目の悩みと向き合う 第2回:目のトレーニング

アヘッド 目の悩みと向き合う 第2回:目のトレーニング

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免許の条件に「眼鏡等」と加えられてから20年。メガネさえかけていれば運転に関して支障はないと考えていたが、最近レースをしていても、一般道で走っていても気を遣うことが多い。

text:橋本洋平 photo:長谷川徹 [aheadアーカイブス vol.182 2018年1月号]
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目の悩みと向き合う 第2回:目のトレーニング

目の悩みと向き合う 第2回:目のトレーニング

背後に迫るクルマの動き、さらには車線変更時にやたらと首を振って慎重に周囲を確認するようになったことなど、これまでとは違うことは薄々感じていたのだが、前回のアイメトリクスの取材でその原因は眼の衰えであることを知らされた。

だが、まだまだ眼は鍛え直せるということを聞き、それが行われている株式会社イワキ・横浜関内店でスポーツ・ヴィジョン・トレーニングを受けることになった。

担当の安達俊幸さんによれば「視覚機能は学べるものであり、向上させることができるもの」なのだとか。このトレーニングではこれまでレーサーやテニスプレーヤーなど各界のアスリートを指導してきた実績があり、彼らのスキルアップにも繋げてきたという。
早速、僕も眼の検査を開始し、いまどのような課題があるのかを探ってみる。するとすぐに欠点が発覚。それは寄り眼ができないのだ。近くに物が迫ると眼は自然と寄り眼になってピントを合わせるのだが、僕の場合は両眼が内側に寄り始めたところでストップ。

その後、筋肉が疲れて弾かれるように元の真っ直ぐな位置に戻ってしまうそうだ。眼球運動に滑らかさがなく、結果として目標物を眼で滑らかに追う追跡運動が苦手だと判断された。

だから首を振って周囲を見ることが多くなり、レースにおける後続の動きの対応が遅れたり、一般道の車線変更なども慎重になり始めたのだろう。
安達さん曰く「距離感を掴むことも苦手になってきているかもしれませんね」とのこと。聞けば聞くほど致命的である。その後、様々なトレーニングメニューを行い、最後には自宅でも訓練可能なツールを受け取って終了。眼の周囲は疲れ切っており、たしかにこれは文字通りトレーニングなんだと実感するほどだった。

後日、アイメトリクスで制作して頂いたMERGEというサングラスをかけてレースに参戦。太陽が低いこの時期にはサングラスは必須だと思っていたので、これはかなり重宝した。スポーツサングラスらしく、湾曲したデザインがありながらも、目を左右に振っても歪みを感じないところはなかなか。これならヴィジョントレーニングで養った目の運動も活きそうだ。

レースは予選で失敗して下位スタートだったが、10周のスプリントながら20台抜きを達成。接触事故が多い荒れた展開ながらも、無傷で終えることができた。周囲を把握するためのトレーニング、さらに瞬時に眼を動かしても違和感のないサングラスがそれを支えてくれたのだろう。

●アイメトリクス「MERGE(マージ)」
世界でただ一つ、顔を3D計測し立体採寸したデータを元にメガネを作ってきたアイメトリクスのスポーツサングラス。豊富なノウハウで日本人の骨格にあったフレームとフレキシブルなパーツから構成される。フレームカーブは6カーブを採用、フレームタイプはフルリムとハーフリムの2種類。フレームのみの価格は¥23,000(税別)〜。
問い合わせ:アイメトリクス・ジャパン03(3780)4850
www.eyemetrics.co.jp/merge

●イワキ横浜関内店
住所:横浜市中区常盤町3-24-1 1F
TEL:045(662)3021
営業時間:10:00〜19:00(年中無休)
国内でも数少ない、眼と体の動きの統合を高める「スポーツ・ヴィジョン・トレーニング」実施店。
初回:¥10,800/2回目以降:¥6,480(税込)

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text:橋本洋平/Yohei Hashimoto
自動車雑誌の編集部在籍中にヴィッツ、フォーミュラK、ロドスターパーティレースなど様々なレースを経験。独立後は、レースにも参戦する“走り系モータージャーナリスト”として活躍している。走り系のクルマはもちろん、エコカーからチューニングカー、タイヤまで執筆範囲は幅広い。「GAZOO Racing 86/BRZ Race」には、84回払いのローンで購入したトヨタ86 Racingで参戦中。
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