヨーロッパの生活に馴染むクルマが選ばれているように感じます。
サーキットでのパフォーマンスの高さや、超高速でも安全に快適に短時間で移動するという視点だけならば、おそらく高性能な高級セダンや大型SUVが選ばれるのでしょうが、実用的で手ごろな車が選ばれてきたのは、石畳や狭い道などが多いヨーロッパの環境の影響が強く表れているように感じます。
こういった理由から、欧州カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれることは、ヨーロッパマーケットの需要に合致し、現地のユーザーの心を掴んだという、非常に名誉あることだと言えます。
日本車でイヤーカーに選ばれたクルマは?
これまでイヤーカーに選ばれた日本車は、日産 マイクラ(マーチ、1993)、トヨタ ヤリス(ヴィッツ、2000)、トヨタ プリウス(2005)、日産 リーフ(2011)という4台です。
いずれもコンパクトカーや、小型ハッチバックといった小さめのクルマで、値段もおよそ1万5千ユーロ(約200万円)から3万ユーロ(約390万円)と、高価すぎる車ではありませんでした。※1ユーロ131円計算
日本車として初のイヤーカーを受賞したK11マーチは、日産自動車が日欧の両市場をマーケットとして、欧州車と並ぶ動力性能、快適性、パッケージングを狙って開発したクルマです。ボディのデザインも、当時の日本製のコンパクトカーのなかでは、良い意味で目立つ存在であり、コンパクトカー市場の革命児とまで称されていました。
異国の地で行われている欧州カー・オブ・ザ・イヤーに、日本車が登場するだけでも、どこか誇らしく、そして頼もしくも感じます。デザインの奇抜さやパフォーマンスの高さだけではない、合理的かつ実用的で、魅力的な日本製の車が登場し、日本車として5台目の授賞が発表される日を楽しみにしたいものですね。
いずれもコンパクトカーや、小型ハッチバックといった小さめのクルマで、値段もおよそ1万5千ユーロ(約200万円)から3万ユーロ(約390万円)と、高価すぎる車ではありませんでした。※1ユーロ131円計算
日本車として初のイヤーカーを受賞したK11マーチは、日産自動車が日欧の両市場をマーケットとして、欧州車と並ぶ動力性能、快適性、パッケージングを狙って開発したクルマです。ボディのデザインも、当時の日本製のコンパクトカーのなかでは、良い意味で目立つ存在であり、コンパクトカー市場の革命児とまで称されていました。
異国の地で行われている欧州カー・オブ・ザ・イヤーに、日本車が登場するだけでも、どこか誇らしく、そして頼もしくも感じます。デザインの奇抜さやパフォーマンスの高さだけではない、合理的かつ実用的で、魅力的な日本製の車が登場し、日本車として5台目の授賞が発表される日を楽しみにしたいものですね。
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。