近寄るまで見えない!? 離れると見えにくい信号機があるのはなぜ?

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交通社会を支えているさまざまなインフラのなかでも、重要な存在。それが「信号機」です。その信号機も、年々さまざまな進化と工夫が施されているのをご存じでしょうか?
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わざと「見えにくい信号機」が設置されている
なぜ見えにくい信号を設置するのか?
信号にもLED&小型化の波…

わざと「見えにくい信号機」が設置されている

公道に出た際は、交通法規を守って安全に走りたいものですよね。そのために信号機は存在しますし、交通社会を支えている需要な存在でもあります。

そんな信号機ですが、近年「わざと見えにくく」設置されているものがあるのです。そういうと、信号機ははっきり見えないと意味がないのでは…と思うかもしれません。

しかし、それも安全のため。そうした措置をとっているのだそうです。

意図的に見えにくくした信号機の代表的なスタイルは、「フード」をかぶせることで進行方向以外からは見えなくしたものがあります。フード以外にも、角度のついた「ルーバー」を信号機に装着することで、近づくまで見えにくいようにするものもあります。

いずれも、複雑な交差点などに設置されているケースが多いようです。

なぜ見えにくい信号を設置するのか?

こうした見えにくい信号機を設置する理由はケースバイケースといえますが、一番多いのが、道路整備を進めたことによる信号機の増加です。

都市部などでは多くの道路が交錯する複雑な交差点が多く存在します。信号機は、それぞれの道に誘導するために必要なのですが、交差点に侵入する道路ごとに信号機を設置することで、結果信号機が増え、2本の道が鋭角に交差するような場合に誤認を起こしやすくなります。

そうなると、ドライバーやライダーはどの指示が正しいのか、混乱してしまい、結果事故の遠因となってしまうことも懸念されるわけです。

これを防ぐために、角度や、近づくまで「見えなくする」信号を配置しています。いずれも誤認識を防ぐための措置なんですね。

信号にもLED&小型化の波…

現在、信号機はLED化が急速に進みました。このLEDにするメリットは大きく、消費電力は従来の約6分の1、寿命は10倍以上。節電効果、また交換によるコストも大幅に抑えられる効果があり、これは全国に126万基も配置されている公共インフラとしては多大なメリットであるといえます。

そんな中、2017年度から小型のLED式信号機に刷新していくとの発表が警察庁からあったのも記憶に新しいところ。小型化は視認性の低下につながりそうに思えますが、LEDは発色が確かなことから誤認リスクが低く、小型・薄型で作ることも可能なため、製造コスト削減にもつながるといわれています。こうした理由か、信号機の小型化に踏み切ったようです。

ちなみにサイズは、灯火直径φ25cm、縦36cm、横105cm、厚さ6cmと、従来のものより縮小されたのだそう。今後ご自宅近くに現れるのは間違いないでしょうね。視認性も気になるところです。従来の信号機は横幅125cmで、灯火直径はφ30cmだそうです。

報道でご存じと思いますが、北国ではLEDの熱量では雪が解けず、視認性が保てない、といったデメリットも発生していますよね。これに対して、信号機をフラットにすることや、下向きに角度をつけることで積雪しにくくする工夫で対処しているそうです。

安全で円滑な交通社会のために活躍する信号機も、我々の気づかないうちに進化しているのですね。

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