初めての購入でも安心!中古車購入までの流れを徹底解説

クルマを購入する場合、新車、中古車関わらずテレビやパソコンといった家電製品のように代金を支払ったらそのまま自宅に持って帰ることができません。クルマを購入すると、クルマの所有者や使用者を登録するなどの手続きが必要になります。

そのため、登録に必要な書類などを予め確認し用意することが大切です。また、駐車場の確保や、クルマ探しにおける優先順位をきちんと決めておくことが重要です。中古車は新車に比べると同じ車種でも複数の世代が販売されており、その分選択肢が多いので購入前の下調べが大切です。

そこで、今回は初めてクルマを購入する人でもクルマ探しから納車までスムーズに行えるように中古車購入のテクニックを紹介しましょう。

文・萩原 文博

Chapter
ポイント1.まずは駐車場を確保しよう
ポイント2.クルマに求める優先順位を付けよう
ポイント3.実際に販売店へ行く日を決めよう

ポイント1.まずは駐車場を確保しよう

「貯金ができた」、「ローンを組める目処が立った」など資金調達ができてクルマを購入しようと決心すると、多くの人はまずクルマ探しを行うでしょう。「どんなクルマがいいか?」「予算にあったクルマはどんなタイプがあるのか?」「自分の好きな色のクルマってあるの?」など楽しい想像をするでしょう。

しかし、中古車を購入すると決めた時にまずおこなっていただき作業はクルマ選びではなく、「購入したクルマを停めておく駐車場の確保すること」です。家族と同居していて、自宅に駐車場があるという人は問題ありませんが、一人住まいで賃貸物件などに住んでいる場合は、駐車場を借りて確保しないとクルマを購入することはできません。理由は、クルマを購入する場合に「車庫証明書」が必要だからです。

車庫証明書とは?

車庫証明書とは、クルマの住民票みたいなもので「○○さんが所有しているクルマはこの住所に保管しています』という証明書になります。「駐車場なんてどこでもいいでしょ!」なんて思っている人がいるかもしれませんが、どこでも良いわけではありません。自宅から半径2km以内というルールがあるのです。自宅から2km以内で予算に合った駐車場を探すことはなかなか大変で、都心の一部では空きが多くなっていますが、住宅地ではキャンセル待ちが出るほどです。したがって中古車を購入しようと思ったらまずは駐車場を確保することが大切です。

例えば、車庫のある実家で登録して現在居住している自宅付近の道路などに止めておくと保管法違反になります。罰則は「3カ月以下の懲役または20万円以下の罰金」とされています。そのため、中古車購入の第一歩は駐車場探しから始めると良いでしょう。

せっかく気に入ったクルマを見つけても、駐車場を確保していないとそのクルマは別の人に購入されてしまうなんてこともあるので十分に注意してください。最近ではネットでも駐車場を探せるようになっていますが、賃貸物件に住んでいる人は不動産屋さんに聞いてみるのもいいでしょう。その際、自分が購入したいと考えているクルマがちゃんと駐車場に入るのかどうかもしっかりと確認してください。

ポイント2.クルマに求める優先順位を付けよう

駐車場を確保したら、次は「中古車探し」です。

予算は人それぞれですが、限られた予算内でベストなクルマを見つけたいものです。とはいえ、すべての条件が揃ったクルマを見つけるのは至難の技です。まず最初に予算を決めたら、「クルマに求める優先順位」を付けると良いでしょう。
例えば、「6人以上の多人数乗車できるクルマ」なのか、それとも「燃費の良いクルマ」なのか、「安全装備が充実したクルマ」や「ボディサイズやエンジンの排気量に制限はあるものの経済的な軽自動車」なのか…人によってこだわりや条件は様々だと思います。

そのため、自分が「絶対にこの条件だけは譲れない!」というこだわりを3つ選定し、予算×3つの条件で中古車を検索することをオススメします。自分の希望通りの車種も検索ヒットしますし、全く想像していなかった新たな視点での中古車が見つかる可能性があります。中古車の購入のテクニックとして車種選びは、できるだけ車種を絞らないほうが良いのです。

理由として、中古車は「人気」という不確定の要素が価格に反映されるからです。したがって人気の高いクルマは流通台数が多くても高額になる傾向があります。一方で、実力は遜色ないにも関わらず人気がないというだけで価格が安くなっているのであれば、「どちらがお得か?」ということになりますよね。中古車購入時はできるだけ車種を絞らないことが購入成功の近道と言えるのです。

ポイント3.実際に販売店へ行く日を決めよう

インターネットや中古車検索サイトなどで気に入ったクルマが見つかったら、販売店に車両の問合せをおこない実際に店舗に見に行く日を決めましょう

最近では、中古車の画像がたくさん掲載されているので、キズや凹みなど細かくチェックすることができますが、やはり中古車は「購入前に必ず実車確認する」ことをオススメします。写真ではわからなかったキズや汚れ、傷みなどもあるかもしれませんし、購入後に後悔しないためにも必ず実車を確認しましょう。

そして、実車確認以上に大切なのは「販売店のチェック」です。中古車購入は販売店選びで大きく左右されます。これは、大きいお店が良いと言っている訳ではありません。店舗の規模ではなく、「購入してくれるお客さんを第1に考えてくれているか」どうかです。展示してあるクルマは大切な商品です。その商品の外装が汚れたままで車内も散らかったままの状態だったらイヤですよね。

やはり大事な商品として、クルマをきちんと取り扱っている販売店で購入することをオススメします。そしてクルマに詳しくない人にも親身になって対応してくれるかどうかもチェックポイントです。相手はクルマのプロです。わからないことがあればどんどん質問して、誠心誠意答えてくれるような販売店は信用度がアップします。こういったことから「中古車選びは販売店選び」とい言われるのです。

販売店の対応やサービスも問題なく無事に契約ができたら、後は必要な書類を揃えて名義変更の手続きを行います。必要な書類は販売店で用意してくれますし、有料にはなるものの代理で手続きも行ってくれます。そしていよいよ納車となります。待ち遠しい日々ですが、購入するあなたがちょっと気を利かして事前に書類を用意したり、駐車場を探しておけば、納車日はグーンと早くなります

今回お伝えしたいことをまとめると、クルマの購入を決めたら、まず駐車場探しをすること。そしてクルマ選びという順番で行いましょう!

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ